化学業界におきましては、中国でのロックダウンや猛暑による電力制限、世界的な半導体不足、物価高による需要の落ち込み等の影響により、自動車や家電等に使う樹脂の需要が減ったことから、エチレン生産設備の稼働率は好不況の目安となる90%を下回りました。原材料価格や用役費の値上がりに対しては、製品価格への価格転嫁の動きが進んでいますが、十分な価格転嫁ができない場合や遅れが生じた場合、利幅が縮小し収益が悪化する厳しい状況となっています。
このような経営環境下、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、原材料価格や用役費の値上がりに伴う売価の上昇により、前年同期比3,734百万円、15.7%増収の27,516百万円となりました。
損益面につきましては、第1四半期は、原材料価格・用役費の急騰に対する製品価格の値上げが遅れたことによるマイナス影響が大きく、第2四半期は、製品価格の値上げの進展によって国内の収益は回復に向かったものの、当社連結子会社である東邦化学(上海)有限公司及び東邦化貿易(上海)有限公司が上海市のロックダウンの影響を大きく受けました。また、第2四半期には、東邦化学(上海)有限公司が、近接する他社の爆発火災事故の影響で操業を一時停止したことも収益のマイナス要因となりました。加えて、ロジンの相場価格が2022年4月以降、中国のゼロコロナ政策の影響による需要減少から大幅に値下がりし、ロジンを主要原料としている当社連結子会社の懐集東邦化学有限公司に在庫評価損が発生しました。これらのマイナス要因が重なったことから、営業利益は前年同期比308百万円減益の303百万円にとどまりました。また、前年同期に営業外収益として387百万円を計上した為替差益や89百万円を計上した受取保険金が当第2四半期連結累計期間は僅少だったこともあり、経常利益は前年同期比811百万円減益の198百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比498百万円減益の135百万円となりました。
2022/11/11 10:01