このような経済環境下、わが国の医薬品業界における今期の最大の出来事は武田薬品によるシャイアー買収でした。アメリカ市場参入強化が目的ですが、世界的なメガファーマとの生き残りをかけた闘いに挑むために敢えてグローバル市場に打って出たことは国内の製薬各社に大きなインパクトを与えたことは間違いありません。今後もこういった巨額なM&A(企業買収)による成長の取り込みが衰えることはないと思われます。一方、IT企業との協業によるAI(人工知能)を活用した短期間での新薬候補発見も現実味を帯びてきました。日本の製薬会社を取り巻く環境は高齢者人口の増加による製剤需要の増加があるものの、2020年9月までのジェネリック医薬品の数量シェア80%達成の順調な進捗、薬価引き下げ、新薬枯渇などによりますます厳しくなっております。
このような経済および医薬品業界の環境の中、当社の当事業年度の売上高は北京泰德制药股份有限公司(以下、北京泰徳製薬と称します)との包括的支援契約に基づく報酬等により27,339千円(前期比27.8%減)となり
ました。販売費及び一般管理費の研究開発費は、LT-4002の第Ⅱ相臨床試験等により457,256千円(前期比9.1%増)となったものの、販売費及び一般管理費のその他は支払報酬の減少等により144,205千円(前期比43.7%減)となったため、営業損失は574,121千円(前期比10.1%損失減)となりました。また、北京泰徳製薬の受取配当金が956,822千円であったことから、経常利益394,507千円(前期比73.6%減)、当期純利益327,130千円(前期比70.9%減)といずれも減益ながら利益を計上するに至りました。
2019/06/26 10:59