有価証券報告書-第17期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/26 10:59
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沿革

当社の前身である株式会社エルティーティー研究所は、1988年4月、当時聖マリアンナ医科大学教授であった故水島裕がDDS関連技術の研究開発とその事業化及び医薬品に関する特許の取得・管理を行うことを目的として設立されました。
その後、1988年10月の大正製薬株式会社によるDDS製剤パルクス®注の販売開始や、1988年11月の株式会社ミドリ十字(現 田辺三菱製薬株式会社)によるDDS製剤リプル®注の販売開始などにより、そのロイヤリティを収入源とする一方、学校法人聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター等を通して現在の当社の製剤の基礎となる研究を推進して参りました。
株式会社エルティーティー研究所は、これら医薬品事業の他に、出版物・著作物の製作・販売等の事業も若干あったため、2002年11月28日開催の臨時株主総会における医薬品事業に関する会社分割計画書の承認決議に基づき、当社は医薬品事業に特化し、経営の効率化と機動性を高め企業価値のさらなる向上を図るために2003年1月に設立された会社であります。なお、分割後の株式会社エルティーティー研究所(現 株式会社水島コーポレーション)は、出版物・著作権の製作・販売等を行う会社であり、当社と競合関係にありません。
なお、当社の医薬品事業に係る本書中の記載内容のうち当社設立日以前に関する事項は、1988年4月に設立された株式会社エルティーティー研究所における医薬品事業の営業に関するものであります。
株式会社エルティーティー研究所の沿革
年月事項
1988年4月DDS関連技術の研究開発支援を目的として神奈川県川崎市宮前区(聖マリアンナ医科大学内)に株式会社エルティーティー研究所を設立。
1988年10月大正製薬株式会社よりDDS製剤(リポPGE1:商品名/パルクス®注)の販売開始。
1988年11月株式会社ミドリ十字(現 田辺三菱製薬株式会社)よりDDS製剤(リポPGE1:商品名/リプル®注)の販売開始。
学校法人聖マリアンナ医科大学と委託研究契約締結。
1995年5月中日友好医院(中国北京市)との合弁会社北京泰徳製薬有限公司(現 北京泰德制药股份有限公司)を設立。
大正製薬株式会社の技術支援を得てDDS製剤(リポPGE1:商品名/カイシ)の製造を中国で開始。
1997年4月東京都千代田区永田町に本社移転。
1998年9月大鵬薬品工業株式会社よりDDS製剤(ステロイドゲル:商品名/ファルネゾン)、大日本製薬株式会社(現 大日本住友製薬株式会社)よりDDS製剤(ステロイドゲル:商品名/ファルネラート)の販売開始。
2001年11月東京都港区愛宕に本社移転。
2003年1月会社分割により株式会社LTTバイオファーマを設立し、医薬品事業の権利義務の全部を継承させる。

当社グループの沿革
年月事項
2003年1月株式会社エルティーティー研究所を分割し、医薬品事業を継承する株式会社LTTバイオファーマを設立。
2004年11月東京証券取引所マザーズに株式を上場。
2005年4月熊本大学薬学部附属創薬研究センターに寄附講座「先端DDS学講座」を設立。
2005年6月ロート製薬株式会社よりDDS技術を用いたオバジパーフェクトリフトAAの販売を開始。
2005年10月調剤薬局経営を目的として、株式会社ソーレ(100%出資子会社)を設立。
2006年3月抗加齢クリニック支援を目的として、株式会社I&L Anti-Aging Managementを株式会社アイロムと合弁で設立。
2006年6月株式会社マシンパーツとMH処理打錠杵の製造、販売を行うための共同事業契約を締結。販売開始。
2007年8月北京泰徳製薬有限公司(現 北京泰德制药股份有限公司)に対して中国全域を対象とするPC-SODライセンス契約を締結。
2007年9月株式会社アスクレピオスを株式交換により完全子会社化。
2008年3月株式会社アスクレピオスが東京地方裁判所に破産申立、連結対象外とする。
2008年5月元代表取締役 水島裕が急性心不全により死去。
2008年10月EIP事業の販売会社として、株式会社マシンパーツ販売(100%出資子会社)を設立。
2009年2月東京都港区海岸に本社移転。
株式会社ソーレ株式を全株譲渡。連結対象外とする。
2009年4月北京泰徳製薬有限公司(現 北京泰德制药股份有限公司)と資本・業務提携契約を締結。
2009年8月「PC-SOD(吸入製剤)」がNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のイノベーション推進事業に採択される。
2009年9月北京泰徳製薬有限公司(現 北京泰德制药股份有限公司)に対して中国全域を対象とするAS-013ライセンス契約を締結。
2010年6月PC-SODが厚生労働省の希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定される。
2010年7月「ステルス型ナノ粒子PGE1製剤(LT-0101)」がNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のイノベーション推進事業に採択される。
2011年3月株式会社マシンパーツ販売におけるEIP事業の営業活動停止。
2011年4月当社株式が東京証券取引所マザーズの監理銘柄(確認中)に指定される。
2011年7月当社株式が東京証券取引所マザーズの整理銘柄に指定される。
韓国のChong Kun Dang pharm Corp.と韓国全域を対象とするPC-SOD(吸入製剤)のライセンス契約を締結。
2011年8月東京証券取引所マザーズ上場廃止。
2012年2月資本金を1,852百万円から100百万円に減資。
株式会社マシンパーツ販売を清算。連結対象外とする。
2012年7月PC-SOD(吸入製剤)の第Ⅱ相臨床試験を日韓共同にて開始。
2013年12月PC-SOD(吸入製剤)の第Ⅱ相臨床試験の患者への製剤投与完了。
2014年9月PC-SOD(吸入製剤)の第Ⅱ相臨床試験終了。
2015年10月味の素製薬株式会社(現 EAファーマ株式会社)に対し、LT-4004のライセンス契約締結。
2016年4月聖マリアンナ医科大学に寄附研究部門を設置。
2016年5月ドライアイ治療薬(LT-4002)の第Ⅱ相臨床試験の患者への製剤投与開始。
2017年4月ドライアイ治療薬(LT-4002)の第Ⅱ相臨床試験終了。
2018年3月ノーベルファーマ株式会社と既存医薬品の適応拡大(ドラッグ・リポジショニング(DR)に関する共同開発基本契約を締結。
2019年2月湘南ヘルスイノベーションパークに研究所(湘南研究所)を開設。