当社グループの主要な需要業界における当期の動向といたしましては、自動車タイヤや自動車の生産はグローバルでは前年を若干上回りましたが国内タイヤ生産が不調であり、半導体の生産は需要が伸びず、フラットパネル・ディスプレイ(FPD)市場は期の後半にかけて大きな生産調整が行われ急減速いたしました。また、期末には円高が進行いたしました。
以上のような状況の下、当社グループの石油化学系事業では、エラストマー事業において低燃費タイヤ用溶液重合SBR(S-SBR)の販売が大幅に伸びたものの、それ以外のエラストマー販売は主な需要先である国内タイヤ生産不調の影響を大きく受けました。また、東アジアではエラストマーの供給過剰状態に需要の伸びの鈍化も加わって需給バランスが改善せず、エラストマー製品市況の低迷が継続しました。そのため、石油化学系事業全体の売上高は前期を下回りました。合成樹脂事業の採算改善による増益がありましたがエラストマー事業の減益を補うことができず、石油化学系事業全体の営業利益も前期を下回りました。多角化事業では、半導体市場の軟調及び期の後半にフラットパネル・ディスプレイ(FPD)市場が急減速した影響によりファイン事業の売上高が前期を大きく下回りましたが、戦略事業であるライフサイエンス事業の売上高が大きく増加したため、多角化事業の売上高は前期を上回りました。多角化事業の営業利益は、ファイン事業の売上高減少の影響が大きく、前期を下回りました。経常利益は、石油化学系持分法適用会社の収益が増加した一方で、営業利益の減少及びタイのグループ会社のドル建て借入金がバーツ安により膨らんだ為替差損の影響により、前期を下回りました。親会社株主に帰属する当期純利益は、リチウムイオンキャパシタを製造・販売するグループ会社での特別損失を計上したことにより、前期を下回りました。
当期の業績といたしましては、売上高は3,867億9百万円(前期比4.3%減)、営業利益は344億8百万円(同9.6%減)、経常利益は336億33百万円(同19.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は240億68百万円(同19.6%減)となりました。
2017/06/16 12:50