訂正有価証券報告書-第60期(2020/10/01-2021/09/30)

【提出】
2023/12/22 10:24
【資料】
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【項目】
141項目

有報資料

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営方針
当社グループは社是に「技術立社」を掲げ、研究・技術開発力の向上を図り、高品質・高付加価値製品を生み出すことを常に最優先の課題としております。
また、厳しい経済環境のもと、香料業界における国際競争は激化し、多様化・高度化する顧客の要望への即応が求められる中、当社は以下の事項を経営の基本方針としております。
①企業価値の向上と株主利益の増大を目標とし、安定的で適正な利益還元を実施する。
②コンプライアンス(法令遵守)を徹底し、企業の社会的責任を全うする。
③従業員の働きやすい環境を整備する。
④社会的課題の解決に取り組み、サステナブルな社会の構築に貢献する。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、持続的・安定的な発展を通じて中長期的な企業価値の向上を実現していくために、必要かつ可能な範囲を意識して、連結売上高伸長率5.0%以上、2024年9月期に連結売上高営業利益率14.0%、連結売上高経常利益率15.0%を目標としております。
当連結会計年度におきましては、連結売上高伸長率11.1%、連結売上高営業利益率12.3%、連結売上高経常利益率13.4%となりました。
(3) 経営環境、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の収束時期が見通せない中、感染の動向が国内外の経済活動に与える影響等が懸念され、先行きが不透明な状況が続くことが見込まれます。
香料業界におきましても、各社のシェア獲得競争の一層の激化、品質保証に関する要求増加など厳しい状況が続くことが予想されます。
このような状況の中で、当社グループは、「技術立社」の社是のもと、研究・技術開発力の一層の向上により、特長のある差別化された製品開発を行うとともに、生産性の向上や業務全般の効率化によるコスト削減に努めてまいります。
また、変化の著しい経営環境や不測の事態に柔軟に対応し、今後の当社グループの成長を追求するためには、少子高齢化に伴う成熟化が進行する国内市場でのシェア拡大に努める一方で、グローバル展開を更に強化していくことが不可欠です。当社が重点地域と位置付ける中国、東南アジアを中心としたアジア地域及び米国において、経営資源を効率的に投入し、市場の成長性や消費者の嗜好等を的確に捉え、経営環境の変化に応じた事業戦略を立案・推進してまいります。また、将来にわたる持続的成長の実現に向けた投資等を行い、海外市場での業績拡大を目指してまいります。
国内におきましては、営業部門、研究部門及びマーケティング部の連携強化を目的に2020年に設立したビジネスソリューション本部のもと、研究面では、戦略的な研究開発の推進に向け、重点分野を明確化し、技術研究所、フレーバー研究所及びフレグランス研究所の連携を活かした研究開発活動に一層注力してまいります。また、各研究所において既存技術のブラッシュアップ、新規技術の開発に注力し、研究開発力を強化するとともに、外部の知見を積極的に取り入れることで新しい価値の創造を目指してまいります。さらに、香料事業で培った技術を活かして社会が抱える課題の解決に貢献できるよう努めてまいります。
食品部門では、安全・安心の確保を第一に、引き続き健康志向に根ざした低糖・低塩・低脂肪の食品に美味しさをもたらす香料、安定性・持続性に優れた香料及び機能性のある香料の開発に取り組みます。また、食資源不足をはじめとする社会的課題の解決に向け、食品原料を代替する香料の開発等に注力いたします。
フレグランス部門では、基礎研究を徹底し、安全性・安定性に優れた新しい香り創りにより、国内での更なるシェア拡大に注力いたします。海外におきましても市場調査及び嗜好性調査の結果を踏まえて現地の消費者に好まれる香り創りに努めてまいります。
営業面におきましては、研究部門及びマーケティング部と連携し、マーケット調査・分析等の活用により顧客の潜在的欲求の把握に努め、提案力強化に注力してまいります。また、当社の総合力を活かした的確なソリューションを提供することで、顧客に信頼されるパートナーとしての地位確立、カスタマーサクセスへの貢献を通じた売上拡大及び販売シェアアップを目指してまいります。
生産面におきましては、合理的かつ効率的な生産体制の確立を目標に、生産設備の統合と更新・新設を進める一方で、生産技術の向上、製造方法の改良、物流体制の見直し、在庫水準の適正化や廃棄ロスの抑制等により一層の製造原価低減に努めてまいります。
海外におきましては、経営資源を効率的に投入し、着実なグローバル展開を図る戦略のもと、中国では、マーケティング機能を活用した戦略的な営業活動により、新規顧客開拓・既存顧客深耕に注力するとともに、原価・コスト管理を徹底し、業績拡大を目指してまいります。また、研究機能の強化、業務の効率化を目的に、新研究棟建設プロジェクトを推進してまいります。
東南アジアでは、今後も拡大が見込まれる香料需要を取り込むため、同地域全体の営業戦略のもと、マレーシア、タイ、インドネシアの各拠点の連携を強化し、ベトナム、フィリピン、ミャンマー等の周辺地域の開拓に注力してまいります。また、アプリケーションラボラトリーを活用した営業活動により顧客の要望に迅速に対応し、売上拡大を目指してまいります。
米国では、更なる業績拡大に向け、T. HASEGAWA U.S.A., INC.が2020年12月に米国において各種食品香料の製造及び販売を行っているMISSION FLAVORS & FRAGRANCES, INC. の全株式を取得し、連結子会社といたしました。両社の販売面や製造面でのシナジー効果の早期実現を目指すとともに、引き続き現地顧客向けの積極的な営業活動を推進し、米国市場での業績拡大を図ってまいります。
(4) 新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の影響の長期化は、当社グループにとって大きな課題であり、今後の感染動向が国内外の経済活動に与える影響等を注視していく必要があると認識しております。
当連結会計年度におきましては、主に日本国内において外出自粛、在宅勤務や飲食店等の休業・時短要請に伴う消費低迷等により、当連結会計年度への影響は減収方向に作用しました。しかしながら、食品部門では新製品の寄与、フレグランス部門ではトイレタリー製品向けの売上増加により、新型コロナウイルス感染症の影響による減収分を補い、堅調に推移いたしました。
一方、海外市場におきましては、当社グループが事業を展開する中国、東南アジア、米国での新型コロナウイルス感染症の当連結会計年度への影響は軽微であり、中国子会社及び米国子会社が好調に推移したほか、2020年12月に新たに連結子会社となった米国のMISSION FLAVORS & FRAGRANCES, INC.の業績が当社グループの連結経営成績に寄与しました。
今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症の収束時期を正確に予測することは困難な状況であり、感染の動向は依然として不透明でありますが、2022年9月期はその影響が継続すると見込んでおり、その動向を注視してまいります。
このような状況下におきましても、当社グループの経営戦略に基づき、顧客の潜在的欲求ウォンツを的確に把握することにより、カスタマーサクセスへの貢献を通じた売上拡大を目指してまいります。

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