有価証券報告書-第51期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/23 13:54
【資料】
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【項目】
115項目

対処すべき課題

(1) 新しい市場の創造と開拓への取り組み
海外競合会社からの安価な製品との差別化を図るため、また多様化している顧客のニーズに対応するために、製品の研究開発力を強化し、顧客の要求に応えた高付加価値製品のラインナップ化をすすめてまいります。また販売代理店と協調して、販路についても主力の北米に加えヨーロッパ、アジアでの市場開拓を展開しつつ、国内市場におきましても新たな需要の掘り起こしを行ってまいります。
(2) 生産ライン・拠点の充実・設備更新の検討
当社はこれまで生産拠点として埼玉県行田市の1ラインで生産しておりましたが、顧客からの急激な需要増への対応、東日本大震災のような大規模災害が発生した場合のリスク対応策として、一部製品について中間工程までの加工を外部委託することにより、有事における供給能力の維持や平時における生産能力の増強に努めてまいりました。また、これまで生産ラインにおいてネックとなっていた工程の一部を増設するため群馬工場を新設し、従来の生産能力に加え、中間工程における生産能力の向上に努めてまいりました。
また、既存の製造ラインは長年使用してきており老朽化が進んでいるため、新設した群馬工場を活用し、既存設備を効率的に更新し、将来的な事業展開に備える予定であります。
(3) 環境への取り組み
当社では「環境」を経営の重要なテーマの一つに位置付けて環境保全活動に取り組んでおります。当社グループの生産する合成皮革製品は環境負荷の少ないウレタン樹脂を使用しておりますが、更にVOC(揮発性有機化合物)対応合皮、無溶剤・水系樹脂等による環境にやさしい合成皮革の研究開発を推進してまいります。今後も当社グループは環境と調和した「環境型社会」に対応した持続発展する企業を目指して全社的取り組みをはかり、廃棄物低減、省エネルギー対策などの活動を展開してまいります。