有価証券報告書-第151期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

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2017/06/30 15:13
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有報資料

当社グループは、2016年10月28日に2018年3月期から2020年3月期の3年間を計画期間とする「中期経営計画(MTP)フェーズ2」(以下、「MTPフェーズ2」)を発表しました。MTPフェーズ2の基本目標は、「財務サステナビリティの確立」及び「VAガラスカンパニーへの変容・変革の開始」(VAとは英語のValue-Addedの頭文字に由来)です。財務目標は、売上高営業利益率(ROS):8%以上※、ネット借入/EBITDA比率:3倍としております。また、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE)については達成年度のイメージとして10%以上、親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率)は20%程度を想定しております。
※注:個別開示項目及びピルキントン社買収に係る償却費控除前営業利益をベースに算定。
MTPフェーズ2では戦略の重点化と積極的な施策を追加し、目標達成をより確かなものにしていきます。
MTPフェーズ2の基本方針は、
・VA戦略をさらに加速・進化させ、持続的に成長する強い収益基盤を構築すること
・すべての仕事の仕方を見直し、リーンな事業体制を作りこむこと
です。
具体的には、以下の4つの重点施策を実施してまいります。
1. 「成長が見込める分野」「当社の強みがある分野」でトップポジションを狙う VA No.1戦略の推進
2. 選択と集中により、早期に新たな利益成長の原動力を創り出す 成長ドライバーの確立
3. すべての仕事の仕方を見直し、リーンな事業体制を作りこむ ビジネスカルチャーイノベーション
4. グループ全体最適を追求し、グローバル経営を進化させる グローバル経営の強化
また財務サステナビリティの確立(財務面で安定的な姿になること)を図るため、当社は2017年3月31日に総額400億円のA種種類株式を発行しました。これにより資本を充実させ、金融費用の削減を図るとともに、VA No.1戦略を着実に推進していくための投資枠を確保しました。
今後も引き続き、借入金の削減と借入条件の改善により一層の金融費用の削減を進めるとともに、利益の積み上げにより財務基盤の安定化を図ってまいります。
当社グループでは、2018年3月期におけるグローバルの建築用ガラス及び自動車用ガラス市場は概ね安定的に推移するものと見込んでいます。
欧州においては、当社グループは、今後予定されているフロートガラス製造ラインの定期修繕による供給不足を補うとともに、高透過ガラスなど高付加価値製品(VA製品)の一層の拡充を図るために、イタリアで休止中のフロートガラス製造ラインを再稼働することを決定しました。また、欧州の自動車用ガラス市場については、2018年3月期の乗用車生産台数は概ね2017年3月期並みとみていますが、ヘッドアップディスプレイ対応ガラスなどのVA製品の売上比率の拡大と生産効率の改善による増収・増益を計画しています。
日本では、建築用ガラス市場は総じて横ばいで推移する見通しですが、当社グループとしてはスペーシアなどVA製品の売上増加を見込んでおります。また、自動車用ガラス市場も概ね2017年3月期並みとみております。
北米の建築用ガラス市場は好調を維持すると見込んでおり、当社グルーブにおいても引き続き高いVA製品売上比率を維持する計画ですが、一時的な需要変動の影響を受け、売上高はやや減少する見込みです。自動車用ガラス市場は横ばいあるいは微減するとみていますが、継続的に行ってきた生産効率改善の成果が寄与し、当社グループの自動車用ガラス事業の業績は改善する見込みです。
その他の地域においては、南米ブラジルではこれまで続いた自動車生産台数の減少が底入れし、今後緩やかに回復傾向を示すと考えております。一方、東南アジアの建築用ガラス市場は引き続き好調に推移する見通しであります。2016年3月期に決定した中国における型板ガラス事業からの撤退も業績改善に寄与する見込みです。
高機能ガラス事業では、ディスプレイ事業において新組成薄板ガラスglanova®の販売増加と生産コストの低減により業績は改善する見込みです。また、モバイル遺伝子検査機など新商品も順次上市していく計画です。
当社グループ全体としては、比較的低水準にあるエネルギーコストと継続的なコスト削減努力が業績の改善に寄与する見込みです。なお、ピルキントン社買収に係る無形資産償却費は、2018年3月期において2017年3月期までと比べて約10億円減少し、年間20億円程度になる見込みです。
以上を踏まえて当社グループでは、2018年3月期において、営業利益(個別開示項目前ベース)の更なる改善を見込んでおります。
当社グループの対処すべき課題としましては、不確実、不安定な経済状況のなかでも市場の変動に柔軟に対応して安定的な利益を出せる事業構造に変革していくこと、及び、持続的に成長する強い収益基盤を構築すること、であると考えています。そのために、MTPフェーズ2で掲げた4つの重点施策(VA No.1戦略の推進・成長ドライバーの確立・ビジネスカルチャーイノベーション・グローバル経営の強化)を着実に実行してまいる所存です。
また、財務面では、事業の収益性の更なる向上と運転資本や設備投資に対する厳格な管理の継続を通じて、キャッシュを創出しネット借入残高を削減することによって、早期の財務サステナビリティの確立に取り組んでまいります。
当社グループは、全社一丸となってMTPフェーズ2の遂行に取り組み、株主価値の向上に取り組んでまいります。
なお、上記文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点の状況に基づき記載しております。

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