有価証券報告書-第95期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/25 12:15
【資料】
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【項目】
142項目

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「人の力を活かし、地球の資源をより有用なるものとして提供し、人類社会の幸福に貢献する」という経営理念のもと、以下のとおり経営方針を定めております。
①当社グループ全体の経営戦略を一体化して、グループ各社のシナジー効果を最大限に発揮すること。
②世界に誇る製錬技術の開発と品質向上に全力を傾注し、経営の効率化と競争力で世界有数の基盤を確立すること。
③コンプライアンスを推進すること。
④公正・透明・自由な競争を通して、適正な利益を確保すること。
⑤かけがえのない地球を守るため、あらゆる環境問題に積極的に取り組むこと。
⑥社員の個性を伸ばし創造性を十分に発揮させるとともに、物心両面のゆとりと豊かさを追求し、生きがいのある職場を実現すること。
⑦広く社会との交流を進め公正な企業情報を積極的に開示すること。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、事業環境の変化に対応可能な経営基盤の確立及び継続的な成長のため、長期ビジョン「総合力世界トップクラスのフェロニッケルメーカーを目指す」を掲げ、First Stage として前中期経営計画(以下、「PAMCO-30」という。)を策定し、如何なる事業環境下においても利益の出せる強靭な企業体質の構築とSecond Stageへの種まきを主軸に邁進してまいりました。
しかしながら、ニッケル鉱石供給国における資源ナショナリズムは基本的には拡大傾向にあり、また、当社製品の海外需要国における市場構造にも変化が生じつつある等、厳しい事業環境が継続し、今後も予断を許さない状況が続いております。
一方、ステンレスの世界需要は今後も堅調な伸びが見込まれることに加え、地球温暖化の抑制が世界的課題となる中で、自動車産業のEV化へのシフトが中長期的に加速して行く兆しが顕在化しつつあり、ニッケル需要は更に拡大して行くことが予想されております。
これら事業環境の変化に柔軟に対応すべく、当社は長期ビジョン達成の為のSecond Stageとして、中期経営計画(計画名: PAMCO-2021 )を策定し、PAMCO-30で築いた基盤の更なる強化、継続的成長のための戦略の絞り込み、更には、社会の持続可能性に配慮した企業への成長を目指し、取り組んでおります。
①中期経営計画期間
2019年4月~2022年3月
②中期経営計画における重点施策
現在の経営環境等を踏まえ、新中期経営計画期間中の重点施策を以下に示します。
基本方針重点施策
◇経営基盤の強化・再整備 並びに 成長に向けた戦略の絞り込み
①最適生産体制構築のための「設備」の強化と「鉱石」の安定調達
②海外事業展開を視野に入れた取り組み
◇フェロニッケルの最適生産・販売体制の構築
・生産体制
海外製錬の展開を含めた全体最適生産体制の構築及び経営基盤の更なる強化
・販売体制
既存取引先への安定的販売強化、更には新規の顧客獲得
◇ニッケル資源調達の長期安定化
・既存契約更新をベースにソース拡大も視野に長期安定調達
・資源権益取得、海外製錬等への取り組み
③国内事業の多角化・収益変動の低減と将来の収益基盤強化に資する事業の多角化を目指す
④収益力の強化・コストダウンを推し進め、収益性の高い最適生産体制を追求する
⑤事業環境の変化を見据えた「組織」と「人材」の強化・目標達成に向けた柔軟かつ最適な組織づくり
・スキル底上げによる人材の強化
⑥キャッシュ・フロー重視の経営・適正な資産状態を維持し、効率的なキャッシュ・フローを把握することにより、経営の安定化を高める
◇社会的・経済的価値の創出
⑦持続可能な社会の実現への貢献・地球温暖化防止対策の追求、地域並びに資源国発展への寄与
・従業員一丸となったゼロ災害達成
・コンプライアンス、ガバナンス体制の強化

(3)会社の対処すべき課題
今後の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」という。)は国内外の景気に大きな影響を及ぼしており、ワクチン接種の浸透及びその効果は不透明であり、当面、企業活動は鈍い動きが続くものと見られ、経済の先行きは不確実性が依然高く、当社グループへも大きな影響が見込まれます。
数量面では、ニッケル事業の主需要先であるステンレス鋼業界は、国内外に回復基調が見られる一方で、原料調達等が比較的価格優位性の見られるニッケル銑鉄等へシフトしていること等もあってフェロニッケル需要へ影響しており、厳しい状況が見込まれます。原料鉱石調達面では、当社の調達量に影響はない見込みではあるものの、調達先国のニッケル鉱山の操業状況については、感染症の影響等に注視する必要があります。
価格面では、当社フェロニッケル製品の販売価格形成の指標となる当社適用LMEニッケル価格は、ニッケル需給の動向及び稼働率に不透明感は残す一方で、各国経済政策等への期待から堅調に推移するものと見込んでおります。
また、中期経営計画の重点施策を推進し、資源循環事業及び環境リサイクル事業の強化拡充に努めるため、2021年4月、アミタホールディングス株式会社の発行済株式の一部を取得し、資本業務提携契約を締結いたしました。
このような事業環境の下、当社グループは、中期経営計画「PAMCO-2021」(2019年4月~2022年3月)で掲げた重点施策を達成するため、経営基盤の強化・再整備並びに成長に向けた戦略の絞り込みを進めるとともに、社会的、経済的価値を創出し、また、ユーザーとの安定した取引と信頼関係の継続、鉱石の長期安定調達、低コスト操業の推進等、あらゆる施策に取り組み、安定的な収益の確保を目指して参ります。
今後、感染症の影響は、2021年度においても継続するものと考えられますが、そうした事業環境等への対応は、当社グループの中期経営計画において掲げる基本方針等で取り組む活動に合致しており、引き続き、強く推し進めて参ります。
(新型コロナウイルス感染症の影響について)
販売面・ステンレス生産者の稼働率低迷
・諸要因が重なり厳しい販売環境となり、販売数量・生産数量ともに前期比減少
調達面・感染症予防対策の一環で、一部調達先国のニッケル鉱山が一定期間操業を停止せざるを得ない状況も見られた
・操業・出荷状況は回復しており、当社生産・販売数量に見合う調達は維持
生産面・当社従業員の安全を最優先としつつ操業継続
LMEニッケル価格・感染症の世界的大流行の影響に伴う経済活動の停滞等もあって、期初は低調な推移
・各国に経済活動再開の動きが見られ、生産活動等の回復及び感染症のワクチン実用化への期待感を背景に上昇基調に
・第4四半期に入り金融資本市場の変動等もあって調整局面になったものの、比較的高水準で推移
当社の対応・感染拡大防止に関する行動指針を策定し、感染予防等の推進
・販売先及び調達先の各国と適時適切なコミュニケーション
・中期経営計画「PAMCO-2021」の重点施策を通じて、業績の底上げ及び収益安定化に向けた取り組みを継続

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