有価証券報告書-第70期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 12:09
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における経済環境は、国内において消費の伸び悩みが見られたものの、企業の生産活動が堅調に推移するなかで、雇用環境にも改善が見られ、緩やかな回復基調となりました。海外においては、米国経済が堅調な個人消費や雇用環境に支えられ拡大を続け、中国経済も持ち直しの兆しが見られ、世界経済は緩やかな回復傾向となりました。
当社グループにおいては、「もっとファンに、もっとファンを」を合言葉に、「感動創造企業」の実現をめざして、企業活動に取り組んで参りました。
当社グループの主たる市場である建設機械市場では、中国市場において底打ち感が見られました。また、半導体・液晶製造装置関連市場におきましては、積極的な設備投資の拡大に伴って、当社グループへの受注量が拡大し、前年同期の売上高を上回りました。
その結果、当連結会計年度の売上高は135億33百万円(前年同期比10.9%増)となり、営業利益は25億43百万円(同22.8%増)、経常利益は25億09百万円(同26.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は17億34百万円(同65.1%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
当社は製品構成から以下3事業部を報告セグメントとしております。
(CP事業部)
半導体及び液晶製造装置関連市場向けのクリーンなバルブ、さらに分析・各種計装及び食品・パワープラント・化学市場に向けての継手、バルブ等を生産しておりますが、第3四半期以降半導体及び液晶製造装置関連の需要が伸び、売上高は61億59百万円(前年同期比23.3%増)、セグメント利益は18億11百万円(同36.8%増)となりました。
(GP事業部)
一般産業の油空圧配管用の継手、バルブ等を生産しており、重点市場である産業機械・工作機械市場向けは、需要が伸び悩み、売上高は45億10百万円(前年同期比2.7%減)、セグメント利益は14億25百万円(同13.4%減)となりました。
(IPEC事業部)
流体別・用途別に最適な配管システムを提供することを目標にロング継手、カセット生産、配管ユニットなどの配管設計・施工を行っておりますが、建設機械向けの受注が堅調に推移したため、売上高は30億28百万円(前年同期比11.5%増)、セグメント利益は8億99百万円(同18.8%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローで16億00百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローで13億26百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローで10億11百万
円のマイナスとなりました。この結果、現金及び現金同等物は前連結会計年度末より7億31百万円減少しました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は16億円(前年同期比70.3%増)でありました。この増加の主な要因は、税金等調整前当期純利益24億85百万円の計上、減価償却費3億35百万円、売上債権の増加による8億97百万円の減少、棚卸資産の増加による48百万円の減少、仕入債務の増加による1億41百万円の増加、退職給付に係る負債の減少による29百万円、法人税等の支払額6億34百万円によるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は13億26百万円(前年同期比76.7%増)でありました。こ
の増加の主な要因は、投資有価証券の取得による支出が2億5百万円、有形固定資産の取得による支出が10億2百万円、貸付金の支出70百万円であったことによります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は10億11百万円(前年同期は1億32百万円のプラス)でありました。この減少の主な要因は、長期借入金の返済による支出7億67百万円、配当金の支払額2億44百万円であります。