当社グループを取り巻く市場環境は、国内では、製造業の生産活動の回復は輸出の伸び悩みから足踏み状態が続きました。設備投資も企業収益の改善を背景に一部に持ち直しの動きが見られたものの、横ばいに留まりました。海外では、中国を中心とした新興国の景気減速や急速な原油価格の下落などで先行きが不透明な状況となりましたが、米国及び欧州の景気は回復傾向が続きました。
このような状況のもとで、当社グループは、水処理薬品、水処理装置、メンテナンス・サービスの3つの機能を結集して、顧客の課題を解決する提案営業に努めました。また、ドイツのBK Giulini GmbH及びその関係会社より買収した事業の経営成績を第1四半期連結会計期間から新規に連結しました。以上の結果、当社グループ全体の受注高は159,228百万円(前年同期比16.2%増)、売上高は148,862百万円(前年同期比11.8%増)となりました。利益につきましては、営業利益14,040百万円(前年同期比13.4%増)、経常利益14,735百万円(前年同期比16.1%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は9,314百万円(前年同期比20.8%増)となりました。
なお、前述の買収事業の新規連結により当社グループ全体及び水処理薬品事業の受注高・売上高は、16,031百万円増加しましたが、営業利益は691百万円減少しました。営業利益の減少は、主に買収時に取得したのれん及び技術関連資産の償却費を計上したことや、買収事業の取得原価の当初配分額の見直しに伴う一時的な費用増加によるものであります。
2016/02/12 9:29