訂正有価証券報告書-第77期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2022/07/21 9:19
【資料】
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【項目】
161項目

対処すべき課題

文中における将来に関する事項は、本書提出日(2021年6月18日)現在において当社が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、お客様から信頼される企業を目指すという方向に向かって、全社員が一丸となって仕事に取り組むべく、下記の企業理念を掲げております。
・キトーの使命~すべてのお客様に満足と感動を
・キトーの品質~すべての社員の念(おも)いをこめて
・キトーにおける革新~不断の改革と高い目標へのチャレンジ
・キトー(らしさ)の基本~誠実、正直、誇り、感謝
(2) 目標とする経営指標
2021年3月期を最終年度とした5カ年の中期経営計画は、利益規模の拡大を目指し、高収益体質への回帰、製品ポートフォリオの拡充、グローバル組織ヘの転換を推進してまいりましたが、外部要因の影響はあったとはいえ、結果として利益規模の拡大は実現できませんでした。一方でこれを実現すべく実施した施策、高収益体質への転換、製品ポートフォリオ拡充、グローバル組織への進化については一定の成果を上げることが出来ました。今後、コロナ禍から経済活動回復の勢いを得て、成長路線を追求してまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
キトーの変わらぬ使命である安全性と生産性の高い作業環境の実現に加え、事業活動を通じて環境負荷を低減すべく、以下の課題に対処することで、引き続き成長を目指してまいります。
① 顧客満足度の向上
・顧客からの信頼の最大化を目指して、製品分野と製品品揃えを拡充するとともに、キトー製品の価値向上と差別化を図り、ソリューションの幅を拡大します。
・ユーザートレーニングなどのサービスを充実させ、リードタイムを短縮し、お客様へのサービス向上を図ります。
・品質管理・品質保証体制を強化し、グローバルでの品質保証体制を確立します。
・デジタル技術を積極的に活用することで、新たな付加価値を提供します。
② 組織運営と生産活動の効率化
・グローバルでのITインフラを整備し、グループ経営基盤を構築します。
・サプライチェーン最適化に向けて、日本、中国、米国、アジアの4生産拠点でのオペレーションの効率化、デリバリーの改善、在庫の圧縮を図ります。
・リンクチェーンで世界最大規模の生産量を誇るクサリの生産体制について、日本、米国、欧州を軸に最適化を図ります。
③ 人への投資
・社員の意識改革と組織の風土改革をすすめ、魅力ある組織作りを目指します。
・ダイバーシティを深化し、文化の異なるメンバーをまとめてチームワークを発揮し、グローバル市場で事業展開を推進するビジネスリーダーの育成を図ります。
・社会に提供する普遍的な価値について、キトーグループ全社員への教育を強化します。
(4) 経営環境
足元の外部環境は依然としてコロナ禍の影響は大きく、先行き不透明な状況が続くことから、新中期経営計画の公表は、1年見送ることといたします。新中期経営計画では、社会のニーズに応えるべく、当社の存在意義、社会貢献のあり方について再定義し、引き続き、成長を目指してまいります。
2022年3月期においては、コロナ禍の収束に向けた経済活動の回復と、各国の政策によるインフラ整備需要の拡大を着実に捉え、コロナ禍以前の水準へと業績回復を目指します。