有価証券報告書-第71期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費や企業の設備投資が持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかな回復基調となりました。
一方、海外においては、米中貿易摩擦や中国経済の急減速、不透明な欧州の政治情勢、新興国の経済減速等により不確実性が高まりましたが、好調な米国経済が下支えとなり底堅さを維持しました。
このような事業環境のもと当社は、新規取引先の拡大や顧客にコストメリットのある商品を提案提供し、収益を確保することを最重要項目としてまいりました。その結果、自動車部品製造事業では引き続き汎用部品メーカーより新しい機種の部品加工の量産受注を受けることができ、業績に寄与しております。工作機械製造事業では、インドおよびインドネシア向けの専用機等を受注でき、売上高は増加しましたが、大幅な利益の改善には至りませんでした。また、設備投資として自動車・産業機械メーカーの部品加工増に対応するため、細江工場敷地内に本年度完成しました第3工場において、来期第1四半期に当該加工のための稼働が開始する予定です。営業活動では昨年11月に開催されました日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)に「CUBIC6」、「B-Trim500」等を出展し、新規顧客の開拓および受注確保に努めてまいりました。
その結果、当連結会計年度の売上高は5,915百万円(前年同期比22.9%増)、営業利益45百万円(前年同期比17.3%減)、経常利益101百万円(前年同期比25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は92百万円(前年同期比26.5%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(自動車部品製造事業)
国内では自動車関連メーカーからの変速機部品の販売増や汎用部品メーカーからの新機種部品加工の量産受注により売上高は増加しました。ベトナムではフォークリフト部品の販売が増加しました。その結果、売上高は4,306百万円(前年同期比23.7%増)となりました。セグメント利益につきましては材料費等の製造原価が増加したこと等により189百万円(前年同期比14.0%減)となりました。
(工作機械製造事業)
インドおよびインドネシア向けのターレックス・キュービック(多軸ヘッド交換型専用機)が増加したこと等により売上高は1,608百万円(前年同期比20.6%増)となりました。セグメント利益につきましては売上高が増加したものの原価率の高い専用機の販売割合が多かったこと等により、セグメント損失は143百万円(前年同期はセグメント損失165百万円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益が102百万円(前年同期比25.3%減)と前連結会計年度を下回り、有形固定資産の取得による支出の増加等の要因により、前連結会計年度末に比べ860百万円減少し、当連結会計年度末には533百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは29百万円の使用(前年同期は293百万円の獲得)となりました。これは、主にたな卸資産の増減額等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは848百万円の使用(前年同期は970百万円の使用)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは24百万円の獲得(前年同期は851百万円の獲得)となりました。これは長期借入れによる収入の増加等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 自動車部品製造事業 | 4,363 | 27.0 |
| 工作機械製造事業 | 1,608 | 20.6 |
| 合計 | 5,971 | 25.2 |
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、販売価格によっております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 自動車部品製造事業 | 4,396 | 23.0 | 653 | 15.8 |
| 工作機械製造事業 | 2,895 | 100.6 | 2,146 | 149.7 |
| 合計 | 7,291 | 45.3 | 2,800 | 96.6 |
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 自動車部品製造事業 | 4,306 | 23.7 |
| 工作機械製造事業 | 1,608 | 20.6 |
| 合計 | 5,915 | 22.9 |
(注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(百万円) | 割合(%) | 販売高(百万円) | 割合(%) | |
| 株式会社ホンダトレーディング | 169 | 3.5 | 765 | 12.9 |
| アイシン・エイ・ダブリュ株式会社 | 210 | 4.4 | 642 | 10.9 |
| ヤンマー株式会社 | 312 | 6.5 | 640 | 10.8 |
| 本田技研工業株式会社 | 730 | 15.2 | 301 | 5.1 |
| 株式会社旭商工社 | 700 | 14.5 | 102 | 1.7 |
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ641百万円減少し、2,709百万円となりました。これは、主に現金及び預金の減少等によるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ926百万円増加し、5,219百万円となりました。これは、主に機械装置及び運搬具の増加等によるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ421百万円増加し、1,440百万円となりました。これは、主に買掛金の増加等によるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ24百万円減少し、1,139百万円となりました。これは主に長期借入金の減少等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ111百万円減少し、5,348百万円となりました。これは、主にその他有価証券評価差額金の減少等によるものであります。
(2)キャッシュ・フローの分析
当社グループの資金状況は営業活動によるキャッシュ・フローは29百万円の使用(前年同期は293百万円の獲得)となりました。これは、主にたな卸資産の増減額等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは848百万円の使用(前年同期は970百万円の使用)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは24百万円の獲得(前年同期は851百万円の獲得)となりました。これは長期借入れによる収入の増加等によるものであります。
(3)経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は5,915百万円(前年同期比22.9%増)、営業利益45百万円(前年同期比17.3%減)、経常利益101百万円(前年同期比25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は92百万円(前年同期比26.5%減)となりました。
売上高については自動車部品製造事業が4,306百万円(前年同期比23.7%増)、工作機械製造事業が1,608百万円(前年同期比20.6%増)となりました。
親会社株主に帰属する当期純利益については、原価率の高い専用機の販売割合が多かったこと等が減益の主な要因であります。
(4)資本の財源及び資本の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
運転資金および設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債(借入金)の残高は1,061百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は533百万円となっております。
(5)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2019年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりです。
売上高は計画比905百万円増(18.1%増)となりました。これは主に、自動車部品製造事業における変速機部品の販売増や、新機種部品加工の量産受注が計画を上回ったことによるものです。経常利益は部品部受注好調であったものの、原材料高、人件費高、減価償却費負担増加により売上増加ほど利益は伸びず、計画比1百万円増(1.0%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、以上に加え税金費用の減少により計画比12百万円増(15.0%増)となりました。
ROE(自己資本利益率)は計画比0.2ポイント増の1.7%となりました。
| 指標 | 2019年3月期 (計画) | 2019年3月期 (実績) | 2019年3月期 (計画比) |
| 売上高 | 5,010百万円 | 5,915百万円 | 905百万円増 (18.1%増) |
| 経常利益 | 100百万円 | 101百万円 | 1百万円増 (1.0%増) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 80百万円 | 92百万円 | 12百万円増 (15.0%増) |
| ROE(自己資本利益率) | 1.5% | 1.7% | - |
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。