有価証券報告書-第57期(令和2年3月1日-令和3年2月28日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2021年2月28日現在)において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営の基本方針
当社グループは、造粒・コーティング技術をキーテクノロジーとして、独創的な機械装置(ハード)と製剤技術(ソフト)を一体化した技術開発力を駆使し、研究開発に専念しております。
その企業理念として『創造力で未来を拓く(登録商標)』のもと、つぎの“5つの創造”を掲げております。
① 独創性豊かな製品の創造
② 先見力で新しい市場ニーズの創造
③ 組織を活性化する経営基盤の創造
④ 困難に立ち向かうチャレンジ精神の創造
⑤ 潤いのある人間関係の創造
また、経営ビジョンとして、『フロイントグループは、世界中の人々の医療と健康の未来に貢献し、豊かな生活と食の安全・安心を支える技術を生み出し、育成していくことを目指します。』を掲げ、研究開発型企業として、製剤技術を基盤に開発した製剤機械、医薬品添加剤を医薬品・食品メーカーに提供することで、人々の健康、食の安全・安心の向上に貢献してまいります。
当社グループは創造力とチャレンジ精神をもって事業展開を図り、健全な成長と一層強固な経営基盤を構築し、社員、お客さまはじめ全てのステークホルダーとの円滑な関係を維持するとともに、社会への貢献を図ってまいります。
(2) 経営環境
当社グループは、医薬品用製剤(錠剤・顆粒剤など)を作る工程で使用される機械装置と、添加剤等の化成品を主力製品としています。この分野で機械装置と化成品の両方を同一企業体で手掛けているのは世界でも当社だけであり、当社の最大の強みであります。
当社グループの主要ユーザーであります医薬品業界は、国内市場においては、一部の高価格帯医薬品の販売数量が伸びた一方で、薬価改定による価格引き下げと新型コロナウイルス感染拡大による受診抑制の影響を受けています。先行きは、高齢化の進展に伴う販売数量の増加が見込まれるものの、薬価改定や市場拡大再算定等の薬価抑制政策の影響を受け、微減推移が予想されています。また、ジェネリック市場においても、政府が進めてきた普及促進策の効果が一巡し、成長が鈍化することが予想されています。
一方、世界市場においては、国内市場と同様に新型コロナウイルス感染拡大による受診抑制の影響を受けていますが、先進国での高齢化進展と新興国での人口増加・医療水準の向上を背景に、今後も成長することが予想されています。
(3) 経営戦略及び対処すべき課題
当連結会計年度である第57期は、第8次中期経営計画の初年度です。第8次中期経営計画は、前項に記載した当社の企業理念である『創造力で未来を拓く(登録商標)』、及び、経営ビジョンである『フロイントグループは、世界中の人々の医療と健康の未来に貢献し、豊かな生活と食の安全・安心を支える技術を生み出し、育成していくことを目指します。』、のもと、『One Freund』すなわちNumber One(それぞれの分野、事業でNo.1を目指す)、 Only One(顧客、社会にとってOnly Oneの存在を目指す)、 Be One(ネットワーキングでひとつになる)を当社の価値観としています。
第8次中期経営計画では、お客様、新製品、グローバル、成長などをキーワードに新しく7つの経営目標を掲げております。
① グループ連携
② 完全顧客視点
③ イノベーション重視
④ グローバル経営
⑤ 成長戦略の実行
⑥ 業務改革と働き方改革の推進
⑦ コンプライアンス/コーポレート・ガバナンスの重視
新興国における医薬品拡充や各国の高齢化の進展で、医薬業界をはじめとする医療健康産業の果たすべき役割への期待が高まることは確実です。当社は、こうした社会のニーズに応えるため、2019年9月より関係会社社長を含む執行役員制を本格導入するとともに、経営会議を刷新しグループ連携を強化する体制に移行しました。
また、2020年11月にイタリアの医薬品製造機械装置メーカーCos.Mec S.r.l.(本社:イタリア、非上場)を完全子会社化しました。Cos.Mecの子会社化により当社グループは日本(フロイント産業)、米国(Freund‐Vector Corporation)、欧州(Cos.Mec)、インド(Parle‐Freund Machinery)の四極体制で、新興国を含む全世界へのカバレッジを高めてまいります。
さらに、2020年12月に中国において、Shanghai Chineway Pharmaceutical Technology Co., Ltd.との間で合弁会社「Freund‐Chineway Pharmaceutical Technology Center Co., Ltd.」設立に向けて合弁契約を締結しました。中国国内に当社製機械装置と医薬品添加剤の双方を取り扱う研究施設を設けることで、中国製薬企業の製品開発サポートを強化するとともに、当社の両製品を一括してテストすることで当社製品の認知度の一層の拡大が可能となります。
こうした成長戦略の着実な実行により、グローバル展開やグループ連携を加速させ、第8次中期経営計画の7つの経営目標をグループ一丸となって推進してまいります。
(4) 目標とする経営指標
当社グループは、前連結会計年度まで、連結営業利益率10%以上、連結自己資本利益率(ROE)の当面8%への回復と中期的に10%以上とすることを経営指標としてまいりました。
しかし、製薬市場の伸びが鈍化するなか、効率性の追求と同時に、より積極的に業容を拡大しながら新たな製品、新たな事業領域を求めて積極的に投資をして、売上と利益の拡大を同時に追求していくことが不可欠です。
このため、これまで取組んできた社員一人ひとりが自ら考え行動する風土改革をさらに促進し、効率性、生産性の向上を図るとともに、当連結会計年度より社員、投資家などのステークホルダーにわかりやすい、連結売上高、連結営業利益を成長戦略の成果としての経営指標としております。
・連結およびグループ各社の売上高:各社の対象市場での市場占有率の上昇と各社の事業規模の拡大を通じて、連結ベースの売上高の増加を目指します。
・連結およびグループ各社の営業利益:各社の本業から得られる利益の増加を通じて連結ベースの営業利益、ひいては経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の増加を図り、すべてのステークホルダーに貢献することを目指します。
具体的には、当連結会計年度である第57期から第59期の3年で以下の業績の達成を目指すこととしています。
第57期 連結売上高 178億円 連結営業利益 10億円
第58期 連結売上高 190億円 連結営業利益 12億円
第59期 連結売上高 201億円 連結営業利益 14億円
(5) 財務報告に係る内部統制の強化について
当社の米国子会社Freund Vector Corporation(以下FV)の2021年2月期の会計監査の過程で、収益認識に係る誤謬があることが判明いたしました。
米国会計基準「顧客との契約から生じる収益」(ASC第606号)における、一定の期間にわたり充足される履行義務及び請求済未出荷契約に係る当連結会計年度の売上計上の一部に判断の誤りがあり、該社の内部統制でも検出されませんでした。該社においては、当基準に沿って整理をしておりましたが、基準の解釈が不十分であり、売上計上プロセスの内部統制の一部に不備が存在していたことが原因であります。
本件は、期間収益に係わるものであり、財務報告に重要な影響を及ぼすことから、当社の財務報告に係る内部統制上の重要な不備に該当すると判断しました。
開示すべき重要な不備が当連結会計年度末日までに是正されなかった理由は、この事実の判明が当連結会計年度末日後となったためであります。なお、開示すべき重要な不備に起因する必要な修正は、全て連結財務諸表に反映しております。
当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、以下の再発防止策を講じて該社の売上計上プロセスに係る内部統制を強化し、財務報告の信頼性を確保していく方針であります。
・米国会計基準「顧客との契約から生じる収益」(ASC第606号)の理解の再徹底
・関連する内部統制の整備・運用の厳格化
・グループ会計基準の徹底(FV、当社)
・当社による改善状況の定期的モニタリング
・上記の着実な実行のためのFV、当社間のコミュニケーションのさらなる改善
(1) 経営の基本方針
当社グループは、造粒・コーティング技術をキーテクノロジーとして、独創的な機械装置(ハード)と製剤技術(ソフト)を一体化した技術開発力を駆使し、研究開発に専念しております。
その企業理念として『創造力で未来を拓く(登録商標)』のもと、つぎの“5つの創造”を掲げております。
① 独創性豊かな製品の創造
② 先見力で新しい市場ニーズの創造
③ 組織を活性化する経営基盤の創造
④ 困難に立ち向かうチャレンジ精神の創造
⑤ 潤いのある人間関係の創造
また、経営ビジョンとして、『フロイントグループは、世界中の人々の医療と健康の未来に貢献し、豊かな生活と食の安全・安心を支える技術を生み出し、育成していくことを目指します。』を掲げ、研究開発型企業として、製剤技術を基盤に開発した製剤機械、医薬品添加剤を医薬品・食品メーカーに提供することで、人々の健康、食の安全・安心の向上に貢献してまいります。
当社グループは創造力とチャレンジ精神をもって事業展開を図り、健全な成長と一層強固な経営基盤を構築し、社員、お客さまはじめ全てのステークホルダーとの円滑な関係を維持するとともに、社会への貢献を図ってまいります。
(2) 経営環境
当社グループは、医薬品用製剤(錠剤・顆粒剤など)を作る工程で使用される機械装置と、添加剤等の化成品を主力製品としています。この分野で機械装置と化成品の両方を同一企業体で手掛けているのは世界でも当社だけであり、当社の最大の強みであります。
当社グループの主要ユーザーであります医薬品業界は、国内市場においては、一部の高価格帯医薬品の販売数量が伸びた一方で、薬価改定による価格引き下げと新型コロナウイルス感染拡大による受診抑制の影響を受けています。先行きは、高齢化の進展に伴う販売数量の増加が見込まれるものの、薬価改定や市場拡大再算定等の薬価抑制政策の影響を受け、微減推移が予想されています。また、ジェネリック市場においても、政府が進めてきた普及促進策の効果が一巡し、成長が鈍化することが予想されています。
一方、世界市場においては、国内市場と同様に新型コロナウイルス感染拡大による受診抑制の影響を受けていますが、先進国での高齢化進展と新興国での人口増加・医療水準の向上を背景に、今後も成長することが予想されています。
(3) 経営戦略及び対処すべき課題
当連結会計年度である第57期は、第8次中期経営計画の初年度です。第8次中期経営計画は、前項に記載した当社の企業理念である『創造力で未来を拓く(登録商標)』、及び、経営ビジョンである『フロイントグループは、世界中の人々の医療と健康の未来に貢献し、豊かな生活と食の安全・安心を支える技術を生み出し、育成していくことを目指します。』、のもと、『One Freund』すなわちNumber One(それぞれの分野、事業でNo.1を目指す)、 Only One(顧客、社会にとってOnly Oneの存在を目指す)、 Be One(ネットワーキングでひとつになる)を当社の価値観としています。
第8次中期経営計画では、お客様、新製品、グローバル、成長などをキーワードに新しく7つの経営目標を掲げております。
① グループ連携
② 完全顧客視点
③ イノベーション重視
④ グローバル経営
⑤ 成長戦略の実行
⑥ 業務改革と働き方改革の推進
⑦ コンプライアンス/コーポレート・ガバナンスの重視
新興国における医薬品拡充や各国の高齢化の進展で、医薬業界をはじめとする医療健康産業の果たすべき役割への期待が高まることは確実です。当社は、こうした社会のニーズに応えるため、2019年9月より関係会社社長を含む執行役員制を本格導入するとともに、経営会議を刷新しグループ連携を強化する体制に移行しました。
また、2020年11月にイタリアの医薬品製造機械装置メーカーCos.Mec S.r.l.(本社:イタリア、非上場)を完全子会社化しました。Cos.Mecの子会社化により当社グループは日本(フロイント産業)、米国(Freund‐Vector Corporation)、欧州(Cos.Mec)、インド(Parle‐Freund Machinery)の四極体制で、新興国を含む全世界へのカバレッジを高めてまいります。
さらに、2020年12月に中国において、Shanghai Chineway Pharmaceutical Technology Co., Ltd.との間で合弁会社「Freund‐Chineway Pharmaceutical Technology Center Co., Ltd.」設立に向けて合弁契約を締結しました。中国国内に当社製機械装置と医薬品添加剤の双方を取り扱う研究施設を設けることで、中国製薬企業の製品開発サポートを強化するとともに、当社の両製品を一括してテストすることで当社製品の認知度の一層の拡大が可能となります。
こうした成長戦略の着実な実行により、グローバル展開やグループ連携を加速させ、第8次中期経営計画の7つの経営目標をグループ一丸となって推進してまいります。
(4) 目標とする経営指標
当社グループは、前連結会計年度まで、連結営業利益率10%以上、連結自己資本利益率(ROE)の当面8%への回復と中期的に10%以上とすることを経営指標としてまいりました。
しかし、製薬市場の伸びが鈍化するなか、効率性の追求と同時に、より積極的に業容を拡大しながら新たな製品、新たな事業領域を求めて積極的に投資をして、売上と利益の拡大を同時に追求していくことが不可欠です。
このため、これまで取組んできた社員一人ひとりが自ら考え行動する風土改革をさらに促進し、効率性、生産性の向上を図るとともに、当連結会計年度より社員、投資家などのステークホルダーにわかりやすい、連結売上高、連結営業利益を成長戦略の成果としての経営指標としております。
・連結およびグループ各社の売上高:各社の対象市場での市場占有率の上昇と各社の事業規模の拡大を通じて、連結ベースの売上高の増加を目指します。
・連結およびグループ各社の営業利益:各社の本業から得られる利益の増加を通じて連結ベースの営業利益、ひいては経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の増加を図り、すべてのステークホルダーに貢献することを目指します。
具体的には、当連結会計年度である第57期から第59期の3年で以下の業績の達成を目指すこととしています。
第57期 連結売上高 178億円 連結営業利益 10億円
第58期 連結売上高 190億円 連結営業利益 12億円
第59期 連結売上高 201億円 連結営業利益 14億円
(5) 財務報告に係る内部統制の強化について
当社の米国子会社Freund Vector Corporation(以下FV)の2021年2月期の会計監査の過程で、収益認識に係る誤謬があることが判明いたしました。
米国会計基準「顧客との契約から生じる収益」(ASC第606号)における、一定の期間にわたり充足される履行義務及び請求済未出荷契約に係る当連結会計年度の売上計上の一部に判断の誤りがあり、該社の内部統制でも検出されませんでした。該社においては、当基準に沿って整理をしておりましたが、基準の解釈が不十分であり、売上計上プロセスの内部統制の一部に不備が存在していたことが原因であります。
本件は、期間収益に係わるものであり、財務報告に重要な影響を及ぼすことから、当社の財務報告に係る内部統制上の重要な不備に該当すると判断しました。
開示すべき重要な不備が当連結会計年度末日までに是正されなかった理由は、この事実の判明が当連結会計年度末日後となったためであります。なお、開示すべき重要な不備に起因する必要な修正は、全て連結財務諸表に反映しております。
当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、以下の再発防止策を講じて該社の売上計上プロセスに係る内部統制を強化し、財務報告の信頼性を確保していく方針であります。
・米国会計基準「顧客との契約から生じる収益」(ASC第606号)の理解の再徹底
・関連する内部統制の整備・運用の厳格化
・グループ会計基準の徹底(FV、当社)
・当社による改善状況の定期的モニタリング
・上記の着実な実行のためのFV、当社間のコミュニケーションのさらなる改善