このような経済環境のもと、日東電工グループは、主力であるオプトロニクス業界で競争力あるポジションを維持しながら、売上と利益の最大化を目指しました。既存領域ではエリアニッチトップ™製品やグローバルニッチトップ™製品の創出に注力しました。加えて、グリーン(環境関連)・クリーン(新エネルギー)・ファイン(ライフサイエンス)の新領域で多軸展開を推進し、事業ポートフォリオの変革へ挑みました。オプトロニクス業界では、液晶用光学フィルムやプリント回路が、スマートフォンやハードディスク駆動装置(HDD)の生産減による影響を受けました。一方、インダストリアルテープ事業では、自動車材料を中心に順調に推移しました。次なる成長に向けて、自動車ワイヤーハーネス結束用PVCテープの台湾における増産投資や、独ミュンヘンにカーエレクトロニクスの拠点を設立するなど、積極的な施策を遂行しました。新領域での需要創造においては、分子標的DDS(ドラッグ・デリバリー・システム)技術を用いた肝硬変治療薬が順調に進展しました。日本と欧州(ブルガリア)で治験を開始したほか、治験が最も進んでいる米国では、中間結果に基づき米国FDA(食品医薬品局)よりファスト・トラック(優先承認審査制度)の指定を受けました。2016年1月には、米国に創薬専業の新会社(Nitto BioPharma, Inc.)を設立しました。当局からの支援も受けながら事業化の促進を図り、患者様へできるだけ早く製品を提供できるよう、取り組んでまいります。
以上の結果、売上収益は前年度と比較し3.9%減(以下の比較はこれに同じ)の793,054百万円となりました。また、営業利益は4.1%減の102,397百万円、税引前当期利益は3.7%減の101,996百万円、当期利益は5.1%増の81,989百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は4.9%増の81,683百万円となりました。
セグメントの業績概況
2016/06/24 16:19