有価証券報告書-第34期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/21 16:26
【資料】
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【項目】
105項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、所得環境や雇用情勢の改善などにより景気は緩やかな回復基調を持続しておりますが、中国を始めとする新興国経済は力強さに欠け、また英国のEU離脱問題や米国の新政権における政策運営が不透明なことなどが国内の景気に与える影響などから、経済環境は不安定に推移いたしました。
当社の属するカーアフターマーケットにおきましては、このような景気動向を背景に消費傾向は底堅く推移したものの低価格志向は依然として強く、また自動車業界全体としては軽自動車税引き上げによる販売の低迷が長期化するなど盛り上がりを欠いており、引き続き予断を許さない経営環境が続いております。
このような情勢のもと、当社グループにおきましては、主力製品の「FLEX A」および「FLEX Z」に加え、新たに中国生産拠点における新製品「STREET ADVANCE Z」と「STREET BASIS Z」について中国を皮切りに他の子会社でも順次販売を開始し、グループ一丸となってこれらの一層の販売活動の強化に努めてまいりました。合わせて国内海外の各地域の特性に配慮した各種多様な販売キャンペーンや、現地販売会社との緊密な連携を継続的におこなうとともに、国内最大のアフターマーケット用品のイベントへの出展による販売促進や宣伝用動画コンテンツの充実に力を注ぐ一方、販売価格の適正化にも取り組んでまいりました。
しかしながら、海外では地域毎に異なる経済情勢を背景に新興国の一部での販売が低調に推移し、また為替の影響も受けました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、為替の影響もあり売上高は4,020百万円(前期比127百万円、3.1%減)と若干の減収となりました。
損益の面においては、中国の生産拠点の稼働が本格化したことに伴う売上総利益率の改善により営業利益は332百万円(前期比105百万円、46.4%増)となりました。また、経常利益は為替差損益の影響などにより318百万円(前期比115百万円、56.8%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は194百万円(前期比70百万円、56.4%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ99百万円増加し、695百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度において営業活動の結果取得した資金は190百万円(前連結会計年度108百万円の取得)となりました。これは主として税金等調整前当期純利益315百万円、減価償却費173百万円、たな卸資産の増加額309百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度において投資活動の結果支出した資金は207百万円(前連結会計年度318百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出200百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度において財務活動の結果取得した資金は124百万円(前連結会計年度174百万円の支出)となりました。これは主として長期借入れによる収入250百万円、長期借入金の返済による支払117百万円によるものであります。