有価証券報告書-第88期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/30 9:40
【資料】
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【項目】
140項目
(3)【監査の状況】
①監査役監査の状況
当社の監査役は、常勤監査役 岩谷 直樹、監査役 新村 淳彦、監査役 林田 篤の計3名の社外監査役で構成されており、監査役監査基準に則り効率的な監査に努めております。具体的には、監査役会の運営、監査方針および監査計画の策定、取締役による職務執行・意思決定の監視、会計監査等であり、独立の立場及び公正不偏の態度を保持し職務を遂行しております。なお、3名のうち、新村 淳彦は当社の筆頭株主である株式会社デンソーの常勤監査役であり、監査全般に係る豊富な経験と幅広い知見を有しております。
監査の手続につきましては、取締役会及びその他の重要な会議に出席するほか、各グループ会社の本社および工場への往査による聴取、業務決裁書類の閲覧等によって情報収集および事実確認を行い監査を実施しております。また、監査役会へ監査報告を行うとともに、必要に応じて取締役会へ監査意見の表明や助言を行っております。更に、常勤監査役が国内子会社の監査役を兼任しており、業務や財政状態の監査を実施しております。
監査役の主な活動内容につきましては、上記手続に加え、会社の事業環境の変化に対応するために、目的や場面にあった監査手続を検討し臨機応変に監査業務を遂行しております。具体的には、監査役会に代表取締役を招集し、中長期の事業戦略の聴取を行うとともに、会社施策に対する社員の認識を把握するために中堅社員へのアンケートやインタビューを実施するなど、確かな事実のもとに監査意見を形成しております。
内部監査、監査役監査及び会計監査の相互連携につきましては、監査方針及び監査計画の共有や、会計監査結果の概要報告での意見交換を行うなどなど、定期・非定期の情報交換を通じ三様監査の実効性強化に努めております。
当事業年度において当社は監査役会を7回開催しており、1回当たりの所要時間は約60分です。個々の監査役の出席状況については次のとおりであります。
氏名開催回数出席回数
常勤監査役 佐藤 清彦2回2回
常勤監査役 岩谷 直樹5回5回
監 査 役 奥地 弘章7回7回
監 査 役 新村 淳彦7回7回

(注)1.常勤監査役 佐藤 清彦は2019年6月21日で監査役を退任しております。
2.常勤監査役 岩谷 直樹の出席状況については、2019年6月21日の常勤監査役就任後の出席回数を記載しております。
3.監査役 奥地 弘章は2020年6月29日で任期満了により監査役を退任しております。
主な検討事項については以下のとおりです。
(決議事項)
監査役監査方針、監査実施計画、監査役会監査報告書、定時株主総会の提出議案、監査役選任議案、会計監査人の再任・不再任、会計監査人の監査報酬等
(報告事項)
監査状況報告、会社目標達成状況、事業報告含む計算関係書類等、事業計画および経営課題に関する報告等
(協議事項)
監査役報酬の配分、監査役賞与金の配分等
なお、新型コロナウイルス感染症が拡大する状況下における会計監査人のグループ監査対応を含む期末監査手続の進捗状況については、会計監査人と適時に複数回の協議を行い、緊密な情報交換を行うことにより、適正な監査環境の確保に努めました。
今後、新たに監査の遂行に支障をきたす事象が生じた場合、監査法人と協議し、適正な監査を確保するための対応を検討してまいります。
②内部監査の状況
社長直轄の監査室(構成人員2名)を設置しております。監査室は、内部監査規程に則り監査基本計画および監査実施計画を作成のもと、効率的な内部監査業務を行っております。各監査計画には、子会社監査や監視すべき重点テーマなども含まれ、社長による点検および監査室長承認のもと監査を実施しております。主な監査項目として、内部統制の整備および運用状況について、その有効性の評価と法令および社内規程等に基づき適切に業務が執行されているかを確認しております。なお、その監査結果については社長に報告され、指摘があった場合にはその改善・是正までフォローしたうえで再度社長に報告をしております。
内部監査と監査役監査との連携につきましては、毎週、常勤監査役が監査室との定例ミーティングを開催し、内部監査の実施状況、指摘事項、指摘事項の改善状況などについて相互の意見交換を図っております。それによって、監査の重複を防ぎ効率性を高め、必要に応じて両者による共同監査を実施しております。
会計監査人との連携につきましては、四半および期末監査終了後に報告会が開催され、会計監査人より実施した監査の概要、監査結果等に関する報告が行われるとともに、期中においても必要に応じて意見交換をすることにより相互連携に努めております。
内部統制部門との関係につきましては、担当部署による内部統制の整備および運用状況の評価の報告過程で、必要に応じて統制手続に関するヒアリングやサンプリングを実施し、有効性評価のための情報収集と業務の適正性の確保に努めております。
③会計監査の状況
a.監査法人の名称
有限責任 あずさ監査法人
b.継続監査期間
46年
上記以前の期間は調査が著しく困難であったため、継続監査期間は上記年数を超えている可能性があります。
c.業務を執行した公認会計士
指定有限責任社員 業務執行役員 福島 力
指定有限責任社員 業務執行役員 宮一 行男
d.監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士7名、その他8名であります。
e.監査法人の選定方針と理由
会計監査人の選定にあたっては、会計監査人の独立性、専門性、品質管理体制並びに監査報酬等を総合的に判断し、監査役会において承認されております。万が一、当該会計監査人が、会社法・公認会計士法等の法令に違反・抵触した場合および公序良俗に反する行為があったと認められる場合、監査役会は、その事実に基づき当該会計監査人の解任または不再任の検討を行い、解任または不再任が妥当と判断したときは、株主総会に提出する「会計監査人の解任または不再任に関する議案」の内容を決定することとしております。
f.監査役及び監査役会による監査法人の評価
当社の監査役及び監査役会は、監査法人に対して評価を行っております。この評価については、主に過去の監査工数、監査報酬および当該事業年度の監査計画に基づく監査工数の見積りなどから、当該監査法人の職務遂行状況、監査体制、独立性及び専門性などが適切であるかを評価しております。また、同規模の上場企業における平均監査報酬額なども判断材料とし、評価の妥当性を担保しております。
④監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく
報酬(千円)
非監査業務に基づく
報酬(千円)
監査証明業務に基づく
報酬(千円)
非監査業務に基づく
報酬(千円)
提出会社25,000-25,000-
連結子会社----
25,000-25,000-

b.監査公認会計士等と同一のネットワークに属する組織に対する報酬(a.を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)監査証明業務に基づく報酬(千円)非監査業務に基づく報酬(千円)
提出会社----
連結子会社2,532-2,593-
2,532-2,593-

c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
(前連結会計年度)
該当事項はありません。
(当連結会計年度)
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
監査内容、監査時間及び当社の事業内容・規模等を勘案し、監査公認会計士との協議の上、監査役会の同意を得て決定しております。
e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
取締役会が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、当社の監査役会が会社法第399条第1項の同意をした理由は、監査業務内容、監査計画に基づく監査時間および過去の監査実績等の情報をもとに審議した結果、当社における会計監査人に対する報酬等の妥当性が確認できたことによります。
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