医療業界におきましては、官民医一体となり、更なる感染拡大に備えた医療供給体制の整備に取り組んでいるものの、医療機関においては、予定入院・予定手術の延期や受診抑制による患者数の減少や新型コロナウイルス対応により業務量が増加したほか、施設整備や備品購入など院内での感染防止対策費用が増加したことも影響し、経営状況は益々厳しい状況が続いております。特に手術件数については、経時的に回復傾向にはあるものの、緩やかなスピードで推移し、新型コロナウイルスの影響を受ける以前の状態には戻っておりません。また、一時逼迫していた個人防護具などの一部の医療材料についても、徐々に需給バランスを取り戻してきましたが、完全に均衡するまでには至っておらず、お客様からの安定供給に対するご要望は強いまま推移しております。
このような環境の下、当社グループでは、全社員が感染拡大防止に努めつつ、お客様への製品の安定供給を通じて医療現場に貢献することを最優先に企業活動を行ってまいりました。販売活動においては、訪問自粛により活動を制限した第1四半期と比べ、第2四半期では新規販売活動は活発化しておりますが、医療機関での手術件数の回復スピードが緩やかなことなども影響し、手術用キット製品を中心に売上高が減少しました。そのうち、最重要戦略製品である「プレミアムキット」は、手術における安全性を確保しながら、術前の準備段階から、術中、術後までの業務を効率化できる付加価値の高い製品としてご評価をいただき、コロナ禍におきましても増収を確保いたしました。また、第1四半期にリニューアルした「プリコーションセット(感染防止製品のセット)」など感染防護製品の売上が増加いたしました。
この結果、当第2四半期累計の売上高は17,734百万円(前期比3.5%減)となりました。キット製品の売上高は10,193百万円(同8.7%減)となりましたが、そのうち「プレミアムキット」の売上高は5,207百万円(同5.4%増)となりました。また、売上原価は、償却費が減少したことなどから前期に比べ原価率が改善いたしました。販売費及び一般管理費は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための活動自粛の影響等により前期に比べ減少いたしました。この結果、営業利益は2,671百万円(同2.9%増)となりました。経常利益は、営業外収益において為替差益を計上したことなどから2,806百万円(同3.0%増)となりました。また、株式の一部売却による特別利益 1,028百万円(前年同期は 1,942百万円)を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,776百万円(同15.0%減)となりました。
2020/11/11 14:27