有価証券報告書-第44期(平成26年10月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/12/10 13:33
【資料】
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【項目】
114項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、米国では緩やかな回復基調が続き、欧州では一部の国の債務問題や緊縮財政の影響があるものの、景気は持ち直しの動きが見られました。また、中国をはじめとする新興国では輸出伸び悩み等で成長減速傾向が続きました。
一方、わが国経済は、円安による輸出企業の業績改善等により、緩やかな回復基調で推移いたしました。
このような事業環境の中、当社グループの主要販売先である半導体製造・電子部品実装・液晶製造の各装置業界においても、円安等の影響により設備投資回復の動きが見られたものの、当社グループの本格的な業績回復には至りませんでしたが、継続的なコスト削減効果により営業利益となりました。
以上の結果、当連結会計年度においては売上高7,969百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益21百万円(前年同期営業損失152百万円)、経常利益69百万円(前年同期比202.3%増)、当期純利益60百万円(前年同期比181.7%増)となりました。
(2)当期のセグメント別の動向
セグメントの業績は以下の通りであります(売上高についてはセグメント間の取引消去後となっております)。
マシンビジョンシステム・工業用事業 売上高 5,700百万円(前年同期比9.4%増)、営業損失 156百万円(前年同期
営業損失335百万円)
マシンビジョンシステム・工業用事業においては、半導体製造・電子部品実装の各装置業界において、設備投資は緩やかな回復基調が見られたものの、年度後半には生産調整の影響から受注は鈍化いたしました。液晶製造業界においては、大型化・高精細化が進み増産に向けた設備投資が継続していることから、生産状況は緩やかな持ち直しの基調が続きました。
このような事業環境の中、当社グループにおいても受注が堅調に推移したことから、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。利益面については、引き続き改善効果が見られたものの、営業損失となりました。
コスメ・メディカル機器事業売上高 358百万円(前年同期比18.9%減)、営業損失 8百万円(前年同期営業損失42百
万円)
コスメ・メディカル機器事業においては、化粧品業界向けのカウンセリング機器の更新が端境期であることから、売上高は前年同期に比べ減少し、利益面においても営業損失となりました。
機能性材料・その他の事業 売上高 1,910百万円(前年同期比2.9%減)、営業利益 187百万円(前年同期比16.8%減)
機能性材料・その他の事業においては、メディカル用各種チューブやシール、粒子類の販売を行っており、一部製品において在庫調整や、円安基調が継続していることによるコスト増加の影響もあり、売上高、営業利益は前年同期に比べ減少いたしました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は702百万円で、前連結会計年度末に比べ46百万円減少いたしました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、13百万円の収入(前年同期364百万円の支出)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、66百万円の支出(前年同期は102百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、0百万円の支出(前年同期は75百万円の支出)となりました。
なお、キャッシュ・フローの詳細は、「第2 事業の状況 7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー状況の分析 (3)キャッシュ・フローの分析」に記載しております。