有価証券報告書-第43期(平成25年10月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/12/19 12:46
【資料】
PDFをみる
【項目】
116項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における世界経済は、米国では緩やかな回復基調が続き、欧州では一部の国の債務問題や緊縮財政の影響があるものの、景気は持ち直しの動きが見られました。また、中国をはじめとする新興国では輸出伸び悩み等で成長減速傾向が続きました。
一方、わが国経済は、消費増税の反動減の影響が多少見られたものの、円安による輸出企業の業績改善等により、緩やかな回復基調で推移いたしました。
このような事業環境の中、当社グループの主要販売先である半導体製造・電子部品実装・液晶製造の各装置業界においても、円安等の影響により設備投資回復の動きが見られたものの、当社グループの本格的な業績回復には至りませんでした。
以上の結果、当連結会計年度においては売上高7,621百万円(前年同期比1.9%減)、営業損失152百万円(前年同期営業損失775百万円)、経常利益23百万円(前年同期経常損失615百万円)、当期純利益21百万円(前年同期当期純損失1,350百万円)となりました。
(2)当期のセグメント別の動向
セグメントの業績は以下の通りであります(売上高についてはセグメント間の取引消去後となっております)。
なお、当連結会計年度より当社グループのセグメント構成を以下の通り変更いたしました。セグメントの業績は以下の通りであります(売上高についてはセグメント間の取引消去後となっております)。
従来セグメント新セグメント従来セグメントとの相違点
マシンビジョンシステム・工業用事業マシンビジョンシステム・工業用事業従来の「マシンビジョンシステム・工業用事業」に、「海外事業」で計上していたマシンビジョンシステム製品に係わる事業と「オプトコム事業」で計上していたファイバや非球面レンズ等に係わる事業を移管し、「マシンビジョンシステム・工業用事業」といたしました。
コスメ・メディカル機器事業コスメ・メディカル機器事業従来の「コスメ・メディカル機器事業」に、「海外事業」で計上していたコスメ製品に係わる事業を移管し、「コスメ・メディカル機器事業」といたしました。
オプトコム事業ファイバや非球面レンズ等に係わる事業を「マシンビジョンシステム・工業用事業」へ移管し、球レンズキャップ、ボールレンズ等に係わる事業を「機能性材料・その他の事業」へ移管いたしました。
機能性材料・その他の事業機能性材料・その他の事業従来の「機能性材料・その他の事業」に「オプトコム事業」で計上していた球レンズキャップ、ボールレンズ等に係わる事業を移管し、「機能性材料・その他の事業」といたしました。
海外事業マシンビジョンシステム製品に係わる事業を「マシンビジョンシステム・工業用事業」へ移管し、コスメ製品に係わる事業を「コスメ・メディカル機器事業」へ移管いたしました。

なお、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 セグメント情報 4.報告セグメントの変更等に関する事項」に記載しております。
マシンビジョンシステム・工業用事業 売上高 5,212百万円(前年同期比6.9%増)、営業損失 335百万円(前年同期営業損失944百万円)
マシンビジョンシステム・工業用事業においては、半導体製造・電子部品実装・液晶製造の各装置業界において、アジア地域を中心としたスマートフォン・タブレット端末関連の設備投資に継続的な回復の動きが見られました。
当社グループにおいては、売上高は前年同期に比べ微増いたしました。利益面においては、営業損失となったものの、継続的な経費削減の効果により損失は減少いたしました。
コスメ・メディカル機器事業売上高 442百万円(前年同期比58.2%減)、営業損失 42百万円(前年同期営業利益11百万円)
コスメ・メディカル機器事業においては、化粧品業界向けのカウンセリング機器に一部追加納入があったものの、カウンセリング機器の更新が端境期であることから、売上高は前年同期に比べ減少し、利益面においても営業損失となりました。
機能性材料・その他の事業 売上高 1,966百万円(前年同期比7.1%増)、営業利益 225百万円(前年同期比43.1%増)
機能性材料・その他の事業においては、メディカル用各種チューブ、粒子類の販売が順調に推移するとともに、分析機器向けシール材の市場回復の動きもみられ、売上高は前年同期に比べ増加し、利益面においても増益となりました。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は748百万円で、前連結会計年度末に比べ536百万円減少いたしました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、364百万円の支出(前年同期179百万円の支出)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、102百万円の支出(前年同期は70百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、75百万円の支出(前年同期は150百万円の支出)となりました。
なお、キャッシュ・フローの詳細は、「第2 事業の状況 7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー状況の分析 (3)キャッシュ・フローの分析」に記載しております。