半期報告書-第87期(平成26年3月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2014/11/21 10:05
【資料】
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【項目】
79項目

業績等の概要

(1)業績
①業績全般の概況
当中間連結会計期間(平成26年3月1日~平成26年8月31日)のわが国経済は、政府の経済政策等を背景に円安・株価上昇が続き、企業収益の改善や設備投資の回復等、緩やかな景気回復基調となりました。
小売業においては、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要により個人消費が一時的に増加したものの、増税後は節約志向が強まったことや、夏場の天候不順等により消費マインドは低調で、依然先行き不透明な状況が続いています。
このような経営環境下、イズミヤ㈱は平成26年6月1日にエイチ・ツー・オー リテイリング㈱と経営統合し、エイチ・ツー・オー リテイリンググループの中核事業会社として、関西エリアを中心に多様な業種業態、取扱商品群を揃えた総合小売サービス業グループを目指し、企業価値向上に取り組んでまいりました。
イズミヤ㈱では、新たに2店舗を出店するとともに、地域密着政策を基本とした既存店の活性化をすすめ、お客様満足の向上と各店舗の商圏内特性に合わせた店作りに取り組んでまいりました。同時に店舗の運営効率化にも引き続き取り組みました。
これらの結果、当中間連結会計期間の業績は以下のようになりました。
(単位:百万円)
当中間連結会計期間
(自 平成26年3月1日
至 平成26年8月31日)
営業収益165,823
営業損失(△)△1,399
経常損失(△)△1,882
中間純損失(△)△25,003

なお、営業収益は、中間連結損益計算書の「売上高」及び「営業収入」の合計額であります。
各セグメントの概況は以下のとおりです。
<小売事業>物販子会社を含む小売事業の営業収益は1,592億89百万円、営業損失は22億86百万円となりました。
イズミヤ㈱では新たに2店舗を出店いたしました。5月にデイリーカナート杭瀬店(兵庫県)を駅テナント店舗として出店したほか、コンビニエンスストアの利便性とスーパーマーケットの品揃えを融合した新業態店舗の2号店となる「ファミリーマート×イズミヤ東三国四丁目店」(大阪府)を8月に出店いたしました。
既存店舗においては、くずは店(大阪府)、西宮ガーデンズ店(兵庫県)、学園前店(奈良県)などの店舗を改装し、地域のお客様に合った商品構成の見直しや売場什器の入れ替えなどを行いました。
また、3月より本格稼働した食品プロセスセンターを活用し、商品力の強化と店舗オペレーションの改善を図り、お客様にご満足いただけるボリューム感のある売場作りを行いました。
しかしながら、各社の値下げ競争や商圏内の競合店出店が激化していることや、天候不順による衣料品の不調などにより、既存店客数が減少し、既存店ベースでは苦戦を強いられました。
グループ物販各社では、㈱デリカ・アイフーズ(惣菜の製造販売会社)で当日製造商品を拡充して夕方の販売を強化したほか、時短簡便商品であるレンジアップ商品などの新規カテゴリーが売上を伸ばしました。
中国事業の蘇州泉屋百貨有限公司では初期の店舗コンセプトを見直し、店舗回遊性向上のための改装を進めました。4月に飲食テナントゾーンが全面開業し、着実に売上高、客数を伸ばしました。
<小売関連サービス事業>小売関連サービス事業の営業収益は133億85百万円、営業利益は9億24百万円となりました。
イズミヤカード㈱では電子マネー(miyoca)の収益が大幅に伸長したほか、海外旅行が好調なトラベル事業が前年の収益を上回りました。㈱カンソー(総合ビルメンテナンス事業)ではクリニックモールやフィットネスクラブが新たにオープンしました。
(2)キャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末と比較して3億93百万円増加し、85億71百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純損失242億30百万円、減損損失204億49百万円、減価償却費26億97百万円、たな卸資産の減少額32億50百万円、仕入債務の増加額35億8百万円等により、87億44百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、新規出店及び店舗改装等に伴う有形固定資産の取得等により、39億88百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済や社債の償還等により、43億20百万円の支出となりました。