有価証券報告書-第68期(令和2年3月1日-令和3年2月28日)

【提出】
2021/05/26 13:06
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【項目】
144項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「地域のお客様の日々の暮らしを“より”豊かにする。なくてはならない存在として地域を支える。」という社会的使命を果たし、その為に力を合わせる流通事業連合体を目指します。私たちは、共通の理念、同じ志をもった企業同士、お取引先様と地域を越えて手をたずさえ、地域に暮らす皆様に心地よい一日をお届けし、「普段の消費生活」をサポートしてまいります。
(2) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、スーパーマーケットを主業とする会社の連合を形成し、それぞれがより強いローカルスーパーマーケットとしての成長と、企業価値の向上を目指します。
また、当社グループが長期的に目指す経営ビジョンを次のように考えております。
当社グループが
長期的に目指す姿
○ 地域、お客様、お取引先様、従業員の幸せを創出する
○ 事業活動を通じ、地域社会の課題解決に貢献する
○ 安定的な収益基盤の確立とグループシナジーの最大化を目指す
○ 営業収益5,000億円規模のローカル流通グループを目指す

このような長期ビジョン達成に向けた経営基盤の強化のため、当社は、2022年2月期を初年度とし2024年2月期を最終年度とする第2次中期経営計画を策定いたしました。「持続的な企業価値向上のために組織と経営をスピーディーに改革し、収益体質強化とグループ一体経営を推進する」をスローガンとして、重点戦略を以下のとおり定めております。
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重点戦略取り組み内容
成長戦略中国・九州エリアを中心とした新規出店及び既存店の計画的改装によるシェアの拡大、M&Aによる事業規模の拡大及び周辺事業の展開を進めてまいります。
収益力の強化共同仕入などグループ力を活用した供給体制の強化を図るとともに、生産性向上のための設備・システムへの投資を進めてまいります。
グループ連携の強化物流やシステムなどのグループリソースを有効活用するとともに、最終年度での会計システムの一元化及び基幹システムの統一の実現を目指しております。また、グループ資金の一元管理により経営効率を高めてまいります。
デジタルトランス
フォーメーション
(DX)の推進
自社プラットフォーム構築によるデータ活用や、キャッシュレス化の促進(スマートレジ等)、ID-POSデータ、アプリ活用による販売促進を進めてまいります。
ESG経営フードロス及びCO2削減、リサイクル活動を積極的に展開し、SDGsの目標達成に向けた取り組みを行ってまいります。また、組織体制の整備、リスクマネジメントなどガバナンス体制の強化に努めてまいります。

(3) 経営環境
① 企業構造
当社グループは、当社を持株会社として、スーパーマーケット事業、ディスカウントストア事業及びその他の事業を営む連結子会社8社、関連会社3社により構成されております。当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る主な位置付けは、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載しております。
当社は、当社グループの経営方針の策定や各事業会社への経営指導等を行っており、各事業会社の財政状態及び経営成績について逐次報告を受けるものとしておりますが、各事業会社の自主性を一定程度尊重することで、対処すべき課題の把握とその対応への機動性を高めております。
② 主要な商品・サービスの内容及び競合他社との競争優位性
当社グループでは、食品スーパーマーケットの運営を主業として、中国地方西部から九州地方全域にかけて、食料品・日用品等の販売を行っております。
食料品・日用品の需要は、地域の特性(主に年齢構成や所得分布、その他地域固有の文化、嗜好)に基づくため地域ごとに大きく異なり、その地域のニーズに合わせた商品及びサービスを展開することが重要であると考えております。
当社グループは地域に根ざしたローカルスーパーマーケットとして、創業以来長きにわたり、地域のお客様から親しまれ、支持を受けてまいりました。大手ナショナルチェーンには得がたいローカル企業ならではの地域密着性と、ドラッグストア、コンビニエンスストアにない品揃えの豊富さにより、企業としての競争優位性を保っているものと認識しております。
③ 顧客基盤及び販売網
当社グループの主要な顧客は、主に当社グループの営む店舗に来店されるお客様であります。店舗の商圏は店舗規模に応じて設定しており、店舗を中心として半径およそ500mから2km程度の範囲であります。
また、連結会計年度末現在における当社グループの地域別店舗数とその推移は以下のとおりであります。
都道府県名2019年2月期2020年2月期2021年2月期
広島県555
島根県111
山口県807977
福岡県616362
大分県484949
熊本県141415
佐賀県776
長崎県161616
宮崎県252526
鹿児島県111
合 計258260258

(注) スーパーマーケット事業及びディスカウントストア事業における店舗数の合計であります。
④ 事業を行う市場の状況
当社グループが主に事業を展開する食品小売業界は、人口動態の変化、お客様のライフスタイルの変化・多様化、業態を超えた企業間の競合の激化、経営・組織改革を目指したデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の動きなど、目まぐるしい変化に直面しております。
また、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大による経済及び生活面への影響は、当社グループが店舗展開しております地域でも依然として懸念されております。今年に入り、新型コロナワクチンの接種が始まりましたが、変異株感染の広がりもあり、収束の見通しは引き続き不透明な状況となっております。
当社グループでは、新型コロナウイルス感染症拡大により浮かび上がった当社グループの強みと弱み、機会と脅威を以下のように捉えております。
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コロナ禍における当社グループの強みは、事業の主軸を食料品・日用品の販売においている点にあります。新型コロナウイルス感染症拡大により、多くのサービス産業が需要・機会を喪失するなか、当社グループの営む食品小売業においては取扱い品目が生活必需品であることから、目立った需要・機会の減少は見られず、販売状況は安定的に推移いたしました。また、都市部の大型商業施設では、政府等からの要請を受け休業や営業時間の短縮などを余儀なくされるケースがありましたが、当社グループでは、スーパーマーケット事業、ディスカウントストア事業いずれにおいても、これらの営業上の制約を受けることはありませんでした。また、当社グループは中国地方西部から九州地方全域にかけてスーパーマーケット・ディスカウントストア店舗を多数展開し、ドミナントを形成しているエリアも複数あります。1店舗の営業が困難な状況に陥った場合にも、周辺地域の店舗がその機能を補完し、地域のお客様に継続的なサービスを提供できる点は、チェーンストアならではの利点であると感じております。これらのことから、当社グループの経営基盤を再確認すると同時に、地域に暮らす皆様の生活を支えるエッセンシャルワーカーとしての責務を今一度強く実感するところであります。
一方、当社グループの弱みは、営業活動が様々な要素に依存している点にあります。店舗の運営は、多くの従業員により支えられており、店舗内での従業員の集団感染が発生した場合には、通常の営業が困難になります。このような事態を未然に防止するため、店舗における衛生管理や従業員への指導を徹底し、当該リスクを極限まで低減していくことが重要であると感じております。また、販売する商品の生産、加工、配送等は、多くのお取引先様の協力のもと成り立っておりますが、感染症拡大の影響により、物流網の混乱、サプライチェーンの分断等が発生した場合には、商品の品薄状態が起こるなど、営業活動に困難が生じることが想定されます。このようなリスクを常に念頭におき、各お取引先様との連携を深め、リスクが顕在化した場合には状況の変化に応じて販売計画を変更するなど、迅速に対応していく所存であります。
外部環境の面では、学校休校やテレワークの推奨など外出自粛の動きを受け、外食産業が軒並み不振となるなか、内食需要が高まった点は当社グループの事業活動に有利に作用しました。しかしながら、これらの状況は競合する同業他社にとっても同様で、EC事業者やドラッグストア等、他業種を巻き込んだ企業間の競争はますます過熱し、競合の状況は一層の厳しさを見せております。また、家庭内で日常的に消費する生鮮食品、一般食品、生活雑貨など、当社グループの主力商品の販売を堅調に維持した一方、イベント需要や帰省需要が減少したことから、お盆や年の瀬など、当社グループにおける主力販売期間における客数の獲得に苦戦した点は懸念点であります。このほか、店舗の新規出店や改装計画において、工期の遅延が生じるなど、販売面以外でも影響が生じました。
今後の見通しにつきまして、新型コロナウイルス感染症の影響による内食需要の高まりは、当面の間継続するものと見られます。一方、企業収益や雇用環境の悪化に伴う消費マインドの低迷などが予想され、楽観できない状況が続いております。
経営環境の分析を経て、当社グループではウィズコロナ、アフターコロナの時代における経営上の重要なテーマを、「安定的な事業活動の維持」及び「競合他社との商品及びサービス面での差別化」と認識いたしました。今後、小売業においては非接触型の精算方法として、セルフ精算レジやキャッシュレス決済にますます注目が集まることが予想されるほか、店舗運営の全般にわたって省人化、省力化を目的としたシステムの導入等が期待されるものと見込んでおります。これらの状況にも対応しながら、引き続き安心安全な店舗体制の維持に努めると同時に、魅力的な商品、接客サービスによりお客様の来店動機を創出できるよう努めてまいります。
なお、当社グループでは当感染症拡大の影響を踏まえた経営方針・経営戦略の変更等は検討しておりませんが、引き続き状況を迅速かつ慎重に分析し、今後の経営戦略の策定や見直しを随時行ってまいります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループでは、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題を次のとおり認識しております。
① 競争力の強化
企業間の競合が激化しており、当社グループがドミナントを形成している地域においても、シェアの維持・拡大は重要な課題となります。当社グループでは、盤石な店舗体制を維持し、お客様に選ばれる店舗開発・商品開発を通じて、競争力を強化してまいります。
② 人材力の強化
少子高齢化、人口減少など人口動態の変化により、人材の確保が困難な状況となるなか、当社グループの持続的な成長のためには、優秀な人材の育成が重要な課題となります。当社グループでは、人事制度を改革するとともに、多様性のある人材活用を促進し、人材力を強化してまいります。
③ 資本政策
当社グループの掲げる事業戦略の実現のためには、安定的な資金調達及び財務基盤の強化が重要な課題となります。当社グループでは、資金調達の多様化や機動的な自己株式取得を検討するとともに、充実した株主還元を継続してまいります。
(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、成長性、収益性などの経営指標を重視しており、売上高経常利益率、自己資本当期純利益率(ROE)などの経営指標を目標設定することで、持続的な企業価値の向上を目指してまいりましたが、この度第2次中期経営計画を策定するにあたり、国際的な企業価値評価にも注目し、EBITDAの数値目標を新たに定めました。
2022年2月期を初年度とし、2024年2月期を最終年度とする第2次中期経営計画におきましては、これらの指標について次のとおり目標を設定しております。
第2次中期経営計画の数値目標(連結)
指標2020年2月期
(参考)
2021年2月期
(実績)
2022年2月期
初年度(計画)
2024年2月期
最終年度(計画)
営業収益2,288億円2,418億円2,366億円2,480億円
経常利益52億円92億円63億円76億円
EBITDA(注)78億円117億円91億円105億円
売上高経常利益率2.3%3.9%2.7%3.1%
ROE3.3%7.2%4.9%6.0%

(注) EBITDAの数値は、営業利益に減価償却費を加えて算出しております。

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