有価証券報告書-第62期(2022/09/01-2023/08/31)

【提出】
2023/11/30 13:01
【資料】
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【項目】
141項目
②戦略
当社では、経営戦略の一環として、サステナビリティ活動のなかで6つの重点領域(マテリアリティ)を定めています。特定にあたっては、国連が提唱する持続可能な開発目標(SDGs)やESG評価機関が求める指標などを参考に課題項目を洗い出し、自社における重要度やお客様などステークホルダーへの影響と期待を踏まえて重要度の高い要素を抽出、サステナビリティ委員会での議論を経ました。6つの重点領域(マテリアリティ)と主な取り組みは以下のとおりです。
重点領域(マテリアリティ)主な取り組み
1. 商品と販売を通じた新たな価値創造・LifeWearを服づくりのコンセプトに掲げ、企画の段階からタイムレスなデザインを追求し、シンプルで高品質、高い機能性をもち、長く愛用される完成された服をつくります。
・服の機能性や品質だけでなく、社会の課題、環境問題などを解決することで、新しい価値を想像していくことをめざします。
・リサイクル素材を使用した循環型商品の開発や、RE.UNIQLO STUDIOでの補修、リメイクなどを通じて、服を長く着続ける楽しさを提案するとともに、環境負荷低減を図っています。
2. サプライチェーンの人権・労働環境の尊重・サプライチェーンで働くすべての人の人権を尊重、労働環境の整備を最重要な責務と考え、トレーサビリティの追求と透明性の向上に取り組んでいます。
・取引先工場に対し、「生産パートナー コードオブコンダクト」の遵守を要請し、それに基づく定期的な労働環境モニタリングを実施しています。
3. 環境への配慮・「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「生物多様性への対応」「水資源の管理」「化学物質管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」を重点領域とし、各領域の目標を設定し、取り組みを進めています。
・主要縫製工場、素材工場では、サステナブル・アパレル連合の環境評価ツール(Higgインデックス)を活用し、エネルギー、水、廃棄物など7つの分野で、環境負荷やリスクを把握し、工場と共に環境負荷低減に取り組んでいます。
・気候変動に関する取り組みについては、(2)気候変動をご参照ください。
4. コミュニティとの共存・共栄・難民などの困難な状況に置かれた世界中の人々に、服の寄贈や雇用、自立支援のサポートを継続しています。
・平和を願うチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」では、利益の全額を人道的支援を行っている国際的な団体に寄付しています。
・未来を担う子どもや若者のエンパワーメントを後押しするための教育支援、社会進出支援を行っています。
5. 従業員の幸せ・ジェンダー平等、人種・民族・国籍の多様性、障がい者の活躍推進、多様な性(LGBTQ+)への理解促進を軸に、ダイバーシティ&インクルージョンをグローバルで推進しています。
・すべての従業員に成長機会を与え、グローバルに活躍する人材の育成に取り組んでいます。
・人的資本に関する取り組みについては、(3)人的資本・多様性をご参照ください。
6. 正しい経営・取締役会の過半数を社外取締役にすることで、その独立性と監督機能を強化しています。
・取締役会の機能を補完する各種委員会を設け、オープンで活発な討議を行っています。
・詳細は第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 をご参照ください。