有価証券報告書-第48期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/14 16:24
【資料】
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【項目】
139項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは「すべてはお客様と社員のために」を企業理念として、お客様に「楽しかった、おいしかった」と喜ばれる店舗創りを目標とし、お客様に「安全」、「安心」な商品を提供し続けることを使命と考えております。
(2)中長期的な会社の経営戦略対処方針
① 既存店売上高前期比100%以上の継続
既存店売上高前期比100%以上を長期に渡り確実に継続できるよう中長期において最重点戦略としています。
② レストラン事業を主体として、主力8ブランドを全国に展開
主力8ブランド(ステーキ宮、カルビ大将、味のがんこ炎、にぎりの徳兵衛、かつ時、寧々家、いろはにほへと、時遊館)を全国に出店してまいります。
(3)目標とする経営指標
当社グループは、直営店舗数が460店舗であり、既存店の売上が重要な指標となります。
毎期既存店売上高前期比100%以上を経営指標とし、新規出店と合わせて毎期、増収、増益を継続することにより企業価値の継続拡大を目指しております。
(4)当社グループを取り巻く経営環境
① レストラン事業
レストラン市場は2012年度から7年連続して増加しており、客単価も増加しております。(日本フードサービス協会2019ジェフ年鑑)
今年度は7月豪雨の天候不順などの影響もありましたが、市場売上は増加しました。レストラン市場は今後も伸びるものと分析しております。
② 居酒屋事業
居酒屋市場については、2009年度から10年連続して前年の売上を下回っており、客単価も低下しております。(日本フードサービス協会2019ジェフ年鑑)
働き方改革による退社時間の早まり等により、客数増は見込めるものの、これまでの流れは変わらず、居酒屋市場は依然厳しい状況が続くものと分析しております。
③ カラオケ事業
カラオケ白書によると、日本のカラオケ人口は2012年から毎年僅かに増加しておりましたが、2016年にマイナスに転じました。(全国カラオケ事業者協会カラオケ白書)
ライフスタイルの多様化によりカラオケの利用スタイルも大人数から少人数となり飲食需要が減少傾向にあることもあり、今後は厳しい状況になると分析しております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループが対処すべき主な課題は以下のとおりであります。
① 既存店の業績回復
2019年3月期については、最近の顧客消費動向への対応の遅れから、既存店売上高は前年比98.1%と減少したため、既存店の業績回復が重要な課題となります。各ブランドの質の向上、生産性の向上、QSC(品質・サービス・クレンリネス)の徹底強化を図ることにより、既存店の業績回復を実行してまいります。
② 採用・教育
当社におきましては、飲食事業を中心としており、店舗の運営のためには人材の確保と運営能力向上が重要な課題となります。
新卒・中途・地域限定社員およびパートナー(パート・アルバイト)の採用を積極的に行うとともに、女性の採用・活躍を推進し、教育、研修の強化を図り、お客様に「楽しかった、おいしかった」と喜ばれる従業員の育成に取り組んでまいります。
また、働き方改革を推進し、超過労働時間の削減を図り、労働環境を改善することにより離職率の低減を図ってまいります。
③ 食の安全・安心
食の安全が重視される中、お客様に安全・安心な料理を提供することは飲食事業の継続にとって重要な課題となります。
当社グループとしましては、産地、加工工程、添加物などの食材の情報の確保、仕入から提供までの衛生管理の強化に取り組んでまいります。
④ 働き方改革推進による生産性の向上
システム導入および社員の意識改革や働き方の見直しにより生産性の向上を目指してまいります。
⑤ 受動喫煙等環境への取り組み
受動喫煙の健康に与える影響等の排除やCO2の排出削減などに努めてまいります。