自転車業界の状況として、前年からの販売価格引き上げや諸物価上昇により、消費者の節約志向が強まったことで、自転車の販売台数は引き続き低い水準で推移しました。一方で、4月からの改正道路交通法の施行によりヘルメット着用の努力義務化で、安全意識の高まりから購入希望者が増え、メーカーでの生産が間に合わないほど需要が増加しました。
当社におきましては、OMO戦略(※)を軸に、人気商品の確保やオペレーションの面で効率化を進めました。まず、消費者動向としてリアル店舗からECへのシフトが進む中で、繁忙期の需要増加に十分対応できるようEC専用在庫の確保に努めました。また、修理・メンテナンス需要の増加に備え、店舗作業における一層の業務効率化を図り、修理・メンテナンスの工数創出を進めるなど、最需要期において売上高を最大限高められるよう準備を進めました。
これらの販売戦略の結果、全国展開している店舗網とEC販売による利便性を生かした「ネットで注文、お店で受取り」サービスでは、電動アシスト自転車の販売が伸長したことや、前年度期中に実施した販売価格改定の効果もあり、売上高は前年同期を上回ることができました。なお、電動アシスト自転車のうち、当社オリジナルブランド「ENERSYS(エナシス)」では、お客様のニーズに沿って必要な分だけの機能に絞り合理的な安さを実現したことで、販売を伸ばすことができました。また、修理・メンテナンスについては依頼件数が増加する中、全国の店舗に技能を有するスタッフを安定的に配置したことや業務の効率化により、需要増加に対応することができました。ヘルメット需要についても、一般車向けのカジュアルタイプの需要が想定以上に高く、一部モデルで欠品が生じたものの、事前の在庫確保により概ね需要にお応えすることができ、パーツ・アクセサリーの売上高増加に貢献しました。
2023/06/30 9:02