訂正有価証券報告書-第20期(2024/04/01-2025/03/31)
② 人的資本経営の遂行(サステナビリティ経営の遂行)
当社グループは投資・金融サービス企業であり、サービスの担い手である人材こそが、競合他社に対する競争優位を確立し、成長と企業価値向上を実現するための源泉であると捉えております。そのため、人的資本への投資の不足や非効率による人的基盤の縮小や窮乏、質的変化は多大なるリスクとなり得ます。
一方で人的資本への投資による生産性の向上やイノベーションによって、それに見合った利益を実現することは社会課題の解決にもつながるものであり、持続可能な社会の実現と企業の持続的成長の両立を図る「サステナビリティ経営」の観点からも重要であるものと考えられます。
こうした考えの下、当社グループでは、以下のとおり、人材の多様性確保を含む人材育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針を定めております。
(人材育成方針及び社内環境整備方針)
イ.経営課題と人材アジェンダの対応
前述の経営方針の下、前述のガバナンス及びリスク管理のプロセスを通して、当社グループの経営課題(対処すべき課題)に対応する上で重要となる人材アジェンダを以下のとおり、特定しております。
ロ.人材育成方針
上記で特定した人材アジェンダに関する人材育成方針は以下のとおりであります。
ハ.人材育成方針に対応する社内環境整備方針
上記の人材育成方針に対応する社内環境整備方針は以下のとおりです。
◎ 社内環境整備方針(全体方針)
社内環境整備にあたっては、以下に掲げる5つのウェルビーイング要素を踏まえた取り組みを行ってまいります。
ⅰ.キャリアウェルビーイング(Career Well-being)
下記の取り組みによりキャリアに関する充実感の向上を図ってまいります。
・経営ビジョン、人材アジェンダの周知徹底と浸透
・従業員のキャリア形成の意思付け、実現
・人事評価体系の見直し、評価精度向上、評価に対する納得性の向上
・従業員の能力、スキル活用を重視した適材適所による人事配置
・従業員の自己成長の支援
ⅱ.ソーシャルウェルビーイング(Social Well-being)
下記の取り組みにより良好な人間関係を築き、精神的安定感、幸福感の向上を図ってまいります。
・経営層、管理職層、スタッフ層の各レイヤー間のコミュニケーションの促進
・上位層(スタッフ層から管理職層、管理職層から経営層)への提言や要望を収集する仕組みの構築
ⅲ.ファイナンシャルウェルビーイング(Financial Well-being)
下記の取り組みにより経済的安定を実現し、生活における安心感の向上を図ってまいります。
・外部水準を意識した適正な賃金水準の設定
・モチベーション向上に繋がる補償制度、インセンティブ等の設定
・従業員の資産形成に資する福利厚生制度、支援制度等の導入
ⅳ.フィジカルウェルビーイング(Physical Well-being)
下記の取り組みにより健康増進を推進し、肉体的、精神的な充足度の向上を図ってまいります。
・従業員の身体的、精神的な健康やストレス課題の把握について、法令以上の対応実施
・健康、疾病予防に関する啓発、支援制度の導入
・快適な安全な職場環境の整備
・ワークライフバランスのための柔軟な働き方の選択肢設定
ⅴ.コミュニティウェルビーイング(Community Well-being)
下記の取り組みにより地域や取引先のほか、家族を含めたステークホルダーとのコミュニティへの帰属意識を高め、人間関係の充実度の向上を図ってまいります。
・事業所の所在する自治体や地域社会との交流促進
・長時間労働につながる労働環境の見直し、改善
・従業員及び家族に対する会社や仕事内容に関する理解度の向上
◎ 社内環境整備方針(個別方針)
上記で特定したアジェンダに対応する個別の人材育成方針に関する社内環境整備方針は以下のとおりであります。
上記の人材育成方針及び社内環境整備方針に基づき、2025年3月期において実施した主な施策と対応する人材アジェンダ及びウェルビーイング要素は以下のとおりであります。
当社グループは投資・金融サービス企業であり、サービスの担い手である人材こそが、競合他社に対する競争優位を確立し、成長と企業価値向上を実現するための源泉であると捉えております。そのため、人的資本への投資の不足や非効率による人的基盤の縮小や窮乏、質的変化は多大なるリスクとなり得ます。
一方で人的資本への投資による生産性の向上やイノベーションによって、それに見合った利益を実現することは社会課題の解決にもつながるものであり、持続可能な社会の実現と企業の持続的成長の両立を図る「サステナビリティ経営」の観点からも重要であるものと考えられます。
こうした考えの下、当社グループでは、以下のとおり、人材の多様性確保を含む人材育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針を定めております。
(人材育成方針及び社内環境整備方針)
イ.経営課題と人材アジェンダの対応
前述の経営方針の下、前述のガバナンス及びリスク管理のプロセスを通して、当社グループの経営課題(対処すべき課題)に対応する上で重要となる人材アジェンダを以下のとおり、特定しております。
| 対処すべき課題 | 人材アジェンダ |
| ① 顧客本位の業務運営の推進 | ⅰ.金融プロフェッショナルの育成 |
| ② サステナビリティ経営の遂行 | ⅱ.人材の多様性確保 |
| ③ コーポレート・ガバナンスの維持及び強化 | ⅲ.高度な職業倫理の確立と普及 |
| ④ 経営基盤・事業基盤の拡充 | ⅳ.次世代リーダーの育成 |
| ⑤ 金融サービスの付加価値向上 | ⅴ.DX人材の活用 |
ロ.人材育成方針
上記で特定した人材アジェンダに関する人材育成方針は以下のとおりであります。
| 人材アジェンダ | 人材育成方針(全体方針) | 人材育成方針(個別方針) |
| ⅰ.金融プロフェッショナルの育成 | 従業員の心身の健康や幸福の維持・増進のみならず、従業員エンゲージメント向上、組織活性化等を目指す「ウェルビーイング経営(※)」の観点から、経営課題と直結する人材アジェンダに関して、目指すべき将来像と現状を踏まえた実効性のある人材育成を行ってまいります。 ※「ウェルビーイング経営」 身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する「ウェルビーイング」を、企業活動において従業員一人一人に対して実現することを目指す取り組み。 | 顧客本位の業務運営を推進するためには、お客様のニーズを的確に把握し、質の高い金融サービスを提供することで、顧客利便性を向上し、資産形成への貢献をする必要があります。そのために、個別の金融商品の知識のみならず、政治、社会、経済情勢にも通じ、税務や相続を含む幅広い提案をすることができる真の金融プロフェッショナルの育成を行います。 |
| ⅱ.人材の多様性確保 | サステナビリティ経営を遂行するためには、社会のサステナビリティと企業のサステナビリティの両立を図り、中長期的な持続的企業価値の向上を図る必要があります。そのために、多様な価値観、経験、感性、専門性などを生かせる組織整備を図り、人材の多様性を確保いたします。 | |
| ⅲ.高度な職業倫理の確立と普及 | コーポレート・ガバナンスの維持及び強化のためには、法令諸規則に対する幅広い知識と理解を持つことはもちろんのこと、金融機関に求められる社会的な役割や責任を深く認識し、業務を遂行する組織態勢が必要となります。そのために、社員一人一人にまで高度な職業倫理観の確立と普及を行います。 | |
| ⅳ.次世代リーダーの育成 | 経営基盤・事業基盤の拡充のためには、組織内において経営環境の変化に即応し、組織を力強く牽引する優れたリーダーシップが必要となります。そのために、将来のマネジメントを担う幹部候補(次世代リーダー)について計画的な育成を行います。 | |
| ⅴ.DX人材の活用 | 今後の金融サービスにおいて新たな付加価値を創出し、他社との差別化を図るためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)による変革が必要となります。そのために、デジタル人材の確保・育成に注力し、その活用の範囲を広げてまいります。 |
ハ.人材育成方針に対応する社内環境整備方針
上記の人材育成方針に対応する社内環境整備方針は以下のとおりです。
◎ 社内環境整備方針(全体方針)
社内環境整備にあたっては、以下に掲げる5つのウェルビーイング要素を踏まえた取り組みを行ってまいります。
ⅰ.キャリアウェルビーイング(Career Well-being)
下記の取り組みによりキャリアに関する充実感の向上を図ってまいります。
・経営ビジョン、人材アジェンダの周知徹底と浸透
・従業員のキャリア形成の意思付け、実現
・人事評価体系の見直し、評価精度向上、評価に対する納得性の向上
・従業員の能力、スキル活用を重視した適材適所による人事配置
・従業員の自己成長の支援
ⅱ.ソーシャルウェルビーイング(Social Well-being)
下記の取り組みにより良好な人間関係を築き、精神的安定感、幸福感の向上を図ってまいります。
・経営層、管理職層、スタッフ層の各レイヤー間のコミュニケーションの促進
・上位層(スタッフ層から管理職層、管理職層から経営層)への提言や要望を収集する仕組みの構築
ⅲ.ファイナンシャルウェルビーイング(Financial Well-being)
下記の取り組みにより経済的安定を実現し、生活における安心感の向上を図ってまいります。
・外部水準を意識した適正な賃金水準の設定
・モチベーション向上に繋がる補償制度、インセンティブ等の設定
・従業員の資産形成に資する福利厚生制度、支援制度等の導入
ⅳ.フィジカルウェルビーイング(Physical Well-being)
下記の取り組みにより健康増進を推進し、肉体的、精神的な充足度の向上を図ってまいります。
・従業員の身体的、精神的な健康やストレス課題の把握について、法令以上の対応実施
・健康、疾病予防に関する啓発、支援制度の導入
・快適な安全な職場環境の整備
・ワークライフバランスのための柔軟な働き方の選択肢設定
ⅴ.コミュニティウェルビーイング(Community Well-being)
下記の取り組みにより地域や取引先のほか、家族を含めたステークホルダーとのコミュニティへの帰属意識を高め、人間関係の充実度の向上を図ってまいります。
・事業所の所在する自治体や地域社会との交流促進
・長時間労働につながる労働環境の見直し、改善
・従業員及び家族に対する会社や仕事内容に関する理解度の向上
◎ 社内環境整備方針(個別方針)
上記で特定したアジェンダに対応する個別の人材育成方針に関する社内環境整備方針は以下のとおりであります。
| 人材アジェンダ | 人材育成方針(個別方針) | 社内環境整備方針(個別) |
| ⅰ.金融プロフェッショナルの育成 | 顧客本位の業務運営を推進するためには、お客様のニーズを的確に把握し、質の高い金融サービスを提供することで、顧客利便性を向上し、資産形成への貢献をする必要があります。そのために、個別の金融商品の知識のみならず、政治、社会、経済情勢にも通じ、税務や相続を含む幅広い提案をすることができる真の金融プロフェッショナルの育成を行います。 | ・金融プロフェッショナルの具体像を明確化し、社内での共通認識を形成する。 ・金融プロフェッショナルの資格取得を昇格要件の一部として盛り込み、全社員の資格取得支援体制を整備。 |
| ⅱ.人材の多様性確保 | サステナビリティ経営を遂行するためには、社会のサステナビリティと企業のサステナビリティの両立を図り、中長期的な持続的企業価値の向上を図る必要があります。そのために、多様な価値観、経験、感性、専門性などを生かせる組織整備を図り、人材の多様性を確保いたします。 | ・従来の総合職による雇用方式(メンバーシップ型雇用)を継続しつつ、専門職による雇用方式(ジョブ型雇用)を導入する。 ・専門性、スキル、成果をより具体化し、評価する仕組みを導入する。 ・管理職等の中核人材に占める多様性確保に注力し、女性、外国籍、中途採用者の比率向上を図る。 ・女性社員、女性管理職比率向上のため、採用段階から性別にとらわれない多様性を重視した採用を行い、更にロールモデルとなる中堅社員を多く輩出すべく、育成を強化する。 |
| ⅲ.高度な職業倫理の確立と普及 | コーポレート・ガバナンスの維持及び強化のためには、法令諸規則に対する幅広い知識と理解を持つことはもちろんのこと、金融機関に求められる社会的な役割や責任を深く認識し、業務を遂行する組織態勢が必要となります。そのために、社員一人一人にまで高度な職業倫理観の確立と普及を行います。 | ・コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、リスク管理等に関する社内研修を実施する。 ・信賞必罰の厳格化 ・定期的なコンプライアンス研修及び全社員参加研修の開催。 |
| ⅳ.次世代リーダーの育成 | 経営基盤・事業基盤の拡充のためには、組織内において経営環境の変化に即応し、組織を力強く牽引する優れたリーダーシップが必要となります。そのために、将来のマネジメントを担う幹部候補(次世代リーダー)について計画的な育成を行います。 | ・階層別研修や勉強会に加え選抜型座談会(若手・女性)を開催する。 ・ジョブローテーション計画を策定する。 ・抜擢人事を推進する。 |
| ⅴ.DX人材の活用 | 今後の金融サービスにおいて新たな付加価値を創出し、他社との差別化を図るためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)による変革が必要となります。そのために、デジタル人材の確保・育成に注力し、その活用の範囲を広げてまいります。 | ・専門職によるジョブ型雇用を導入する。 ・IT企画機能を充実化し、DX人材の活用を図る。 ・グループ会社と連携し、DXによる新規事業を模索する。 ・DXによる業務改善、再構築を図る。 |
上記の人材育成方針及び社内環境整備方針に基づき、2025年3月期において実施した主な施策と対応する人材アジェンダ及びウェルビーイング要素は以下のとおりであります。
| 施策項目 | 施策内容 | 人材アジェンダ | ウェルビーイング要素 |
| 経営ビジョンの明確化、社内周知 | ・当社グループのミッション、ビジョン、バリューを明確化し、中期事業計画で明記するとともに、社内への周知を実施。 ・会社説明会(IR説明会)資料に記載することで外部への開示も実施。 | ・全人材アジェンダ | ・キャリアウェルビーイング ・ソーシャルウェルビーイング |
| 経営陣による本支店巡回 | ・代表取締役社長及び取締役が、直接に本支店を巡回し、経営方針をはじめ、人的資本経営に関する各施策、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス等について周知 | ・高度な職業倫理の確立と普及 | ・キャリアウェルビーイング ・ソーシャルウェルビーイング |
| 資格取得費用の支援 | ・資格取得奨励制度規程を整備し、証券アナリスト、FP資格、ITパスポート資格、情報セキュリティマネジメント資格等に対する資格取得時奨励金、資格手当を導入 | ・金融プロフェッショナル育成 ・DX人材の活用 | ・キャリアウェルビーイング |
| 意見募集の仕組み構築 | ・部店長会議において、各所属長より会社に対して、様々な提案を行う機会の導入 ・女性総合職座談会・女性取締役による講演会を開催し、働きやすい社内環境整備、キャリア形成について意見交換を実施 | ・人材の多様性確保 | ・キャリアウェルビーイング ・ソーシャルウェルビーイング |
| 株式報酬制度(RS信託)の導入 | ・従業員向け株式報酬制度(RS信託)を導入し、自社株式交付を実施 | ・人材の多様性確保 | ・ファイナンシャルウェルビーイング |
| 持株会奨励金の増額 | ・持株会奨励金の増額 | ・人材の多様性確保 | ・ファイナンシャルウェルビーイング |
| テレワーク環境整備 | ・テレワーク規程を整備し、勤怠管理、給与、手当、対象者、服務規律、連絡体制、費用負担、端末貸与等を明確化 | ・人材の多様性確保 | ・キャリアウェルビーイング ・フィジカルウェルビーイング |
| ノー残業デーの実施 連続休暇制度の見直し 相談窓口の設置 | ・毎週水曜日をノー残業デーとし、残業時間削減を推進 ・5日間の連続休暇取得推進 ・社員の心身の健康を守るべく、各種ハラスメント・メンタル不調に対する相談窓口を設置 | ・人材の多様性確保 | ・キャリアウェルビーイング ・フィジカルウェルビーイング ・コミュニティウェルビーイング |