有価証券報告書-第113期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものになります。
(1)経営方針・経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等
①長期ビジョン

このたび、将来の当社グループのありたい姿として、2037年に迎える創立100周年に向けた新たな長期ビジョンを掲げました。
当社は、グループ企業理念を拠り所に、安全・コンプライアンス・品質に対するこだわりを基本とした「現場力」、企業メッセージ「We Find the Way」に表現される「お客様第一の姿勢」といった変わらぬ価値観を土台として、今日まで成長してまいりました。それはこれからも同様であり、今後もグループで共有し、諸施策を踏まえグローバルに展開してまいります。
一方で、これから当社がますますスピード感をもって世界の市場で成長していくためには、変えるべき価値観として、これまでの日本・日本通運単体中心の価値観を、グローバル基準にシフトしていく必要があります。そのためにも、「イノベーションによる新たな価値創造」が必要であり、それを繰り返す中で、社員一人ひとりの意識・行動も変化し、自律的・挑戦的な価値観・企業風土に変えていくことに取り組んでまいります。
そして、その先に実現を目指す「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」という姿を、グループ全体で共有し、進んでまいります。

成長イメージは、上図のとおりとなります。
グローバル市場での存在感を示すにあたり、現在、20%程度にとどまる海外売上高比率の大幅な増加を目指し、創立100周年の頃には、海外売上高比率は50%を超えることを描いております。また、単に売上高の拡大だけではなく、同時に収益性等についても、それぞれ目標とする指標を早期に達成してまいります。
新たな経営計画「日通グループ経営計画2023~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~」で取り組む諸施策には、一時的に大きなコストを要するものもありますが、それを消化したうえで、まずは5年間でROE10%を達成するとともに、10年以内に営業利益率5%を達成してまいります。
なお、未進出エリアや非日系顧客など、新たに踏み込んでいく市場には、最初から高い収益性を実現できない場合でも、中長期的な目線で戦略的に取り組んでいくことから、営業利益率5%の達成につきましては、成長イメージの10年目の時点に示しておりますが、達成に10年をかけるという意味ではなく、エリアや個々の業務における収益性改善には、従来以上の取組みで成果を挙げ、できる限り早期に実現してまいります。
②日通グループ経営計画2023
~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~

当社グループは、新たに5年間の「日通グループ経営計画2023~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~」を策定し、2019年4月1日から、グループ一丸となって取り組んでおります。
本経営計画につきましては、2037年に迎える創立100周年に向け、新たな長期ビジョンとして定めた当社グループの将来のありたい姿「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現のため、これまでの取組みを継続・加速させる施策と、長期ビジョンの実現に向けて持続的に成長するために必要な施策をバックキャストで考え、これらの組み合わせによって策定いたしました。
■基本的な考え方
「イノベーション(革新)」
・当社グループが挑戦するイノベーションは、長期ビジョンの実現に向けて、企業のあり方・考え方を根本から革新することである。
・イノベーションにより新たな価値を創造し、世界のお客様に選ばれ、グローバルな物流市場で存在感を持つ企業グループへ成長する。
「事業の成長戦略」
・顧客(産業)軸、事業軸、エリア軸の3軸アプローチを強力に推進し、強みである「日本」で培った顧客基盤・事業をグローバルに成長させる。
・日本国内においては、成長戦略に取り組むとともに収益性を改善し、強靭な経営基盤を構築する。
「長期ビジョン実現のための取組み」
・M&Aを活用し、グローバル市場で存在感を持つメガフォワーダーへ非連続な成長を遂げる。
グローバルな企業グループとして、IT、R&D、人材、ブランド戦略やガバナンス改革など、経営基盤のイノベーションに取り組む。
・社会的課題解決に取り組み、持続可能な社会に貢献する。
・ワークスタイルの変革により、多様な人材が活躍し、社員が幸せを感じる企業となる。
本経営計画は、長期ビジョンや当社グループが目指す姿へ歩み出すための第一歩となります。本経営計画のキーワードとして「イノベーション(革新)」がありますが、当社グループの目指すイノベーションとは、長期ビションの実現に向けた企業のあり方・考え方の革新と位置付けております。例えば、仕事の在り方を根本的に変革することで、社員が自律的に持つ力を最大限に発揮し、価値を創造し続ける企業を目指します。
副題の「~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~」は、これまでの延長線上の成長から格段に加速する成長、また様々な改革に取り組み、これまでと異なる企業像で、成長を遂げていくイメージを表現しており、変革への経営トップの強い決意をこの副題に込めております。
また、様々な変革を完遂するために5年間の計画期間にいたしました。困難な道でもありますが、「We Find the Way」、つまりあきらめず、愚直に解決を見出していくその姿勢が重要となります。当社グループが世界の多くの皆様から認められる、物流で世界を支える企業グループになるために、社会、お客様、株主、投資家、社員の皆様と、ともに歩み、ともに新たな価値を創造してまいります。
■重点戦略
「事業の成長戦略」
・「コア事業の成長戦略」として、当社の強みである、生産・販売サプライチェーンを支える事業をコア事業として位置付け、顧客(産業)軸、事業軸、エリア軸の3つの軸によるアプローチを強力に推進し、日本を含む世界全体で収益性の向上に取り組んでまいります。
・「日本事業の強靭化戦略」として、経営の核となる日本事業の経営体質をより強靭なものにするため、日本の各事業における収益性の向上に徹底的にこだわり、「専門事業の収益性向上」、「営業・事務生産性の向上」、「低収益事業の抜本的改革」に取り組んでまいります。
「長期ビジョン実現のための取組み」
・「非連続な成長戦略」として、M&A戦略を明確化し、グローバル経営基盤の強化・拡充に向け取り組んでまいります。
・「取組みを支える機能強化」として、IT戦略、R&D、人材戦略、広報戦略のイノベーションを通じて、経営基盤の強化に取り組んでまいります。
・「持続的成長と企業価値向上のためのESG経営」として、安全・コンプライアンス・品質の徹底、社員が幸せを感じる企業への変革、CO2排出量の削減にこだわり、持続的成長と企業価値向上に取り組んでまいります。
今後の経済動向につきまして、海外経済は、中国経済の減速や各国の成長鈍化などを背景に、引き続き不確実性が高まるものと見込まれております。また、国内経済につきましても、不安定な海外経済の影響を受け、先行き不透明な状況で推移すると予測されております。
物流業界におきましては、生産年齢人口の減少にともなう労働力不足の解消に向けた働き方改革への対応に加え、AIやIoTをはじめとした先端技術の物流への活用など、業界全体で取り組むべき多くの課題に直面しております。
当社グループは、このような経営環境、課題認識のもと、これらの重点戦略を確実に実行することで、「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」として、更なる成長と、より一層の企業価値向上を図ってまいります。
■経営目標
中間目標(2022年3月期)及び最終年度(2024年3月期)の経営目標は、以下のとおりとなります。
※セグメント別目標は、セグメント間取引消去前の数値
現在の経営状況から予測されるものに、先に示した長期ビジョンの成長イメージを加え、取り組む各施策の成果などを想定して、目標数値を定めております。事業環境の予測が困難な5年先までの経営計画としておりますので、5年後の目標に加え3年後の中間目標を設定し、2024年3月期の目標については、見えてきた事業環境や取組みの進捗を加味して、2022年3月期に見直す予定でおります。
これまで、グローバル展開を示す指標として、海外での売上高に日本発着の国際輸送売上高を加えたものである国際関連事業売上高を目標としてまいりましたが、本経営計画では、海外売上高そのものを目標とする指標としております。経営効率指標は、資本コストを重視した経営の進捗を示すにあたりROAからROEに変更し、フォワーディング数量については、世界のメガフォワーダーと肩を並べていくために必要な目標数値として経営計画に明確に示し、取り組んでまいります。
■資本政策
・ROE 10%
・配当性向 30%以上
・総還元性向 50%以上(2020年3月期~2024年3月期累計)
・自己資本比率 35%程度
(2)会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
①基本方針の内容
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えております。
ただし、株式の大規模買付提案の中には、たとえばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性がある等、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもあります。
そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉等を行う必要があると考えております。
②基本方針の実現に資する取組み
当社は、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させるための取組みとして次の施策を行っております。
A 経営計画
当社グループは、3年間の経営計画「日通グループ経営計画2018-新・世界日通。-」を策定し、2016年4月1日から、グループ一丸となって取り組みました。この経営計画は、当社グループの中長期の方向性を示し、将来の持続的な発展への布石と位置づけ、面としての「エリア戦略」、強化・変革の対象としての「機能戦略」の2つの重点戦略を掲げており、これらの重点戦略を確実に実行することにより、さらなる成長と、より一層の企業価値向上を図ってまいりました。
当該経営計画を終えるにあたり、新たに5年間の経営計画「日通グループ経営計画2023~ 非連続な成長 “Dynamic Growth”~」を策定し、2019年4月1日から取り組んでおります。この経営計画では、2037年に迎える創立100周年に向け、当社グループの将来ありたい姿を長期ビジョンとして描き、これまでの取組みを継続・加速させる施策と、長期ビジョンの実現に向けて持続的に成長するために必要な施策をバックキャストで考え、これらの組み合わせにより、重点戦略を策定しております。
当社グループは、これらの重点戦略を確実に実行することで、長期ビジョンで掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」となるべく、更なる成長と、より一層の企業価値向上を図ってまいります。
B コーポレート・ガバナンス強化への取組み
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方や具体的な施策については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照願います。
③基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取 組み
当社は、2017年5月9日開催の取締役会において、当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(以下「買収防衛策」といいます。)を継続しないことを決議し、2017年6月29日開催の定時株主総会終結の時をもって有効期限満了により廃止しております。
なお、買収防衛策の廃止後も、当社株式の大規模買付行為を行おうとする者に対して、大規模買付行為の是非を株主の皆様が適切に判断いただくための必要かつ十分な情報の提供を求め、あわせて取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のための時間と情報の確保に努める等、金融商品取引法、会社法その他関係法令等を踏まえ、必要に応じて適切な措置を講じてまいります。
また、株主の皆様が公開買付けに応じることにつきましては、株主の皆様の権利を尊重し、不当に妨げることはいたしません。
④上記の取組みに対する取締役会の判断及びその理由
当社取締役会は、上記②及び③に記載した取組みが、上記①に記載した基本方針に従い、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益に沿うものであると考えております。
(1)経営方針・経営戦略、経営環境及び対処すべき課題等
①長期ビジョン

このたび、将来の当社グループのありたい姿として、2037年に迎える創立100周年に向けた新たな長期ビジョンを掲げました。
当社は、グループ企業理念を拠り所に、安全・コンプライアンス・品質に対するこだわりを基本とした「現場力」、企業メッセージ「We Find the Way」に表現される「お客様第一の姿勢」といった変わらぬ価値観を土台として、今日まで成長してまいりました。それはこれからも同様であり、今後もグループで共有し、諸施策を踏まえグローバルに展開してまいります。
一方で、これから当社がますますスピード感をもって世界の市場で成長していくためには、変えるべき価値観として、これまでの日本・日本通運単体中心の価値観を、グローバル基準にシフトしていく必要があります。そのためにも、「イノベーションによる新たな価値創造」が必要であり、それを繰り返す中で、社員一人ひとりの意識・行動も変化し、自律的・挑戦的な価値観・企業風土に変えていくことに取り組んでまいります。
そして、その先に実現を目指す「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」という姿を、グループ全体で共有し、進んでまいります。

成長イメージは、上図のとおりとなります。
グローバル市場での存在感を示すにあたり、現在、20%程度にとどまる海外売上高比率の大幅な増加を目指し、創立100周年の頃には、海外売上高比率は50%を超えることを描いております。また、単に売上高の拡大だけではなく、同時に収益性等についても、それぞれ目標とする指標を早期に達成してまいります。
新たな経営計画「日通グループ経営計画2023~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~」で取り組む諸施策には、一時的に大きなコストを要するものもありますが、それを消化したうえで、まずは5年間でROE10%を達成するとともに、10年以内に営業利益率5%を達成してまいります。
なお、未進出エリアや非日系顧客など、新たに踏み込んでいく市場には、最初から高い収益性を実現できない場合でも、中長期的な目線で戦略的に取り組んでいくことから、営業利益率5%の達成につきましては、成長イメージの10年目の時点に示しておりますが、達成に10年をかけるという意味ではなく、エリアや個々の業務における収益性改善には、従来以上の取組みで成果を挙げ、できる限り早期に実現してまいります。
②日通グループ経営計画2023
~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~

当社グループは、新たに5年間の「日通グループ経営計画2023~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~」を策定し、2019年4月1日から、グループ一丸となって取り組んでおります。
本経営計画につきましては、2037年に迎える創立100周年に向け、新たな長期ビジョンとして定めた当社グループの将来のありたい姿「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現のため、これまでの取組みを継続・加速させる施策と、長期ビジョンの実現に向けて持続的に成長するために必要な施策をバックキャストで考え、これらの組み合わせによって策定いたしました。
■基本的な考え方
「イノベーション(革新)」
・当社グループが挑戦するイノベーションは、長期ビジョンの実現に向けて、企業のあり方・考え方を根本から革新することである。
・イノベーションにより新たな価値を創造し、世界のお客様に選ばれ、グローバルな物流市場で存在感を持つ企業グループへ成長する。
「事業の成長戦略」
・顧客(産業)軸、事業軸、エリア軸の3軸アプローチを強力に推進し、強みである「日本」で培った顧客基盤・事業をグローバルに成長させる。
・日本国内においては、成長戦略に取り組むとともに収益性を改善し、強靭な経営基盤を構築する。
「長期ビジョン実現のための取組み」
・M&Aを活用し、グローバル市場で存在感を持つメガフォワーダーへ非連続な成長を遂げる。
グローバルな企業グループとして、IT、R&D、人材、ブランド戦略やガバナンス改革など、経営基盤のイノベーションに取り組む。
・社会的課題解決に取り組み、持続可能な社会に貢献する。
・ワークスタイルの変革により、多様な人材が活躍し、社員が幸せを感じる企業となる。
本経営計画は、長期ビジョンや当社グループが目指す姿へ歩み出すための第一歩となります。本経営計画のキーワードとして「イノベーション(革新)」がありますが、当社グループの目指すイノベーションとは、長期ビションの実現に向けた企業のあり方・考え方の革新と位置付けております。例えば、仕事の在り方を根本的に変革することで、社員が自律的に持つ力を最大限に発揮し、価値を創造し続ける企業を目指します。
副題の「~ 非連続な成長“Dynamic Growth”~」は、これまでの延長線上の成長から格段に加速する成長、また様々な改革に取り組み、これまでと異なる企業像で、成長を遂げていくイメージを表現しており、変革への経営トップの強い決意をこの副題に込めております。
また、様々な変革を完遂するために5年間の計画期間にいたしました。困難な道でもありますが、「We Find the Way」、つまりあきらめず、愚直に解決を見出していくその姿勢が重要となります。当社グループが世界の多くの皆様から認められる、物流で世界を支える企業グループになるために、社会、お客様、株主、投資家、社員の皆様と、ともに歩み、ともに新たな価値を創造してまいります。
■重点戦略
「事業の成長戦略」
・「コア事業の成長戦略」として、当社の強みである、生産・販売サプライチェーンを支える事業をコア事業として位置付け、顧客(産業)軸、事業軸、エリア軸の3つの軸によるアプローチを強力に推進し、日本を含む世界全体で収益性の向上に取り組んでまいります。
・「日本事業の強靭化戦略」として、経営の核となる日本事業の経営体質をより強靭なものにするため、日本の各事業における収益性の向上に徹底的にこだわり、「専門事業の収益性向上」、「営業・事務生産性の向上」、「低収益事業の抜本的改革」に取り組んでまいります。
「長期ビジョン実現のための取組み」
・「非連続な成長戦略」として、M&A戦略を明確化し、グローバル経営基盤の強化・拡充に向け取り組んでまいります。
・「取組みを支える機能強化」として、IT戦略、R&D、人材戦略、広報戦略のイノベーションを通じて、経営基盤の強化に取り組んでまいります。
・「持続的成長と企業価値向上のためのESG経営」として、安全・コンプライアンス・品質の徹底、社員が幸せを感じる企業への変革、CO2排出量の削減にこだわり、持続的成長と企業価値向上に取り組んでまいります。
今後の経済動向につきまして、海外経済は、中国経済の減速や各国の成長鈍化などを背景に、引き続き不確実性が高まるものと見込まれております。また、国内経済につきましても、不安定な海外経済の影響を受け、先行き不透明な状況で推移すると予測されております。
物流業界におきましては、生産年齢人口の減少にともなう労働力不足の解消に向けた働き方改革への対応に加え、AIやIoTをはじめとした先端技術の物流への活用など、業界全体で取り組むべき多くの課題に直面しております。
当社グループは、このような経営環境、課題認識のもと、これらの重点戦略を確実に実行することで、「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」として、更なる成長と、より一層の企業価値向上を図ってまいります。
■経営目標
中間目標(2022年3月期)及び最終年度(2024年3月期)の経営目標は、以下のとおりとなります。
| 2022年3月期 中間目標 | 2024年3月期 目標 | |
| 売上高 | 2兆2,500億円 | 2兆4,000億円 |
| 営業利益 | 830億円 | 1,000億円 |
| 営業利益率 | 3.7% | 4.2% |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 540億円 | 630億円 |
| 海外売上高 | 5,200億円 | 6,000億円 |
| 自己資本利益率(ROE) | 9% | 10% |
| フォワーディング数量 | 海運100万TEU/航空120万t | 海運130万TEU/航空140万t |
| セグメント別目標 | 売上高 | 営業利益 | 利益率 | 売上高 | 営業利益 | 利益率 | |
| ロ ジ ス テ ィ ク ス | 日本 | 1兆3,000億円 | 520億円 | 4.0% | 1兆3,400億円 | 620億円 | 4.6% |
| 米州 | 1,200億円 | 62億円 | 5.2% | 1,350億円 | 72億円 | 5.3% | |
| 欧州 | 1,350億円 | 46億円 | 3.4% | 1,600億円 | 64億円 | 4.0% | |
| 東アジア | 1,500億円 | 41億円 | 2.7% | 1,700億円 | 51億円 | 3.0% | |
| 南アジア・オセアニア | 1,150億円 | 51億円 | 4.4% | 1,350億円 | 63億円 | 4.7% | |
| 警備輸送 | 750億円 | 3億円 | 0.4% | 760億円 | 11億円 | 1.4% | |
| 重量品建設 | 500億円 | 40億円 | 8.0% | 540億円 | 45億円 | 8.3% | |
| 物流サポート | 5,050億円 | 127億円 | 2.5% | 5,300億円 | 144億円 | 2.7% | |
※セグメント別目標は、セグメント間取引消去前の数値
現在の経営状況から予測されるものに、先に示した長期ビジョンの成長イメージを加え、取り組む各施策の成果などを想定して、目標数値を定めております。事業環境の予測が困難な5年先までの経営計画としておりますので、5年後の目標に加え3年後の中間目標を設定し、2024年3月期の目標については、見えてきた事業環境や取組みの進捗を加味して、2022年3月期に見直す予定でおります。
これまで、グローバル展開を示す指標として、海外での売上高に日本発着の国際輸送売上高を加えたものである国際関連事業売上高を目標としてまいりましたが、本経営計画では、海外売上高そのものを目標とする指標としております。経営効率指標は、資本コストを重視した経営の進捗を示すにあたりROAからROEに変更し、フォワーディング数量については、世界のメガフォワーダーと肩を並べていくために必要な目標数値として経営計画に明確に示し、取り組んでまいります。
■資本政策
・ROE 10%
・配当性向 30%以上
・総還元性向 50%以上(2020年3月期~2024年3月期累計)
・自己資本比率 35%程度
(2)会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
①基本方針の内容
当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えております。
ただし、株式の大規模買付提案の中には、たとえばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性がある等、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なうおそれのあるものや、当社グループの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をされるために必要な情報が十分に提供されないものもあります。
そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式の大規模買付提案者との交渉等を行う必要があると考えております。
②基本方針の実現に資する取組み
当社は、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させるための取組みとして次の施策を行っております。
A 経営計画
当社グループは、3年間の経営計画「日通グループ経営計画2018-新・世界日通。-」を策定し、2016年4月1日から、グループ一丸となって取り組みました。この経営計画は、当社グループの中長期の方向性を示し、将来の持続的な発展への布石と位置づけ、面としての「エリア戦略」、強化・変革の対象としての「機能戦略」の2つの重点戦略を掲げており、これらの重点戦略を確実に実行することにより、さらなる成長と、より一層の企業価値向上を図ってまいりました。
当該経営計画を終えるにあたり、新たに5年間の経営計画「日通グループ経営計画2023~ 非連続な成長 “Dynamic Growth”~」を策定し、2019年4月1日から取り組んでおります。この経営計画では、2037年に迎える創立100周年に向け、当社グループの将来ありたい姿を長期ビジョンとして描き、これまでの取組みを継続・加速させる施策と、長期ビジョンの実現に向けて持続的に成長するために必要な施策をバックキャストで考え、これらの組み合わせにより、重点戦略を策定しております。
当社グループは、これらの重点戦略を確実に実行することで、長期ビジョンで掲げる「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」となるべく、更なる成長と、より一層の企業価値向上を図ってまいります。
B コーポレート・ガバナンス強化への取組み
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方や具体的な施策については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」をご参照願います。
③基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取 組み
当社は、2017年5月9日開催の取締役会において、当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(以下「買収防衛策」といいます。)を継続しないことを決議し、2017年6月29日開催の定時株主総会終結の時をもって有効期限満了により廃止しております。
なお、買収防衛策の廃止後も、当社株式の大規模買付行為を行おうとする者に対して、大規模買付行為の是非を株主の皆様が適切に判断いただくための必要かつ十分な情報の提供を求め、あわせて取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のための時間と情報の確保に努める等、金融商品取引法、会社法その他関係法令等を踏まえ、必要に応じて適切な措置を講じてまいります。
また、株主の皆様が公開買付けに応じることにつきましては、株主の皆様の権利を尊重し、不当に妨げることはいたしません。
④上記の取組みに対する取締役会の判断及びその理由
当社取締役会は、上記②及び③に記載した取組みが、上記①に記載した基本方針に従い、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益に沿うものであると考えております。