半期報告書-第151期(平成26年2月1日-平成27年1月31日)
有報資料
(1) 業績
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、消費税率引上げ前の駆け込み需要の発現により個人消費は活発化したものの、4月以降は駆け込み需要の反動減が顕著化するなど、消費動向は不安定な状況で推移している。一方で、政府による経済政策と日本銀行の金融緩和の効果により、企業収益の向上や雇用情勢に改善の兆しが散見されており、今後の景気回復への期待が高まっている。また、海外経済においては、米国経済の緩やかな回復基調、欧州経済は金融市場の緊張緩和等により持ち直しがみられるものの、中国経済をはじめとする新興国の成長鈍化、エネルギー価格の高騰といった不確実性要素の高まりにより、先行き不透明な状況となっている。
このような経済情勢下、当社グループは前期に引続き、顧客第一主義に徹し創意と熱意をもって行動することをモットーに、より一層のサービス向上や積極的な営業活動の展開など事業環境に対応した事業施策に基づきながら、全事業所において収益の出る組織構造の実現に向けて努めた。当社グループの主力事業である映画興行関連事業においては、洋画アニメ作品のメガヒット、シリーズ化された邦画アニメ作品の高稼働により売上高が増加し、コンセッションにおいてもアニメキャラクター商品や飲食商品の販売収入が増加となった。この結果、当中間連結会計期間の売上高は958,421千円で前年同期と比べ137,543千円(16.7%)と大幅な増収となり、営業費用は減価償却費の減少があったため、経常利益は55,723千円(前年同期は21,554千円の経常損失)、中間純利益は53,544千円(前年同期は23,974千円の中間純損失)となった。
セグメントごとの業績概況は、次のとおりである。
① 映画興行関連事業
映画興行関連事業においては、洋画作品が2月の「ホビット 竜に奪われた王国」がヒット、3月の「アナと雪の女王」は日本歴代興行収入の第3位となり、続く4月にも3Dとしても上映されるなど、その人気は社会現象となるほどのメガヒットとなった。GW興行では、新シリーズ2作品目となる「アメイジング・スパイダーマン2」がヒットし、6月には「ノア 約束の舟」、夏興行では「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、ブラックファンタジーの「マレフィセント」が高稼働し、日本特撮怪獣映画のリメイク版「GODZILLA」は宣伝効果もあり好調に稼働した。洋画アニメのメガヒットに集約され、洋画のシェアが増えたものの、洋画実写作品は依然として低迷が続いている。邦画においては、「永遠の0」の大ヒットを始め、2月の「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」、「抱きしめたい」がヒットし、3月には不動の人気を誇る「映画ドラえもん のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~」の大ヒット、4月の「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」はシリーズの安定感が立証され前作品を超える大ヒットとなり、「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」も高稼働した。GW興行においては、前作に引き続いての大ヒットとなった「テルマエ・ロマエⅡ」、劇場版3作品目の「劇場版 相棒Ⅲ 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ」も好調に稼働した。また、6月のコメディ時代劇「超高速!参勤交代」は中高年層の支持を受けヒットし、7月の「好きっていいなよ」、邦画アニメ「思い出のマーニー」も好調に稼働した。映画以外のODS(非映画コンテンツ)においては、REC(録画映像)配信、LIVEやスポーツ中継等、多彩なジャンルを編成し、その売上高は3,954千円となった。洋画アニメのメガヒット効果、邦画においては定番アニメの活況により、営業成績は前年同期を上回った。また、競合他社の多い激戦地域の静岡県東部地区、シネプラザサントムーンの営業成績はヒット作品に牽引され、前年同期を大きく上回り、中部地区のシネシティザートの売上も好調に推移している。その結果、映画興行関連事業の売上高は862,389千円と前年同期と比べ146,880千円(20.5%)の大幅な増収となった。また、減価償却費は62,790千円と前年同期と比べ13,175千円の減少、営業費用の仕入原価の増加があったものの、セグメント利益(営業利益)は56,204千円(前年同期は31,075千円のセグメント損失)となった。
② ボウリング関連事業
ボウリング関連事業は、娯楽の多様化によるボウリング人口の減少、施設の老朽化による閉鎖、消費税率引き上げに伴う、若年層を中心とした需要の減少等、ボウリング市場は減少傾向が続いている。このような状況下、一般客の新規獲得と会員の定着を目指し、お客様のニーズに合ったサービスの提供や、ボウリング人口の底辺拡大と業界の活性化を目的とした初心者向けボウリング教室「LTB(LEARN TO BOWL)」を開講する等、積極的な営業活動を図ったり大会開催による売上は増加したものの、来場者数の増加には繋がらなかった。その結果、売上高は39,492千円と前年同期に比べ4,790千円(10.8%)の減収となり、セグメント損失(営業損失)は2,829千円(前年同期は1,946千円のセグメント利益)となった。
③ 賃貸関連事業
賃貸関連事業は、政府の経済財政効果を背景に企業業績は改善傾向となり、一部では市場回復が見られているが地域により市場の回復度合いに格差が生じ、賃料水準は未だ弱含みとなっている。このような状況下、貸店舗においては、撤退があったものの、空期間が生じず新規契約が行われたため賃貸料の減収は緩和されたが、前年度より一部の貸店舗で賃貸料の引き下げを継続していることが要因となり、賃貸収入は僅かながらの減収となった。また、主力のアミューズメントは、スマートフォンゲーム市場の拡大により、ゲームアプリやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の需要拡大を背景に、アミューズメント施設への若年層の顧客減少傾向や、市場を牽引するタイトルの不在により市場は低調に推移し、従業員のサービス向上等の積極的な新規顧客獲得を目指したものの、減収となった。賃貸関連事業全体では、売上高は56,539千円と前年同期と比べ4,547千円(7.4%)の減収となり、セグメント利益(営業利益)は34,444千円で前年同期と比べ4,583千円の減益となった。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 10,642千円(12.0%)増加し、99,126千円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、101,830千円となった。収入の主な内訳は、その他の負債の増加、非資金である減価償却費、未払消費税の増加、支出の主な内訳は、役員退職慰労引当金、仕入債務の減少によるものである。
また、映画関連事業の増収に伴い、当中間連結会計期間の税金等調整前中間純利益は55,723千円となり(前年同期は21,554千円の税金等調整前中間純損失)、前中間連結会計期間と比較すると、非資金である減価償却費、仕入債務、役員退職慰労引当金の減少による資金の減少があったものの、売上債権の減少、その他の負債、未払消費税の増加により、営業活動によるキャッシュ・フローは55,795千円増加した。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、4,080千円となった。これは、定期預金及び定期積金の組替え時の預け入れが24,720千円、払い戻しが28,800千円であり、その差額による収入4,080千円によるものである。また、前中間連結会計期間と比較すると、投資活動によるキャッシュ・フローは2,880千円の減少となった。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは△95,268千円となった。これは支出として短期借入金の返済30,000千円、長期借入金の返済65,268千円によるものである。
また、前中間連結会計期間と比較すると、財務活動によるキャッシュ・フローは、30,000千円減少した。