当連結会計年度においては、2020年6月の緊急事態宣言解除以降、各教室やスクールでの感染予防措置を徹底し、全校舎で通常授業を継続したうえで、第一志望校合格に向けた生徒の大巾学力向上を最重点課題として取り組みました。特に大学受験においては「志望校別単元ジャンル演習講座」「第一志望校対策演習講座」をはじめとするAIを活用した講座の開発や、「大学入学共通テスト」に対応した教育手法や模試の開発など、合格指導への取組みを強力に推進した結果、東京大学現役合格者数をはじめ、旧七帝大、国公立大医学部、早慶など難関大学合格者数の当社史上最高数を更新することができました。また、昨年の学校休校措置に際し、子供たちの学習機会確保のため自宅受講できる無償講座として開始し、約27万人のお申込みをいただいた「東進オンライン学校」については、より広い範囲で生徒保護者のご期待に応えられるよう、教科ラインナップを増やした新サービスとして本年2月より有料提供を開始いたしました。さらに、夏期恒例イベントとして毎年多くの参加者を集めている「夏の教育セミナー」「大学学部別研究会」のオンライン実施など、環境変化に応じた新しい企画や、提供方法の工夫などにより品質を向上させる取り組みを積極的に進めてまいりました。今後も、一連のオンラインによる施策で得たノウハウや知見を活かし、これまで当社が培ってきたコンテンツとの相乗効果を図り、ディスタンス・エデュケーションのさらなる普及と顧客層の拡大、新しい教育手法の開発にあたってまいります。
こうしたなか、当連結会計年度の営業収益は、45,853百万円(前年同期比1.5%増)となりました。これは、イトマンスイミングスクールで2020年4月、5月の休校と入学者数減少を主因として1,492百万円の減収があったものの、高校生部門が1,763百万円、小・中学生部門が619百万円の増収となったことによるものであります。高校生部門及び小・中学生部門の増収は、夏期、冬期の好調な募集活動の流れをうけ、新年度の生徒募集においても合格実績を背景として、高校生部門を中心に入学者数が伸長したことに加え、映像コンテンツを自宅でも受講できる当社学習システムの強みを活かした東進在宅受講部や四谷大塚通信事業本部の年間を通した好調な推移が寄与したものであります。
費用面では、オンライン学校関連の告知費用等1,589百万円の計上により広告宣伝費が前年比で1,358百万円増加しましたが、費用全体では、対前年同期1,105百万円の増加となる41,712百万円(前年同期比2.7%増)となりました。これは、当期も学力の大巾向上の実現に焦点を絞った施策を引き続き積極的に進めた一方で、グループ全社で経費圧縮に取り組んだことに加え、感染拡大防止のため、例年実施している各種イベント等を中止、オンライン実施に変更したことによる費用減などによるものであります。
2023/03/31 10:34