有価証券報告書-第58期(2022/04/01-2023/03/31)
(イ)戦略
気候関連のリスク、対応策並びに機会の把握を目的として、シナリオ分析を実施しました。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国際エネルギー機関(IEA)等公表のシナリオを参照し、2℃シナリオ及び4℃シナリオの2つを想定しています。
a 気候関連リスクとその対応策
2℃シナリオ及び4℃シナリオをもとに、それぞれで想定されるリスクと対応策を、次の①、②のとおり整理しました。なお、リスクの影響度は、財務上の影響をIEA等の公表数値をもとに試算し、当社のリスク管理委員会の基準に準拠する形で「大・中・小」に分類しています。
① 気候変動に関する規制強化等に伴うリスク及び対応策
② 気候変動による自然災害等で生じるリスク及び対応策
b 気候関連のビジネス機会
気候変動に関する規制強化や自然災害等への対策に向けたビジネス機会を、現状の業務を前提として次の①、②のとおり整理しました。
① 気候変動に関する規制が強化されることで生じるビジネス機会
② 気候変動による自然災害等への対策に向けたビジネス機会
気候関連のリスク、対応策並びに機会の把握を目的として、シナリオ分析を実施しました。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国際エネルギー機関(IEA)等公表のシナリオを参照し、2℃シナリオ及び4℃シナリオの2つを想定しています。
| 2℃シナリオ(世の中が目指す姿) | 現在より気候変動対策が強化され、気温上昇が緩やか(産業革命時期比+0.9℃~+2.4℃)になった未来 |
| 4℃シナリオ | 現状のまま気温上昇が進み(産業革命時期比+3.2℃~+5.4℃)、気候変動が激しくなる未来 |
a 気候関連リスクとその対応策
2℃シナリオ及び4℃シナリオをもとに、それぞれで想定されるリスクと対応策を、次の①、②のとおり整理しました。なお、リスクの影響度は、財務上の影響をIEA等の公表数値をもとに試算し、当社のリスク管理委員会の基準に準拠する形で「大・中・小」に分類しています。
① 気候変動に関する規制強化等に伴うリスク及び対応策
| 2℃シナリオ | 影響度 | 4℃シナリオ | 影響度 | |
| リスクの事例 | 炭素税等の増額 | 大 | 車両、空調・照明設備の交換 | 大 |
| 規制強化による車両、空調・照明設備の交換の義務付け | 大 | ガソリン・軽油料の高騰 | 大 | |
| 電気使用料の高騰 | 中 | 水コストの増加 | 中 | |
| 環境対応遅延によるブランド毀損に伴う株価下落 | 大 | 環境対応遅延によるブランド毀損に伴う株価下落 | 大 | |
| 対応策 | 業務形態に合った環境配慮車両の導入推進 施設のLED化、空調設備リニューアル | |||
② 気候変動による自然災害等で生じるリスク及び対応策
| 2℃シナリオ | 影響度 | 4℃シナリオ | 影響度 | |
| リスクの事例 | 熱中症、感染症、異常気象による社員(特に警備員)の受傷事故増加 | 中 | 熱中症、感染症、異常気象による社員(特に警備員)の受傷事故増加 | 大 |
| 風水害による機器故障頻度の増加に伴う運用効率悪化 | 中 | 風水害による機器故障頻度の増加に伴う運用効率悪化 | 中 | |
| 干ばつに伴う紙価格の高騰 | 小 | 干ばつに伴う紙価格の高騰 | 小 | |
| 対応策 | 空調服導入や制服素材の変更 感染症対策商品(マスク、消毒液等)備蓄強化 機器の性能改善、BCP対策の強化 会議資料等のデジタル化推進 | |||
b 気候関連のビジネス機会
気候変動に関する規制強化や自然災害等への対策に向けたビジネス機会を、現状の業務を前提として次の①、②のとおり整理しました。
① 気候変動に関する規制が強化されることで生じるビジネス機会
| 規制強化に伴う変化 | 想定されるビジネス機会 |
| 資源価格高騰に伴う金属材料等の盗難可能性増加 | 機械警備等の防犯ニーズ増加 |
| 廃プラスチック等の廃棄コスト増加に伴う不法投棄の増加 | 不法投棄監視サービスのニーズ増加 |
| 炭素税等の節税に向けた設備交換機会増加 | EV充電設備や照明・空調リニューアル工事のニーズ増加 |
② 気候変動による自然災害等への対策に向けたビジネス機会
| 気候変動による影響 | 想定されるビジネス機会 |
| 平均気温の上昇 | 熱中症対策ニーズ、鳥獣対策ニーズ等の増加 |
| 感染症の増加 | 感染症対策商品等のニーズ増加 |
| 異常気象の多発、激甚化 | 災害対策商品・サービス等(BCPソリューション、災害備蓄品、河川監視等)のニーズ増加 |