このような事業環境の中、当社グループは、不動産投資案件に対する目利きやバリューアップの実績を活かし、十分な投資リターンが見込める投資案件を取得するとともに、保有する賃貸不動産の賃貸収益を向上させる施策を実施しました。これらの活動により、当社グループの賃貸不動産ポートフォリオは簿価ベースで67,669百万円(前連結会計年度末比20.5%増)となり、ポートフォリオからの賃貸収益は当社グループの販売費及び一般管理費と支払利息の合計額を超える水準に至っております。また、当社グループは、ポートフォリオ入れ替えの観点から一部物件の売却活動も進めております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間においては、前年同累計期間に比べ、物件の売却額、売却利益ともに増加したこと、前年同累計期間において計上した負ののれん発生益が当累計期間はなかったこと等から、売上高15,810百万円(前年同四半期比57.8%増)、営業利益3,113百万円(前年同四半期比57.3%増)、経常利益2,668百万円(前年同四半期比88.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,808百万円(前年同四半期比11.3%減)となりました。
当社グループの四半期業績は、物件の売却時期等により大きく変動するため、事業計画を年間で作成・管理しております。なお、売却活動は年間事業計画に対して概ね予定通りに進捗しており、現時点では通期業績予想に変更はありませんが、新型コロナウイルス感染症の影響により、不動産売買市場等に変動が生じた場合には、当社グループの業績も影響を受ける可能性があります。
2021/10/11 9:09