当社グループはこのような状況の中、マイクロCTスキャンの導入、すでに実績あるマーモセット毒性試験のさらなる研究や株式会社住化分析センターとの業務提携による微量採血・超高感度定量法の確立、倉敷紡績株式会社との業務提携による遺伝子分析の実施等に取り組んで参りました。また、再生医療の研究に有用な免疫寛容型カニクイザルについては、学校法人東海大学、国立大学法人滋賀医科大学及び学校法人慶應義塾大学との共同研究に加え、新たに国立大学法人信州大学と共同で「心筋梗塞に対するiPS細胞由来心筋細胞移植療法の開発」を進めております。共同研究以外でもこのサルの有用性に注目する多くの研究機関からご要望を頂き、順次納入実績を重ねております。さらに、機械化による病理工程の時間短縮に取り組んでおります。なお、8月に実施されたGLP適合確認調査では医薬品・医療機器ともにA評価を受けており、引き続き信頼されるCROとしてご期待に応えてまいります。
上記のような取り組みを継続しておりますが、主力事業の非臨床試験については、試験の進捗管理強化によって売上高は前年実績を上回ったものの、受注競争による価格の低下に加え、委託者の開発計画変更による試験開始遅延の影響を受けて稼働率が低下したため、損益は伸び悩みました。臨床試験では、売上高・利益ともに前年実績を上回りました。複数の心電図解析試験が進行中であり、新規顧客とも受注及び試験実施に向けた協議が進み、順調に推移しております。環境は、大型工事の売上があった前年実績を、売上高・利益ともに下回りました。しかし予算執行遅延の影響を受けておりました大型案件の受注が確定し、その他複数の大型案件についても獲得に向けた取り組みを強化しております。昨今は研究所の建て替えや改修工事の需要が増加しておりますが、震災復旧やオリンピック需要を反映して建設業界は活況で、殊に大手建設業には許容量を超える要請となっていることから、当社のエンジニアリング事業に対する需要も高まっております。この需要増に対応すべく、資格保有者を増員する等の体制整備を進めております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は1,691,960千円(前年同四半期比4.7%減)、営業損失は106,900千円(前年同四半期は営業損失44,651千円)、経常損失は118,425千円(前年同四半期は経常損失56,652千円)、四半期純損失は82,831千円(前年同四半期は四半期純利益11,044千円)となりました。なお、前第3四半期連結累計期間において少数株主損失を計上しておりますが、これは連結子会社Inaphil,Incorporatedから優先配当を受けたことによるものです。
2015/02/12 9:14