有価証券報告書-第71期(令和1年10月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/12/21 12:00
【資料】
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【項目】
143項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営環境
医療を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の影響の拡大に伴い、リモートディテール及びオンライン診療等のソーシャルディスタンスを意識した取り組みが加速化していくことが予想されます。一方、診療報酬改定などの医療費適正化の推進により、医療用医薬品市場は厳しい状況下に置かれることが予測されております。
(2)経営方針、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、あるがままの現在の姿を知り、あるべき将来の姿を求める哲学心である「真実の追求」を社是に掲げ、「人類の健康に対して、質の高い貢献を行うこと」を企業使命として日々活動しております。
この理念のもと、長期ビジョン2011の実現に向け、第3次中期計画(2017年10月~2020年9月)に引き続き、新たに第4次中期計画(2020年10月~2023年9月)を立案し、6つの戦略の柱「グローバル市場を見据えたプロダクト創出」「選ばれ続ける製品・工場」「患者さんの声を反映した質の高い情報提供」「グローバルでの製品価値提供プロセスの構築」「マルホグループの強みを活かした事業領域の拡大」「さらなる成長を支える経営基盤」を中心に取り組んでまいります。
研究開発活動におきましては、医療ニーズを深く理解するために学際的な議論を繰り返すことで、患者さんの視点に立った医療上意義のある製品を生み出してまいります。
生産活動におきましては、品質確保と安定供給に取り組み製薬企業の使命と責務を果たしてまいります。また、患者さんのニーズに沿った多様な包装に対応できる充填包装設備を実現してまいります。
販売活動におきましては、患者さんや医療従事者が求める情報を、デジタルを活用するなど、より適切な手法で提供・収集することで、患者さんの治療満足度のさらなる向上を目指してまいります。
海外事業活動におきましては、新型コロナウイルス感染症に留意しながら、関係会社等と協業のもと、製品価値最大化や事業拡大を目指してまいります。
また、マルホ発條工業株式会社におきましては、アジアでのばね事業の拡大、日米協業での医療機器部品事業の新規展開、及び非製薬企業への機械事業の拡大を目指してまいります。