訂正有価証券届出書(新規公開時)
有報資料
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社は、当社独自のTCR/BCRレパトア解析及びその関連技術から構成される免疫多様性解析技術群を自ら活用し、又は大学・公的研究機関等、製薬企業等の顧客に提供することで、世界中の病気で苦しむ患者さんに対する、これまでにない新しい薬や新しい治療法・診断法を実現させることを経営の基本方針としております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社は、大学・公的研究機関等、製薬企業等の顧客に対して、これまでにない新しい薬や新しい治療法・診断法を開発するための免疫多様性解析技術群を利用した新規医療開発支援事業を行っております。
現在、この免疫多様性解析技術群は、主にアカデミアにおける基礎研究や製薬企業が実施する臨床開発の領域で活用されておりますが、今後更に多くの顧客に対してより革新的なサービスを提供することができるように研究開発活動と事業開発活動を加速化させるとともに、長期的な企業価値を向上させるために、顧客の医療開発支援から得られる収益を活かして、自社主導でも大きな医療課題の解決につながる創造的な医療開発に取り組むステージに移行することが重要になってまいります。
当社は、以下の3つの経営戦略を推進し、世界の医療現場から必要とされる価値を提供することで、全てのステークホルダーに対する価値向上を目指します。
①大学・公的研究機関等における利用の促進
大学・公的研究機関等において、TCR/BCRレパトア解析を主軸とする免疫多様性解析技術群の利用を一層促進することで、製薬企業での研究開発に影響力を持つ医師などの専門家との意見交換や知的財産の創出を積極的に推進してまいります。
②製薬企業等との提携の推進
当社のビジョンや技術などを理解し、当社と共同で新しい薬や新しい治療法・診断法を開発する製薬企業等との提携を積極的に推進してまいります。
③研究開発・事業開発
免疫学への深い理解と独自の技術が当社の持続的な競争力の源泉であり、当社の中核能力となることから、研究開発・事業開発活動と組織学習を一体化し、継続的・組織的に中核能力を強化してまいります。また、研究開発と事業開発活動を通じて、持続的なキャッシュ・フローを将来的に生み出すことが可能な、今後市場が成長する分野で、誰もが利用しなくてはならない必須特許群の獲得を目指し、実証データを蓄積していくことで製薬企業との価値の高い新規提携及び自社開発パイプラインの創出につなげてまいります。
(3)経営環境
「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおり、当社がターゲットとする免疫系を応用した医療開発領域は、がん治療薬、糖尿病治療薬、免疫抑制剤及びワクチンにおいて全世界の売上の増加が予測されるなど、ヘルスケア分野において大きな拡大が想定される成長マーケットの一つであり、当社は免疫応答を詳細に把握することができる当社独自の免疫多様性解析技術を活用することで、がん、感染症、自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植など数多くの免疫系が関与する疾患分野にアプローチすることを目指しております。
そのような中で、TCR/BCRレパトア解析は、我が国の科学技術イノベーション政策に関する調査、分析、提案を中立的な立場で行うJST研究開発戦略センター(CRDS)による2019年の報告書の中でも、「今後重要になると考えられる重要研究・技術開発テーマ群」に位置付けられているように※、近年注目度が高まってきている技術であり、具体的には、①がん免疫療法の有効性評価、バイオマーカー開発、②免疫療法の開発、③自己免疫疾患のバイオマーカー、④ワクチンの作用機序の解明、などの医療開発の場面で活用され、今後、国内外での市場規模が拡大するものと当社は考えております。
※:出典 国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター 俯瞰ワークショップ報告書「次世代医薬・基盤技術の動向と展望、推進すべき研究開発戦略」(CRDS-FY2018-WR-12)
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社の事業は、医薬品開発の上流から下流までをシームレスに幅広く価値提案することで安定的な収益基盤の構築と高い成長可能性の両立を実現することを目指しております。
そこで、当社では、売上高、営業利益、製薬企業等との提携パイプラインの拡充を目標として事業活動を推進しておりますが、特に自社主導の研究開発は長期的な視点での取り組みが重要となるため、経営資源の配分は、短期的な損益だけではなく、その投資でどれだけ将来にわたってキャッシュ・フローが生み出されるのかで判断しております。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①免疫多様性解析技術群を利用した新規治療法などの開発
当社の免疫系を応用した新規医療開発支援事業の成長には、研究開発支援で幅広いプロジェクトに関与し、より高収益/大規模/長期契約となる臨床開発支援につなげ、そこから新たな治療法や診断法が開発され、市場に投入されることが必要となります。
そのためには、免疫多様性解析技術群の中核技術であるTCR/BCRレパトア解析を利用した論文などの知見に基づく新たな治療法・診断法開発の顧客への提案や、未だ解明されていない疾患領域における免疫システムの関与に関する情報の積極的発信などにより、顧客との強固な連携(アライアンス)体制を構築し、顧客とともにこれまでにない新たな治療法や診断法などの開発を積極的に推進していくことが必要であると認識しております。
②研究開発体制の強化
当社の持続的な成長と発展のためには、免疫多様性解析技術群のさらなる進化のみならず、多くの顧客が将来的に抱えると考えられる医療開発課題の技術的な解決策を新規に見いだし、再現可能な状態にするための研究開発体制の強化が欠かせません。当社は少数精鋭による経営を旨としておりますが、必要な研究員の増員等は積極的に行ってまいります。
③特許対策
当社の免疫多様性解析技術群の価値を高めるために、出願済み特許の可及的速やかな成立を目指すとともに、事業推進の要となる関連特許のライセンスインや、新たな技術開発・研究成果の特許化など、知的財産に裏付けされた事業展開のための特許対策が必要であると認識しております。
④コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制の強化
当社が持続的な成長を続けるためには、コーポレート・ガバナンスのさらなる強化と内部管理体制の強化が重要であると認識しております。コーポレート・ガバナンスに関しては経営の効率化、健全性を確保すべく、会計監査及び内部統制システムの整備によりその強化を図っているところであります。また、内部管理体制については、管理部門の増員等、一層の体制強化が必要であると認識しております。
⑤財務体質の強化
長期安定的に事業規模を拡大するためには、財務体質の強化が重要であるとの認識により、これまでも第三者割当増資により自己資本の充実を図り、自己資本比率の改善に取り組んでまいりました。今後も、既存事業の営業キャッシュ・フローの増加に注力し、財務体質の強化に努めてまいります。
(1)会社の経営の基本方針
当社は、当社独自のTCR/BCRレパトア解析及びその関連技術から構成される免疫多様性解析技術群を自ら活用し、又は大学・公的研究機関等、製薬企業等の顧客に提供することで、世界中の病気で苦しむ患者さんに対する、これまでにない新しい薬や新しい治療法・診断法を実現させることを経営の基本方針としております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社は、大学・公的研究機関等、製薬企業等の顧客に対して、これまでにない新しい薬や新しい治療法・診断法を開発するための免疫多様性解析技術群を利用した新規医療開発支援事業を行っております。
現在、この免疫多様性解析技術群は、主にアカデミアにおける基礎研究や製薬企業が実施する臨床開発の領域で活用されておりますが、今後更に多くの顧客に対してより革新的なサービスを提供することができるように研究開発活動と事業開発活動を加速化させるとともに、長期的な企業価値を向上させるために、顧客の医療開発支援から得られる収益を活かして、自社主導でも大きな医療課題の解決につながる創造的な医療開発に取り組むステージに移行することが重要になってまいります。
当社は、以下の3つの経営戦略を推進し、世界の医療現場から必要とされる価値を提供することで、全てのステークホルダーに対する価値向上を目指します。
①大学・公的研究機関等における利用の促進
大学・公的研究機関等において、TCR/BCRレパトア解析を主軸とする免疫多様性解析技術群の利用を一層促進することで、製薬企業での研究開発に影響力を持つ医師などの専門家との意見交換や知的財産の創出を積極的に推進してまいります。
②製薬企業等との提携の推進
当社のビジョンや技術などを理解し、当社と共同で新しい薬や新しい治療法・診断法を開発する製薬企業等との提携を積極的に推進してまいります。
③研究開発・事業開発
免疫学への深い理解と独自の技術が当社の持続的な競争力の源泉であり、当社の中核能力となることから、研究開発・事業開発活動と組織学習を一体化し、継続的・組織的に中核能力を強化してまいります。また、研究開発と事業開発活動を通じて、持続的なキャッシュ・フローを将来的に生み出すことが可能な、今後市場が成長する分野で、誰もが利用しなくてはならない必須特許群の獲得を目指し、実証データを蓄積していくことで製薬企業との価値の高い新規提携及び自社開発パイプラインの創出につなげてまいります。
(3)経営環境
「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載のとおり、当社がターゲットとする免疫系を応用した医療開発領域は、がん治療薬、糖尿病治療薬、免疫抑制剤及びワクチンにおいて全世界の売上の増加が予測されるなど、ヘルスケア分野において大きな拡大が想定される成長マーケットの一つであり、当社は免疫応答を詳細に把握することができる当社独自の免疫多様性解析技術を活用することで、がん、感染症、自己免疫疾患、アレルギー、臓器移植など数多くの免疫系が関与する疾患分野にアプローチすることを目指しております。
そのような中で、TCR/BCRレパトア解析は、我が国の科学技術イノベーション政策に関する調査、分析、提案を中立的な立場で行うJST研究開発戦略センター(CRDS)による2019年の報告書の中でも、「今後重要になると考えられる重要研究・技術開発テーマ群」に位置付けられているように※、近年注目度が高まってきている技術であり、具体的には、①がん免疫療法の有効性評価、バイオマーカー開発、②免疫療法の開発、③自己免疫疾患のバイオマーカー、④ワクチンの作用機序の解明、などの医療開発の場面で活用され、今後、国内外での市場規模が拡大するものと当社は考えております。
※:出典 国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター 俯瞰ワークショップ報告書「次世代医薬・基盤技術の動向と展望、推進すべき研究開発戦略」(CRDS-FY2018-WR-12)
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社の事業は、医薬品開発の上流から下流までをシームレスに幅広く価値提案することで安定的な収益基盤の構築と高い成長可能性の両立を実現することを目指しております。
そこで、当社では、売上高、営業利益、製薬企業等との提携パイプラインの拡充を目標として事業活動を推進しておりますが、特に自社主導の研究開発は長期的な視点での取り組みが重要となるため、経営資源の配分は、短期的な損益だけではなく、その投資でどれだけ将来にわたってキャッシュ・フローが生み出されるのかで判断しております。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①免疫多様性解析技術群を利用した新規治療法などの開発
当社の免疫系を応用した新規医療開発支援事業の成長には、研究開発支援で幅広いプロジェクトに関与し、より高収益/大規模/長期契約となる臨床開発支援につなげ、そこから新たな治療法や診断法が開発され、市場に投入されることが必要となります。
そのためには、免疫多様性解析技術群の中核技術であるTCR/BCRレパトア解析を利用した論文などの知見に基づく新たな治療法・診断法開発の顧客への提案や、未だ解明されていない疾患領域における免疫システムの関与に関する情報の積極的発信などにより、顧客との強固な連携(アライアンス)体制を構築し、顧客とともにこれまでにない新たな治療法や診断法などの開発を積極的に推進していくことが必要であると認識しております。
②研究開発体制の強化
当社の持続的な成長と発展のためには、免疫多様性解析技術群のさらなる進化のみならず、多くの顧客が将来的に抱えると考えられる医療開発課題の技術的な解決策を新規に見いだし、再現可能な状態にするための研究開発体制の強化が欠かせません。当社は少数精鋭による経営を旨としておりますが、必要な研究員の増員等は積極的に行ってまいります。
③特許対策
当社の免疫多様性解析技術群の価値を高めるために、出願済み特許の可及的速やかな成立を目指すとともに、事業推進の要となる関連特許のライセンスインや、新たな技術開発・研究成果の特許化など、知的財産に裏付けされた事業展開のための特許対策が必要であると認識しております。
④コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制の強化
当社が持続的な成長を続けるためには、コーポレート・ガバナンスのさらなる強化と内部管理体制の強化が重要であると認識しております。コーポレート・ガバナンスに関しては経営の効率化、健全性を確保すべく、会計監査及び内部統制システムの整備によりその強化を図っているところであります。また、内部管理体制については、管理部門の増員等、一層の体制強化が必要であると認識しております。
⑤財務体質の強化
長期安定的に事業規模を拡大するためには、財務体質の強化が重要であるとの認識により、これまでも第三者割当増資により自己資本の充実を図り、自己資本比率の改善に取り組んでまいりました。今後も、既存事業の営業キャッシュ・フローの増加に注力し、財務体質の強化に努めてまいります。