間接材購買のためのシステム提供と物品販売を行うMRO(Maintenance, Repair & Operations)事業において、主要顧客である大企業向けの直販経路では、既存顧客による当社システムの利用度増や、前年に当社との取引を開始した顧客による売上の上積みにより、高い成長率を持続することができました。特に、大企業顧客の約7割を占める製造業向けが成長の牽引役となりました。一方、中小事業所向けの販売は、親会社を経由する卸販売形態であり、この経路の顧客の内、製造業のお客様は4分の1未満にとどまります。残りの4分の3以上は、個人消費の動向に敏感な販売・サービス業のお客様が多く、この中小企業向け経路の売上が前年比割れとなりました。特に、前年同四半期までは売れ筋であった新型コロナ対策品などの減は、同販路全体の売上高総利益率にも影響を与え、売上高総利益の対前年減少率は売上高以上となりました。また、費用面では、持続的な事業成長のための積極的なITシステム投資に伴う償却費増と、ITシステム運用のためのクラウド費用等の外部委託費用が増加しており、両者をあわせたITシステム関連の総費用が大きく増加しました。これらの結果、MRO事業の売上高は10,363百万円(前年同期比11.9%増)、セグメント利益は182百万円(前年同期比0.2%減)となりました。
<FM事業>商業施設向けにサービスの提供を行うFM(Facility Management)事業においては、1件当たりの受注金額が小さい小規模店舗の案件が減少し、1件当たりの受注金額が大きい中大型店舗の新店・改装案件が増加したことで売上は前年同期比増となりました。大型案件の方が資材費の比率が高く、少ない人数で多くの売上を上げることができるため、中大型店舗案件は小規模店舗案件に比して、社員1人当たりの売上高が大きく、人員効率面で有利です。ただ、その効率の良さを反映した単価での受注となるため、案件当たりの売上高総利益率は小規模店舗案件より低めとなります。当期は、前年同四半期との比較で、規模の異なる案件の構成比が変化しており、人員効率面で有利な中大型案件が多かったものの、手がかかる一方で粗利率は高い小規模案件が少なく、結果的に、FM事業の売上高は3,193百万円(前年同期比7.4%増)、セグメント利益は93百万円(前年同期比32.5%減)となりました。
<その他>その他事業は、当社の子会社であるATC株式会社のソフトウエア事業が中心であり、同社が高度なノウハウを持つMDM(Master Data Management)関連の外販事業の成約案件が減少したことで、売上高(外販売上)は9百万円(前年同期比51.6%減)、セグメント利益は14百万円(前年同期比27.4%減)となりました。
2024/05/15 15:32