有価証券報告書-第3期(2025/04/01-2026/03/31)
有報資料
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、2023年10月2日付で㈱リケンと日本ピストンリング㈱の経営統合に伴い、両社の共同持株会社として設立されましたが、2026年4月1日付のグループ組織再編により、現在は事業持株会社へ移行しております。
経営統合にあたり、リケンNPRグループの経営理念として次の「Mission」、「Vision」、「Value」を定めており、単に競争を通じて利潤を追求するという経済主体にとどまらず、株主、取引先、従業員、地域社会等といったすべてのステークホルダーの立場を尊重し、その期待に応え、社会の一員として義務を果たしていくという決意を込めたものでもあります。今後も持続可能な社会の実現に向け、努力と挑戦を続けてまいります。
リケンNPRグループ経営理念
Mission(リケンNPRの使命・存在意義)
生み出す力で人と地球の「今と未来」を支えます
Vision(リケンNPRの目指す姿・ありたい姿)
人と技術の融合によりイノベーションを創出し、変革に挑戦し続けます
Value(リケンNPRが提供する価値)
信頼の「環」:ステークホルダーの皆様とのつながりを大切にし、高品質の製品とソリューションの提供を
通じて企業価値を向上させます
成長の「環」:互いの価値を認めて尊重し合い、新たな挑戦を続けることで会社と従業員がともに成長します
社会の「環」:暮らし、環境の社会課題解決に貢献します
(2) 経営戦略
当社グループは、2024年2月14日に2026年度を最終年度とする第一次中期経営計画を策定いたしました。
本計画では、「経営統合によるシナジー創出」「事業ポートフォリオ改革」「サステナビリティ経営の強化・成長基盤の整備」を柱とする中期経営方針に加えて、2026年度の定量目標として、売上高1,800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上を目指しております。
エンジン関連部品を中心とする既存事業については各種合理化等を含む収益力強化策を進めるとともに、次代を担うネクストコア事業の拡大・基盤強化を推進してまいります。これらを通じて、持続的に成長する経済社会実現のためのサステナビリティ経営を実践し、中長期的な企業価値のさらなる向上に努めてまいります。

なお、株主資本コストを上回るROE(資本収益性)を実現するために、経営統合シナジー創出を含む質・量両面における利益成長及び環境変化に適応した事業ポートフォリオ改革を進めるとともに、財務・資本戦略面においては、非事業資産の圧縮、ROIC経営の考え方の導入等、資産効率を重視した経営を重視するとともに、株主還元を強化し、併せて積極的なIR・SR活動を通じて投資家の認識する株主資本コストの改善に向けた取り組みを行ってまいります。

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
世界経済は、中東情勢に伴うエネルギー価格の高騰や予断を許さない地政学的リスク等、かつてないほど不確実性の高い状況に直面しております。このような環境下、当社と関連の深い自動車産業においては、原材料費の高騰やサプライチェーンの分断懸念等、経営環境の厳しさが一段と増しており、変化に対する柔軟かつ適切な対応が求められるものと考えております。
また、当業界は「100年に一度」と言われる大きな変革期にあり、特にエンジン部品を巡る市場環境においては、一時主流であった「急速なBEV化」というシナリオの進展スピードが鈍化しているとの見方が広まりつつあるものの、中長期的な市場環境の厳しさに変わりはありません。このような状況において、当社グループは、内燃機関搭載車が当面の間、モビリティの主役であり続けると認識しており、その主力事業者としての責任を果たすべく、地球環境に貢献するエンジン部品の開発を進めてまいります。同時に、新規事業領域への展開につきましても、上記の事業環境変化を踏まえつつ、SDGsや脱炭素といったグローバルな潮流を捉え、経営上の重要な課題として積極的に取り組んでまいります。
当社グループは、このような大きな環境変化を乗り越え、第一次中期経営計画に掲げた取り組みを着実に進捗させることで、企業価値向上むけて一歩一歩、確実に進んでいくことができるものと考えております。
具体的な課題や取り組み方針は、以下のとおりであります。
①事業戦略(事業ポートフォリオの改革)
<既存事業>当社グループが「グローバルNo.1サプライヤー」であるピストンリング事業におきましては、その地位の維持・強化を図るため、経営統合シナジーの早期創出と抜本的な生産性向上に注力するとともに、エンジン高機能化、さらには水素・代替燃料に対応する技術開発にも積極的に取り組んでまいります。2026年4月には北中米の補修用市場で圧倒的なブランド力とシェアを有する米国ヘイスティングス社を子会社化し、地域・顧客層における相互補完関係を活かし、生産・調達面でのシナジーを加速させることで、グローバルでの地位を確立してまいります。また、焼結・樹脂等の分野においても、グローバル展開を加速させ、有力サプライヤーとしてシェア拡大を図るとともに、既存事業の収益力を最大化し、グループ全体の持続的成長を支える強靭な事業構造を構築してまいります。
<ネクストコア事業>半導体・エレクトロニクス事業に関連の深い熱エンジニアリング分野やEMC分野等、次代を担う事業の拡大・基盤強化を推進いたします。同時に、電動化ユニット、機能性樹脂、磁性材、医療機器といった新製品開発を加速させ、次なる中核事業化への育成を進めてまいります。また、自社リソースに固執することなく、M&A等を戦略的に活用し、技術的関連関性や親和性の高い事業を積極的に取り込むことで、本事業の質・量両面における拡充を図ります。
②財務・資本戦略(バランスシートの最適化)
<キャッシュアロケーション>営業キャッシュ・フローの最大化に加え、政策保有株式をはじめとする資産圧縮を通じて創出した資金を、成長領域の設備投資・研究開発、M&A等の戦略投資、及び株主還元へ最適に配分してまいります。
<株主還元>株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題の一つと位置付けており、将来の成長と企業価値向上のための投資、及び財務の健全性とのバランスを勘案し、安定的な配当を継続して実施するとともに、資本効率と総還元性向を意識した株主還元を行うことを基本方針としております。
第一次中期経営計画期間におきましては、配当性向40%以上、総還元性向70%以上(3ヵ年平均)、株主還元額200億円(3ヵ年合計)を目途とし、株主還元の拡充に努めてまいります。
③サステナビリティ経営
当社グループは、企業と社会の持続的成長を支えるため、サステナビリティ経営を推進しております。人的資本投資の拡充やエンゲージメント向上をはじめとする主要取り組み事項については、KPIを設定し、2026年度の目標達成を目指してまいります。
④株主価値向上に向けた対応
当第一次中期経営計画期間において、上述の事業ポートフォリオ改革、経営統合シナジーの創出、及びバランスシートの最適化等を進めるとともに、ROIC経営の思想を積極的に取り入れ、株主資本コストを上回る資本収益性(ROE)の実現を図ってまいります。
さらに、株主の皆様への利益還元を継続的に実施してご期待に応えるとともに、IR活動の更なる充実を図り、企業価値の向上、延いてはPBR1倍以上の実現を目指してまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、2023年10月2日付で㈱リケンと日本ピストンリング㈱の経営統合に伴い、両社の共同持株会社として設立されましたが、2026年4月1日付のグループ組織再編により、現在は事業持株会社へ移行しております。
経営統合にあたり、リケンNPRグループの経営理念として次の「Mission」、「Vision」、「Value」を定めており、単に競争を通じて利潤を追求するという経済主体にとどまらず、株主、取引先、従業員、地域社会等といったすべてのステークホルダーの立場を尊重し、その期待に応え、社会の一員として義務を果たしていくという決意を込めたものでもあります。今後も持続可能な社会の実現に向け、努力と挑戦を続けてまいります。
リケンNPRグループ経営理念
Mission(リケンNPRの使命・存在意義)
生み出す力で人と地球の「今と未来」を支えます
Vision(リケンNPRの目指す姿・ありたい姿)
人と技術の融合によりイノベーションを創出し、変革に挑戦し続けます
Value(リケンNPRが提供する価値)
信頼の「環」:ステークホルダーの皆様とのつながりを大切にし、高品質の製品とソリューションの提供を
通じて企業価値を向上させます
成長の「環」:互いの価値を認めて尊重し合い、新たな挑戦を続けることで会社と従業員がともに成長します
社会の「環」:暮らし、環境の社会課題解決に貢献します
(2) 経営戦略
当社グループは、2024年2月14日に2026年度を最終年度とする第一次中期経営計画を策定いたしました。
本計画では、「経営統合によるシナジー創出」「事業ポートフォリオ改革」「サステナビリティ経営の強化・成長基盤の整備」を柱とする中期経営方針に加えて、2026年度の定量目標として、売上高1,800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上を目指しております。
エンジン関連部品を中心とする既存事業については各種合理化等を含む収益力強化策を進めるとともに、次代を担うネクストコア事業の拡大・基盤強化を推進してまいります。これらを通じて、持続的に成長する経済社会実現のためのサステナビリティ経営を実践し、中長期的な企業価値のさらなる向上に努めてまいります。

なお、株主資本コストを上回るROE(資本収益性)を実現するために、経営統合シナジー創出を含む質・量両面における利益成長及び環境変化に適応した事業ポートフォリオ改革を進めるとともに、財務・資本戦略面においては、非事業資産の圧縮、ROIC経営の考え方の導入等、資産効率を重視した経営を重視するとともに、株主還元を強化し、併せて積極的なIR・SR活動を通じて投資家の認識する株主資本コストの改善に向けた取り組みを行ってまいります。

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
世界経済は、中東情勢に伴うエネルギー価格の高騰や予断を許さない地政学的リスク等、かつてないほど不確実性の高い状況に直面しております。このような環境下、当社と関連の深い自動車産業においては、原材料費の高騰やサプライチェーンの分断懸念等、経営環境の厳しさが一段と増しており、変化に対する柔軟かつ適切な対応が求められるものと考えております。
また、当業界は「100年に一度」と言われる大きな変革期にあり、特にエンジン部品を巡る市場環境においては、一時主流であった「急速なBEV化」というシナリオの進展スピードが鈍化しているとの見方が広まりつつあるものの、中長期的な市場環境の厳しさに変わりはありません。このような状況において、当社グループは、内燃機関搭載車が当面の間、モビリティの主役であり続けると認識しており、その主力事業者としての責任を果たすべく、地球環境に貢献するエンジン部品の開発を進めてまいります。同時に、新規事業領域への展開につきましても、上記の事業環境変化を踏まえつつ、SDGsや脱炭素といったグローバルな潮流を捉え、経営上の重要な課題として積極的に取り組んでまいります。
当社グループは、このような大きな環境変化を乗り越え、第一次中期経営計画に掲げた取り組みを着実に進捗させることで、企業価値向上むけて一歩一歩、確実に進んでいくことができるものと考えております。
具体的な課題や取り組み方針は、以下のとおりであります。
①事業戦略(事業ポートフォリオの改革)
<既存事業>当社グループが「グローバルNo.1サプライヤー」であるピストンリング事業におきましては、その地位の維持・強化を図るため、経営統合シナジーの早期創出と抜本的な生産性向上に注力するとともに、エンジン高機能化、さらには水素・代替燃料に対応する技術開発にも積極的に取り組んでまいります。2026年4月には北中米の補修用市場で圧倒的なブランド力とシェアを有する米国ヘイスティングス社を子会社化し、地域・顧客層における相互補完関係を活かし、生産・調達面でのシナジーを加速させることで、グローバルでの地位を確立してまいります。また、焼結・樹脂等の分野においても、グローバル展開を加速させ、有力サプライヤーとしてシェア拡大を図るとともに、既存事業の収益力を最大化し、グループ全体の持続的成長を支える強靭な事業構造を構築してまいります。
<ネクストコア事業>半導体・エレクトロニクス事業に関連の深い熱エンジニアリング分野やEMC分野等、次代を担う事業の拡大・基盤強化を推進いたします。同時に、電動化ユニット、機能性樹脂、磁性材、医療機器といった新製品開発を加速させ、次なる中核事業化への育成を進めてまいります。また、自社リソースに固執することなく、M&A等を戦略的に活用し、技術的関連関性や親和性の高い事業を積極的に取り込むことで、本事業の質・量両面における拡充を図ります。
②財務・資本戦略(バランスシートの最適化)
<キャッシュアロケーション>営業キャッシュ・フローの最大化に加え、政策保有株式をはじめとする資産圧縮を通じて創出した資金を、成長領域の設備投資・研究開発、M&A等の戦略投資、及び株主還元へ最適に配分してまいります。
<株主還元>株主の皆様への利益還元を経営上の重要課題の一つと位置付けており、将来の成長と企業価値向上のための投資、及び財務の健全性とのバランスを勘案し、安定的な配当を継続して実施するとともに、資本効率と総還元性向を意識した株主還元を行うことを基本方針としております。
第一次中期経営計画期間におきましては、配当性向40%以上、総還元性向70%以上(3ヵ年平均)、株主還元額200億円(3ヵ年合計)を目途とし、株主還元の拡充に努めてまいります。
③サステナビリティ経営
当社グループは、企業と社会の持続的成長を支えるため、サステナビリティ経営を推進しております。人的資本投資の拡充やエンゲージメント向上をはじめとする主要取り組み事項については、KPIを設定し、2026年度の目標達成を目指してまいります。
④株主価値向上に向けた対応
当第一次中期経営計画期間において、上述の事業ポートフォリオ改革、経営統合シナジーの創出、及びバランスシートの最適化等を進めるとともに、ROIC経営の思想を積極的に取り入れ、株主資本コストを上回る資本収益性(ROE)の実現を図ってまいります。
さらに、株主の皆様への利益還元を継続的に実施してご期待に応えるとともに、IR活動の更なる充実を図り、企業価値の向上、延いてはPBR1倍以上の実現を目指してまいります。