有価証券報告書-第50期(平成26年1月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/03/31 10:10
【資料】
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【項目】
126項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における日本の経済は、政府主導の経済政策や日銀の金融政策の効果等による株価の堅調な推移や企業収益の改善により緩やかな景気回復が見られますが、消費税増税の影響により個人消費は低迷しており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当建設業界におきましては、公共投資が引き続き高水準で推移したことにより、比較的堅調に推移する一方、労働力不足や資材価格上昇の影響で延期されるプロジェクトも出てくるなど、先行きが読みにくくなっています。そうした中、当社企業グループは徹底したコスト管理と営業・技術・生産の総合力で受注拡大を図っています。
この結果、当連結会計年度における当社企業グループの業績は、売上高78億61百万円(前連結会計年度比62.4%増)、経常利益11億34百万円(前連結会計年度比589.4%増)、当期純利益9億30百万円(前連結会計年度比406.1%増)となりました。
なお、受注高は88億52百万円(前連結会計年度比32.0%増)であり、受注残高は110億35百万円(前連結会計年度比9.9%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
①PCカーテンウォール事業
主力のPCカーテンウォール事業では、大型物件の売上計上に伴い売上は大きく伸びました。また、採算面では適正な受注単価と新たに稼働を始めた下館工場を加えた4工場の適正な稼働率を維持した上でオペレーション改革を行ったため、良好な収益構造を維持できました。
当セグメントの売上高は73億61百万円(前連結会計年度比78.5%増)、セグメント利益は11億59百万円(前連結会計年度比715.1%増)となりました。
②アクア事業
プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校やスポーツクラブのプール以外のプラント工事事業の拡大を図っております。
当セグメントの売上高は3億6百万円(前連結会計年度比40.1%減)、セグメント損失は13百万円(前連結会計年度は16百万円のセグメント利益)となりました。
③その他
その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業及び不動産賃貸事業であります。
当セグメントの売上高は1億93百万円(前連結会計年度比5.0%減)、セグメント損失は5百万円(前連結会計年度は21百万円のセグメント利益)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動では主に未成工事受入金の増加額12億19百万円及び固定資産売却損1億71百万円、未成工事支出金の増加額10億61百万円により3億70百万円の資金増加(前連結会計年度は6億51百万円の資金減少)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の売却による収入87百万円及び無形固定資産の売却による収入66百万円により1億3百万円の資金増加(前連結会計年度比95.3%減)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に短期借入金の減少額2億45百万円及び社債の償還による支出2億41百万円、社債の発行による収入1億92百万円により3億21百万円の資金減少(前連結会計年度は18億55百万円の資金減少)となりました。
この結果、現金及び現金同等物の期末残高は3億13百万円(前連結会計年度比95.0%増)となりました。