有価証券報告書-第52期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 10:41
【資料】
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【項目】
106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、穏やかな回復基調が継続する中、建設市場は公共投資、民間投資ともにおおむね堅調を維持しました。
このような状況の中、本年10月に創業100周年を迎える当社グループは、建設業に係わるほぼ全ての分野をカバーする事業会社を擁し、今後も成長が見込まれる独自の開発営業力や技術力を活かした高い収益力を持っております。
本年度、当社グループは「TRY! NEXT CENTURY 次の100年へ」を基本テーマとし、
「スペシャリティを磨いて選ばれ続ける企業に!」
「経営の判断力と現場力を鍛えて、チャレンジする企業に!」
「社会の信頼に応えて、パーフェクトクオリティ企業に!」
をキーワードに掲げ、当社グループ業績が引き続き安定的に持続可能な成長路線をたどるよう取り組むかたわら、人材の確保・育成、生産性の向上、事業の高付加価値化、新規事業分野の開拓、グループガバナンスの強化などの経営課題の解決に向けて邁進いたしました。
その結果、当連結会計年度の受注高は256,488百万円(前期比7.9%増)、売上高は214,130百万円(前期比2.5%増)となり、受注高、売上高ともに3期連続で過去最高となりました。
利益につきましても、営業利益は12,935百万円(前期比24.2%増)で2期連続過去最高、経常利益は12,932百万円(前期比23.5%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前期に比べ13.7%増の6,596百万円を計上することができました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整をおこなっており、本社管理費等の調整額3,281 百万円は外数となっております。
(建築事業)
当連結会計年度の受注高は131,551百万円(前期比14.1%増)、完成工事高は109,853百万円(前期比11.8%増)となり、セグメント利益は大型工事の採算性の改善にともない10,406百万円(前期比52.6%増)となりました。
(土木事業)
当連結会計年度の受注高は112,765百万円(前期比3.4%増)、完成工事高は92,106百万円(前期比5.3%減)となり、セグメント利益は5,058百万円(前期比9.6%減)となりました。
(不動産事業)
不動産の売買および賃貸等による当連結会計年度の売上高は12,171百万円(前期比9.1%減)となり、セグメント利益につきましては751百万円(前期比27.5%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より4,954百万円増加の77,396百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により資金は8,061百万円の増加(前連結会計年度は2,676百万円の増加)となりました。これは、たな卸資産の増加4,803百万円、未収入金の増加3,902百万円、法人税等の支払4,256百万円等の支出があった一方、税金等調整前当期純利益12,016百万円の計上、仕入債務の増加3,858百万円、未成工事受入金の増加2,624百万円、未払又は未収消費税等の増減額1,315百万円等の収入があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により資金は1,388百万円の減少(前連結会計年度は658百万円の減少)となりました。これは、投資有価証券の売却による収入206百万円、有形固定資産の売却による収入142百万円等があった一方、有形固定資産の取得による支出1,614百万円、無形固定資産の取得による支出104百万円等があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により資金は1,718百万円の減少(前連結会計年度は1,338百万円の減少)となりました。これは、配当金の支払額1,331百万円および非支配株主への配当金の支払額234百万円等があったことによるものです。