こうした状況のなかアサヒグループは、グループ理念“Asahi Group Philosophy”の実践に向けて、メガトレンドからのバックキャストにより、これまでの中期経営方針を、長期戦略を含む『中長期経営方針』として更新しました。この『中長期経営方針』では、長期戦略のコンセプトとして「おいしさと楽しさで“変化するWell-being”に応え、持続可能な社会の実現に貢献する」ことを掲げ、事業ポートフォリオでは、ビールを中心とした既存事業の持続的な成長に加えて、その事業基盤を活かした周辺領域や新規事業・サービスの拡大に取り組みました。また、サステナビリティと経営の統合、DX(デジタル・トランスフォーメーション)やR&D(研究開発)といったコア戦略の一層の強化により、持続的な成長とすべてのステークホルダーとの共創による企業価値向上を目指した取組みを推進しました。
その結果、アサヒグループの売上収益は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響は残ったものの、各地域におけるビール需要の回復などにより、1兆8,499億4千4百万円(前年同期比14.2%増)となりました。また、利益につきましては、各事業の原材料関連の費用が増加した影響などを受けましたが、為替変動の効果もあり事業利益※1は1,768億6千7百万円(前年同期比14.6%増)となりました。営業利益は、前年の固定資産売却益の反動などにより、1,635億5千2百万円(前年同期比5.1%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,144億6千8百万円(前年同期比8.1%減)、調整後親会社の所有者に帰属する四半期利益※2は1,247億5千5百万円(前年同期比0.1%増)となりました。
なお、為替変動による影響を除くと、売上収益は前年同期比10.3%の増収、事業利益は前年同期比9.7%の増益となりました。※3
2022/11/11 10:42