このような環境下、当社グループは業務用香辛料(スパイス)等の販売を中心とした企業活動を展開し、国内及び海外市場において販売拡大と収益改善に取り組んでまいりました。
売上高に関しましては、国内の外食営業部門においては消費税増税後の販売数量の落ち込みが持ち直したこと、訪日旅行客の増加によるインバウンド消費が拡大したこと、また前期に実施した製品価格の値上げ効果、さらには得意先との取組の強化等により好調に推移し、広域営業部門(前期加工及び広域営業部門等)においては新規取組みの採用等により、順調に販売が推移したことから、全体では前年同期を上回りました。海外においては、継続的に売上拡大を実現しました。これらの結果として、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期より上回りました。
利益に関しましては、収益確保に向けて継続して工場固定費、販売管理費の削減に全社を挙げて取組むとともに、製品価格の値上げを実施してまいりましたが、主力製品であるコショウの原料相場が高止まりであること、円安の定着等による原材料価格の上昇を補うには至らず、営業損失を計上いたしました。しかし、損失額は前年同期を下回りました。また、海外子会社の現地通貨であるマレーシアリンギットの通貨安により、為替差損と法人税等調整額に影響があったことから、経常損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失は営業損失より損失額が拡大いたしましたが、前年同期より大幅に改善いたしました。
2015/11/10 13:24