有価証券報告書-第215期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2025/06/26 12:58
【資料】
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【項目】
188項目
①リスク・機会の特定
当社グループにおける気候変動に関連する主なリスク・機会について、短期・中期・長期の観点で特定し、整理している。
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②シナリオ分析の実施と対応戦略
整理した気候関連リスク・機会のうち、事業への影響度、事業戦略との関連性、ステークホルダーの関心度等を勘案し、当社グループとして重要度が高いと評価したテーマについて、「2℃未満シナリオおよび1.5℃シナリオ」「4℃シナリオ」を設定しシナリオ分析を実施している。
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シナリオ分析Ⅰ(機会)
[リサイクルプラスチックの需要増加]
<影響評価>化学セクターにおいて、2℃未満シナリオでの石油使用量は、燃料用は減少が想定されているが、プラスチック原料用は、4℃シナリオと同様に、増加が想定されており、いずれのシナリオでも化石資源由来プラスチックの需要が今後も見込まれる。その中で、リサイクルプラスチックの使用量は、2℃未満(1.5℃)シナリオと4℃シナリオのいずれにおいても増加が想定されているが、2℃未満(1.5℃)シナリオで特に大きな増加が想定され、循環経済・脱炭素社会の進展に伴い、リサイクルプラスチックの需要増加が見込まれる。
<対応戦略>ユニチカグループでは従来より、リサイクル原料を添加した樹脂製品を取り扱ってきたが、今後はケミカルリサイクル・マテリアルリサイクルによる再生材料を使用した食品包装用フィルム「エンブレムCE」や「エンブレムKCN」、「エンブレットCE」を強化していく。また、ナイロン6製品のマスバランス認証によって信頼性を向上させたリサイクル素材も活用し、お客様の環境負荷削減目標の達成を支援する。
シナリオ分析Ⅱ(機会)
[食品ロス・廃棄削減に寄与する製品の需要の増加]
<影響評価>世界全体の食料需要量については、今後も増加が想定されることから、食品ロス・廃棄の課題の重要性は今後も高まると考えられる。
食品ロス・廃棄削減の動向については、FAO(国連食糧農業機関)において世界全体の食品ロスの割合がモニタリングされているほか、SDGs目標12「つくる責任・つかう責任」において、ターゲット12.3「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる。」が掲げられており、SDGsの実現を目指す社会の中で、食品ロス・廃棄削減に寄与する製品の需要の増加は、今後も進むと想定される。
<対応戦略>今後、さらなる高機能のガスバリア性フィルムの開発を実施していく。また、バリアナイロンフィルム「エンブレムHG」などの高付加価値品の展開を加速するとともに、より食品ロス・廃棄の課題の重要性が高まると考えられる海外市場への拡販を強化していく。
シナリオ分析Ⅲ(機会)
[EVシフトの進展における車両軽量化・バッテリー向け関連製品の増加]
<影響評価>4℃シナリオと2℃未満シナリオおよび1.5℃シナリオのいずれにおいてもEV新車販売台数は増加が見込まれるが、特に2℃未満(1.5℃)シナリオの場合は2050年のEVの販売比率が大幅に増加すると推計される。
ユニチカグループにおける主なEV向け関連製品はEVの車両軽量化に寄与する製品として「ナイロン6樹脂(自動車用途)」があり、EVバッテリー向け関連製品として「LIB用フィルム(EV用バッテリー用途)」があり、いずれの用途の市場もEV市場に比例した成長を見込んでいる。
一方、車両軽量化に寄与する製品は現在販売しているガソリン車に適した製品からEVに適した製品への切り替えが必要となる。また、EVシフトの流れは世界的に拡大し、EV車用LIBの市場は今後も拡大すると予想される。現在は低迷しているパウチタイプだが、新たなEV用バッテリーの開発が世界的に行われており、全体的には需要の増加に伴い軽量化を狙ったフィルムを使用したパウチタイプもその一角を占めると想定される。
<対応戦略>ナイロン6樹脂(自動車用途)につきましては、EVシフトを進める顧客への営業を強化し、軽量化が求められる車両部材への採用拡大を目指していく。
LIB用フィルムについては、顧客との取り組み及び開発を継続しシェア拡大を狙っていく。

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