セグメントの概況は次のとおりであります。
車輌資材事業では、国内事業は、消費増税後の反動により新車販売台数の落ち込みがありました。当社グループの4月から6月の生産は、前期受注残により計画通りに推移したものの、回復が遅れる新車販売台数の影響を受け、7月以降厳しい状況になりました。またコスト面では、原料、染料の価格高騰に対し、当社独自の整流生産活動による生産効率化や調達活動により、コスト増の一部を吸収しましたが、国内事業では前年同期比で減収・減益となりました。一方、新商品として、瞬間消臭機能の「イノドール®」、防汚機能の「エラッセ®」等、快適性を追及した高機能商品が新型車に採用されました。さらに、“革を超える新素材”「クオーレ®」やビスコテックス加飾パネルが新幹線等の鉄道車輌に採用され、自動車以外の新たな市場が広がりました。海外では、タイでの政情不安、ブラジルでの景気低迷の影響を受け、自動車販売台数に落ち込みが見られたものの、米国、中国においては自動車販売台数が順調に伸び、加えて、クオーレ®などの高付加価値商品の販売拡大や北米向けエアバッグの引き取り増が貢献したことにより、海外事業全体では前年同期比で増収・増益となりました。なお、新拠点として2013年末に量産を開始したインド及びインドネシアでは、現在、償却などの費用が先行しております。両拠点の利益貢献は2017年以降になる見通しです。当事業の売上高は411億65百万円(前年同四半期比9.3%増)、営業利益31億69百万円(同0.8%減)となりました。
ハイファッション事業では、国内では、消費増税の影響に加え、夏季の天候不順など、消費マインドに回復の兆しが見られない状況が続いております。国内アパレル業界を取り巻く環境は一層厳しいものとなり、当社グループのファッション衣料向けテキスタイル及び製品販売事業にもその影響が及びました。また、生産拠点の海外シフトの影響を受け、従来の繊維加工事業や国内スポーツ衣料向けのテキスタイル販売事業の売上高が減少し、加えて原料、染料の価格高騰によるコスト増がありました。受注変動に応じた生産体制や省エネ設備の導入、当社独自の整流生産による効率化により、さらなるコスト低減を進める一方で、高付加価値商品の開発を継続し、事業収益の改善に取り組んでいきます。海外子会社の Saha Seiren Co., Ltd.(タイ)における原糸から製品までの一貫生産については、さらなる生産効率アップに向けた先行費用が発生しておりますが、着実に収益性の改善が進んでおります。当事業の売上高は204億62百万円(前年同四半期比0.2%増)、営業利益は69百万円(同61.3%減)となりました。
2015/02/12 11:13