車輌資材事業では、国内事業は、“革を超える新素材”「クオーレ®」や瞬間消臭機能の「イノドール®」、防汚機能の「エラッセ®」等の快適性を追求した高付加価値商品が売上高を伸ばしました。また、新型の最高級車に採用されたビスコテックス加飾パネルは、当初計画を上回る発注を受け順調な滑り出しとなりました。一方で、前期に引き続き原料、染料の価格高騰がありましたが、当社独自の整流生産活動による生産効率化や調達改善で製造コスト増の一部を吸収することができ、国内事業は前年同期比で増収・増益となりました。海外事業では、自動車販売台数が好調に推移する米国をはじめ、外資系メーカーの新規車種獲得が進むブラジルで売上高を伸ばしました。2013年末に量産を開始したインド及びインドネシアの両拠点については計画通りに事業進捗しておりますが、当面、償却などの費用が先行するため、利益面での貢献は2017年以降になる見通しです。現在、工場建設中の新拠点メキシコは、2016年の量産開始に向けた生産準備と新規受注の企画開発を進めており、インド及びインドネシア同様、先行費用を計上しております。また、今後の事業戦略として製品化販売の拡大を図るため、今年5月に中国河北省において自動車用シート材の裁断・縫製・販売事業を行う新会社を設立しました。当事業の売上高は143億2百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益11億81百万円(同2.4%増)となりました。
ハイファッション事業では、国内では、高いファッション性の商品を手ごろな価格で販売する海外ファストファッションブランドの台頭に消費者の節約志向が相まって、当社グループの主要顧客である国内アパレルブランドを取り巻く環境は引き続き厳しい状況です。当社グループのファッション衣料向けテキスタイル及び製品販売事業においては、小ロット・短納期・在庫レスで製造する独自の生産システムのビスコテックスをはじめ、糸から縫製までのグループ一貫機能をフル活用した高感度な差別化商品の企画開発に注力し、製品化販売の拡大による収益性の向上を図っておりますが、当第1四半期におきましては、厳しい市況環境の影響を受け、前年同期比で減収・減益となりました。また、ウインター市場縮小の影響を受け、国内スポーツ衣料向けのテキスタイル販売事業で売上高を落としました。その一方で、当社グループのニット技術と加工技術を駆使した差別化素材の販売拡大が進み、インナー衣料向けのテキスタイル販売事業が売上高を伸ばしました。海外事業では、海外子会社の Saha Seiren Co., Ltd.(タイ)における原糸から製品までの一貫生産において、生産合理化や品質改善効果に加え、新規受注が伸び、着実に利益改善が進んでおります。当事業の売上高は63億93百万円(前年同期比7.7%減)、営業利益は1億49百万円と、前年同期比で2億6百万円の増益となりました。
エレクトロニクス事業では、繊維と金属の複合化技術により差別化を高めた電磁波シールド材「プラット®」の製品化販売が拡大しました。また、KBセーレン㈱の高性能導電糸「ベルトロン®」や高性能ワイピングクロス「ザヴィーナ®」が売上高を伸ばしました。また、スーパー繊維の「ゼクシオン®」及び「グラディオ®」についても徐々に用途開発が進み採用件数が増えております。さらに、航空宇宙分野においても開発案件が増え、新たな事業領域としての可能性が具現化してまいりました。ビスコテックス・システム販売事業では、多様化する消費者ニーズに対応する在庫レス、省資源・省エネルギー生産システムとして、システム本体及びサプライ商品が売上高を伸ばしました。海外では、中国市場における工場等の生産設備投資の減少を受け、世聯電子(蘇州)有限公司(中国)の繊維機械販売が売上高を落としました。当事業の売上高は12億39百万円(前年同期比8.2%減)、営業利益は2億23百万円(同98.6%増)となりました。
2015/08/12 9:14