セグメントの概況は次のとおりであります。
車輌資材事業では、国内事業は、“革を超える新素材”「クオーレ®」や瞬間消臭機能の「イノドール®」、防汚機能の「エラッセ®」などの快適素材に加え、ステアリング用の夏冬快適素材「クオーレモジュレ®」が初めて量産車に採用されるなど、車輌の室内空間を快適にする高付加価値商品群が売上高を伸ばしました。また、新型の高級車に採用されたビスコテックス加飾パネルは、当初計画を上回る発注を受け順調に推移しました。これら新規高付加価値商品の量産化が順調に推移し、国内事業は前年同期比で増収・増益となりました。一方で、引き続き原料、染料の価格高騰がありましたが、調達改善や売価アップへのご協力及び当社独自の整流生産活動による効率化やVAなどで、コスト増の一部を吸収することができました。海外事業は、自動車販売台数が好調に推移する米国市場向けの商材が、アメリカ、タイ及び中国生産で売上高を伸ばしました。2013年末に量産を開始したインド及びインドネシアの両拠点については計画通りに事業進捗しておりますが、当面、償却などの費用が先行するため、利益面での貢献は2017年以降になる見通しです。また、工場建設中の新拠点メキシコにおいても、今年6月の量産開始に向けた生産準備と新規受注開発を進めており、インド及びインドネシア同様、費用が先行しております。さらに、製品化販売の拡大戦略のもと、昨年5月に中国河北省において自動車用シート材の裁断・縫製・販売事業を行う新会社を設立しました。当事業の売上高は454億80百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益40億27百万円(同27.1%増)となりました。
ハイファッション事業では、国内で、高いファッション性の商品を手ごろな価格で販売する海外ファストファッションブランドの台頭に消費者の節約志向が相まって、当社グループの主要顧客である国内アパレルブランドを取り巻く環境は引き続き厳しい状況です。当社グループのファッション衣料向けテキスタイル及び製品販売事業においては、小ロット・短納期・在庫レスで製造する独自の生産システムのビスコテックスをはじめ、糸から縫製までのグループ一貫機能をフル活用した高感度な差別化商品の企画開発に注力し、製品化販売の拡大による収益性の向上を図っておりますが、当第3四半期におきましては、厳しい市況環境の影響を受け、前年同期比で減収・減益となりました。また、ウインター市場縮小の影響を受け、国内スポーツ衣料向けのテキスタイル販売事業で売上高を落としました。その一方で、当社グループのニッティング技術と加工技術を駆使した差別化素材の販売拡大が進み、インナー衣料向けのテキスタイル販売事業が売上高を伸ばしました。海外事業では、海外子会社の Saha Seiren Co., Ltd.(タイ)における原糸から製品までの一貫生産において、生産合理化や品質改善効果に加え、新規受注が伸び、着実に利益改善が進んでおります。当事業の売上高は196億45百万円(前年同期比4.0%減)、営業利益5億38百万円(同677.8%増)となりました。
2016/02/10 9:14