有価証券報告書-第15期(平成30年3月1日-平成31年2月28日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2018年3月1日から2019年2月28日まで)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調が続きましたが、海外経済の不確実性もあり、先行き不透明な状況となっております。
当アパレル・ファッション業界におきましては、消費者の衣料品に関する購買行動の多様化と依然として根強い節約志向により、総じて厳しい状況が続きました。
このような経営環境の中、当社グループは「中期経営基本方針」に基づき、「提供価値・提供手法の磨き上げによる持続的成長」、「収益性アップと社会的課題への取組みによる企業価値向上」に取り組んでまいりました。
当連結会計年度につきましては、秋以降例年に比べ気温が高めに推移したことから、コートを中心とした防寒アイテムの販売が苦戦し、主力販路である百貨店向け販売を中心に売上高は減少しました。加えて、在庫増加による評価損の拡大などにより売上総利益が減少し、営業利益、経常利益は減少しました。また、減損損失を特別損失として計上したこと並びに、繰延税金資産取崩しによる法人税等調整額(損)により、親会社株主に帰属する当期純利益も前期に比べ減少しました。
以上により、当社グループの当連結会計年度の売上高は636億6千4百万円(前期比4.1%減)、営業損失は25億7千9百万円(前期は2億1千5百万円の営業利益)、経常損失は19億9千8百万円(前期は5億6千5百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は39億4千2百万円(前期は13億5千2百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失が30億7千7百万円となり、売上債権の減少による増加等により、12億1千2百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得による支出等により、26億2千6百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少及び長期借入れによる収入等により、9千3百万円の支出となりました。
以上のような結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、78億3千2百万円となり、期首に比べて13億5千4百万円減少しております。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2 株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後期末発行済株式数により算出しております。
3 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャッシュ・フロー」を使用しております。
4 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
5 利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。
6 2016年2月期及び2017年2月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため、記載を省略しております。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループは受注による生産は行っておりません。
c.販売実績
(注)1 「その他の事業」は、保険業務等の売上高であります。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2019年5月24日)現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、その内容は、第5[経理の状況]1[連結財務諸表等](1)[連結財務諸表]の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ 財政状態の分析
(資産の部)
資産は、前連結会計年度末に比べて72億2千9百万円減少し、397億1千3百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金、並びに現金及び預金の減少等によるものであります。
(負債の部)
負債は、前連結会計年度末に比べて34億2千7百万円減少し、177億8千9百万円となりました。これは、短期借入金及び流動負債(その他)の減少等によるものであります。
(純資産の部)
純資産は、前連結会計年度末に比べて38億1百万円減少し、219億2千3百万円となりました。これは、利益剰余金の減少等によるものであります。
ロ 経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は636億6千4百万円(前期比4.1%減)、営業損失は25億7千9百万円(前期は2億1千5百万円の営業利益)、経常損失は19億9千8百万円(前期は5億6千5百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は39億4千2百万円(前期は13億5千2百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
ハ キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況に記載しております。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、以下のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び原料の仕入の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は36億8千3百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、78億3千2百万円となっております。
④目標とする経営指標の達成状況
当社グループは、お客様からの支持の最大化、並びに企業価値向上の観点から、営業利益を主たる経営指標とし、2019年2月期迄に15億円以上を目標としておりました。
当アパレル・ファッション業界におきましては、消費者の衣料品に関する購買行動の多様化と依然として根強い節約志向により、総じて厳しい状況が続きました。当連結会計年度につきましては、秋以降例年に比べ気温が高めに推移したことから、コートを中心とした防寒アイテムの販売が苦戦し、主力販路である百貨店向け販売を中心に売上高は減少し、加えて、在庫増加による評価損の拡大などにより売上総利益が減少し、25億7千9百万の営業損失となり、営業利益15億円以上という目標は未達となりました。
気候要因や自然災害、消費者の節約志向などが不振の要因であることは確かですが、消費スタイルの変化や多様化といった環境変化のスピードに対応できていないということが根本的な課題であると認識しております。旧来型の作り手発想のブランド運営を改め、お客様の気持ちに寄り添い、お客様の課題解決や利便性・体験価値の向上に真摯に取り組むことが必要であると考えております。
お客様中心の企業活動により一層磨きをかけ、お客様との結びつきを強め、ファンを増やし、お客様へより高い価値を提供し続けていくことを目指してまいります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2018年3月1日から2019年2月28日まで)におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調が続きましたが、海外経済の不確実性もあり、先行き不透明な状況となっております。
当アパレル・ファッション業界におきましては、消費者の衣料品に関する購買行動の多様化と依然として根強い節約志向により、総じて厳しい状況が続きました。
このような経営環境の中、当社グループは「中期経営基本方針」に基づき、「提供価値・提供手法の磨き上げによる持続的成長」、「収益性アップと社会的課題への取組みによる企業価値向上」に取り組んでまいりました。
当連結会計年度につきましては、秋以降例年に比べ気温が高めに推移したことから、コートを中心とした防寒アイテムの販売が苦戦し、主力販路である百貨店向け販売を中心に売上高は減少しました。加えて、在庫増加による評価損の拡大などにより売上総利益が減少し、営業利益、経常利益は減少しました。また、減損損失を特別損失として計上したこと並びに、繰延税金資産取崩しによる法人税等調整額(損)により、親会社株主に帰属する当期純利益も前期に比べ減少しました。
以上により、当社グループの当連結会計年度の売上高は636億6千4百万円(前期比4.1%減)、営業損失は25億7千9百万円(前期は2億1千5百万円の営業利益)、経常損失は19億9千8百万円(前期は5億6千5百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は39億4千2百万円(前期は13億5千2百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失が30億7千7百万円となり、売上債権の減少による増加等により、12億1千2百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得による支出等により、26億2千6百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少及び長期借入れによる収入等により、9千3百万円の支出となりました。
以上のような結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物の期末残高は、78億3千2百万円となり、期首に比べて13億5千4百万円減少しております。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2015年2月期 | 2016年2月期 | 2017年2月期 | 2018年2月期 | 2019年2月期 | |
自己資本比率(%) | 58.9 | 59.2 | 61.2 | 54.8 | 55.2 |
時価ベースの 自己資本比率(%) | 28.5 | 25.9 | 28.8 | 39.4 | 25.5 |
キャッシュ・フロー対 有利子負債比率(年) | 0.6 | - | - | 2.4 | 3.0 |
インタレスト・ カバレッジ・レシオ(倍) | 79.4 | - | - | 128.4 | 45.2 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2 株式時価総額は、期末株価終値×自己株式控除後期末発行済株式数により算出しております。
3 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャッシュ・フロー」を使用しております。
4 有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
5 利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。
6 2016年2月期及び2017年2月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスのため、記載を省略しております。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年3月1日 至 2019年2月28日) | |
金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
衣服等繊維製品関連事業 | 12,020 | 104.5 |
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループは受注による生産は行っておりません。
c.販売実績
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年3月1日 至 2019年2月28日) | |
金額(百万円) | 前年同期比(%) | |
衣服等繊維製品関連事業 | 63,634 | 95.9 |
その他の事業 | 29 | 93.7 |
合計 | 63,664 | 95.9 |
(注)1 「その他の事業」は、保険業務等の売上高であります。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2019年5月24日)現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、その内容は、第5[経理の状況]1[連結財務諸表等](1)[連結財務諸表]の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ 財政状態の分析
(資産の部)
資産は、前連結会計年度末に比べて72億2千9百万円減少し、397億1千3百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金、並びに現金及び預金の減少等によるものであります。
(負債の部)
負債は、前連結会計年度末に比べて34億2千7百万円減少し、177億8千9百万円となりました。これは、短期借入金及び流動負債(その他)の減少等によるものであります。
(純資産の部)
純資産は、前連結会計年度末に比べて38億1百万円減少し、219億2千3百万円となりました。これは、利益剰余金の減少等によるものであります。
ロ 経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は636億6千4百万円(前期比4.1%減)、営業損失は25億7千9百万円(前期は2億1千5百万円の営業利益)、経常損失は19億9千8百万円(前期は5億6千5百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は39億4千2百万円(前期は13億5千2百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
ハ キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、第2[事業の状況]3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況に記載しております。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、以下のとおりであります。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品及び原料の仕入の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は36億8千3百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、78億3千2百万円となっております。
④目標とする経営指標の達成状況
当社グループは、お客様からの支持の最大化、並びに企業価値向上の観点から、営業利益を主たる経営指標とし、2019年2月期迄に15億円以上を目標としておりました。
当アパレル・ファッション業界におきましては、消費者の衣料品に関する購買行動の多様化と依然として根強い節約志向により、総じて厳しい状況が続きました。当連結会計年度につきましては、秋以降例年に比べ気温が高めに推移したことから、コートを中心とした防寒アイテムの販売が苦戦し、主力販路である百貨店向け販売を中心に売上高は減少し、加えて、在庫増加による評価損の拡大などにより売上総利益が減少し、25億7千9百万の営業損失となり、営業利益15億円以上という目標は未達となりました。
気候要因や自然災害、消費者の節約志向などが不振の要因であることは確かですが、消費スタイルの変化や多様化といった環境変化のスピードに対応できていないということが根本的な課題であると認識しております。旧来型の作り手発想のブランド運営を改め、お客様の気持ちに寄り添い、お客様の課題解決や利便性・体験価値の向上に真摯に取り組むことが必要であると考えております。
お客様中心の企業活動により一層磨きをかけ、お客様との結びつきを強め、ファンを増やし、お客様へより高い価値を提供し続けていくことを目指してまいります。