訂正有価証券報告書-第66期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/04/06 14:28
【資料】
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【項目】
106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、企業業績が向上し、雇用状況は人手不足を背景に改善が進んでおります。また、株価が回復傾向にあり、所得環境の改善により個人消費も緩やかな回復状態が継続しています。海外においては、米国経済は堅調に推移し、中国経済も経済成長率が下げ止まり復活の流れにあります。しかし、北朝鮮をはじめとする地政学的リスクが減少する兆しはなく、先行きは不透明と言えます。
当社の主たる販売市場である流通小売業界は、百貨店など一部ではインバウンド消費の恩恵が続いています。また、総合スーパーなどのGMSは苦戦が続いており、大型再編を終えたコンビニエンスストアが主軸に変わろうとしています。また、eコマースなどが台頭してきており、消費者の購買スタイルは大きく変化しています。
このような状況の中、当社は中期経営計画の目標達成に向けて「グループ力結集 更なる成長」をスローガンに、グループ全社が結束して新たな市場開拓と適正価格による販売に注力する一方、積極的な設備投資、新商品開発や品質管理の改善など業績の向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高は903億13百万円(前年同期比1.3%増加)、営業利益は72億73百万円(前年同期比12.2%増加)、経常利益は75億89百万円(前年同期比11.2%増加)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は52億9百万円(前年同期比14.7%増加)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 紙加工品部門
当社グループ売上高の61.5%を占めるこの部門では、紙袋(対連結売上高構成比31.9%)は、当社を含め、西日本印刷工業株式会社と中国子会社の販売が堅調に推移しました。その結果、同上売上高は288億35百万円(前年同期比1.2%増加)となりました。
紙器(同上構成比16.3%)は、販売強化商品として取組んだこともあって食品用パッケージが堅調に推移し、さらにeコマース市場にも積極的に販売を推し進めました。その結果、同上売上高は147億62百万円(前年同期比6.9%増加)となりました。
段ボール(同上構成比10.9%)は、メーカー向けやeコマースの販売が好調で、同上売上高は98億34百万円(前年同期比3.6%増加)となりました。
印刷(同上構成比2.4%)は、株式会社京浜特殊印刷の販売が低調であったこともあり、同上売上高は21億44百万円(前年同期比3.6%減少)となりました。
以上により、この部門の売上高は555億77百万円(前年同期比2.9%増加)となり、営業利益は54億92百万円(前年同期比12.8%増加)となりました。
② 化成品部門
当社グループ売上高の21.7%を占めるこの部門では、国内専門店向けの販売が低調でしたが、紙おむつ用製品の受注が好調に推移し、同部門の売上高は195億57百万円(前年同期比1.3%増加)となり、営業利益は12億2百万円(前年同期比13.6%増加)となりました。
③ その他
当社グループ売上高の16.8%を占めるこの部門では、主にPASシステム(包装資材その他の製造・調達から在庫管理、納品まで一括で請け負うアウトソーシングシステム)に係る用度品等の売上が減少し、同部門の売上高は151億78百万円(前年同期比4.3%減少)となり、営業利益は13億89百万円(前年同期比7.9%減少)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べて63億28百万円増加し、192億28百万円(前期比49.1%増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益75億74百万円、減価償却費16億45百万円、法人税等の支払額による支出23億99百万円等により68億73百万円の収入(前連結会計年度は65億97百万円の収入、前期比4.2%増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却による収入80億2百万円等があった一方、有形固定資産の取得による支出13億68百万円、有価証券の取得による支出61億1百万円等により4億52百万円の収入(前連結会計年度は41億44百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額9億80百万円等により9億92百万円の支出(前連結会計年度は9億95百万円の支出)となりました。