有価証券報告書-第84期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
当社グループ(当社及び連結子会社)は、お客様のニーズに的確にお応えするために、新素材の開発から製品の開発、さらには生産技術の開発に至るまで、積極的な研究開発活動を行っております。
現在、研究開発は、当社の経営統括部製品開発室を中心に開発・製造・調達部門と連携し進めております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は12百万円であり、セグメントごとの研究開発活動について示すと、次のとおりであります。
(1) 紙製品事業
①持続可能性に配慮した製品開発
有限な資源の活用と環境保護に向け再生紙、森林認証紙、非木材紙の利用促進、リサイクル素材の活用及び拡大に向け製品開発を行っております。また、自社製品の製造段階で発生するCO₂の削減、省エネ化、節電、廃棄物削減など環境負荷低減の取り組みも継続的に進めております。
②主要な研究課題
脱プラスチックの流れに伴い、プラスチック包材の紙化への切替えに向け研究開発を進めております。また、環境負荷の少ない水性フレキソ印刷をベースに高性能、高付加価値製品の研究開発を主要課題とした取り組みに加え、利便性を高めた通販包装材、抗菌包材、食品テイクアウトに適した包材開発に取り組んでおります。
当事業に係わる研究開発費は、10百万円であります。
(2) 化成品事業
持続可能な開発目標(SDGs)、海洋プラスチック憲章等の世界的な環境問題の取り組みの一環として日本においても2020年7月1日よりレジ袋の有料化がスタートしました。2019年12月に経済産業省のガイドラインが発表され、以下の製品は有料化の対象外となっております。
・プラスチックフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの。
・海洋生分解性プラスチックのもの。
・バイオマスプラスチックの配合率が25%以上のもの。
当社グループでは上記の変化と環境問題に対応するため以下の研究開発を行っております。
①バイオマス素材の研究開発
当社はサトウキビ由来のバイオマス原料配合のレジ袋を日本において早い段階(2009年)で製品化をしております。有料化のスタートに伴い、様々なバイオマス度のレジ袋の安定供給をしております。今後はバイオマス度の向上とサトウキビ由来以外のバイオマス素材を使用し、CO₂ の削減と環境に貢献する研究開発を行ってまいります。
②海洋生分解性プラスチックの研究
樹脂メーカーやベンチャー企業と製品化に向けて、共同研究開発を始めております。現状の問題点である強度、コスト、ライフサイクル、また海洋生分解性プラスチックの世界基準を把握して研究開発を行っております。
③新素材の研究開発
プラスチックに様々な素材を配合した新素材の研究を行っております。既に一部はレジ袋として製品化をしており、プラスチック使用量の抑制に繋がっております。今後は、レジ袋以外への展開を視野に研究開発を進め、更に環境に適した素材の組み合わせについても継続して研究開発を行ってまいります。
④水性フレキソ印刷の研究開発
国内自社工場では操業当初から紙用水性フレキソインキを使用しております。
環境負荷軽減において水性フレキソインキの優位性は明白なため、紙製品事業で培ったフレキソ印刷の技術を更に高めて、フィルム事業にも展開し環境に貢献する研究開発を行ってまいります。
当事業に係わる研究開発費は、2百万円であります。
(3) その他事業
用度品の一括納入システムS・V・S(スーパーバッグ・ベンダー・システム)を中心とした事業部門であり、当事業に係わる研究開発費については、該当事項はありません。