有価証券報告書-第108期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、“人と自然を大切にします。”“常に変革を行い成長し続けます。”“価値ある商品を創出して、社会の発展に貢献します。”という企業理念に基づき活動し、“エクセレント・カンパニー”を目指し挑戦し続けます。
また、コンプライアンス(法令および社会的規範の遵守)を重視し、公正で自由な競争に基づく事業活動、正確で有用な情報の適時適切な開示、地域社会への積極的な貢献、地球環境の保護等にも当社グループをあげて真摯に取り組んでまいります。
以上を経営の基本方針とし、当社グループ全体の企業価値を最大限に高めてまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループでは、差別化製品のグローバル展開と新事業の創出により企業価値向上を目指す観点から「売上収益」および「営業利益」、資産効率の指標である「総資産利益率(ROA)」ならびに資本効率の指標である「自己資本利益率(ROE)」を経営指標とし、その向上に取り組んでまいります。
また、企業理念に基づくESG経営への取り組みの一つとして、温暖化ガス排出抑制目標の達成に向け取り組んでまいります。具体的な目標は以下の通りです。
・2030年度の温暖化ガス排出抑制目標:エネルギー起源CO2排出量を、絶対量で2013年度比20%削減
(3) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題
当社グループは、「『技術立社』企業として、スペシャリティ・ケミカル分野において差別化された製品を開発し、社会に貢献し続ける高付加価値型企業となること」を目指し、2016年度に策定した中期経営計画「Kureha's Challenge 2018」を2年間延長(ストレッチ)した、中期経営計画「Kureha's Challenge 2020」(以下、「KC2020」という)に取り組んでまいりました。
このたび「KC2020」を2年間延長し、中期経営計画「Kureha's Challenge 2022(以下、「中計ストレッチFinal stage」という)」を策定しました。
なお、新型コロナウイルス感染症の先行きへの影響は不明の状況でありますが、引き続き国内外の当社グループ従業員の労働環境・健康状態を注視し、安全確保・感染拡大の防止と事業活動全般への影響の抑制、事業継続の確保に努めてまいります。
①「KC2020」の総括
当社は、「KC2020」での2年間を“将来の発展に向けた土台を固める期間”と位置づけ、1) PGA事業の拡大と利益創出、2) フッ化ビニリデン樹脂事業の更なる拡大、3) 既存事業のビジネスモデル最適化、4) 新規事業の国内外における探索と育成、5) 経営基盤の強化、を経営目標とし、事業活動を推進してまいりました。
「KC2020」の最終年度である2020年度は、期初より新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により内外経済が下振れし、当社ではシェールオイル・ガス産業や自動車産業を主要市場とする機能製品事業を中心にその影響を被り、営業利益は定量目標の180億円を下回る172億円にとどまりました。また、“2) フッ化ビニリデン樹脂事業の更なる拡大”を除く、4つの経営目標については、未だ道半ばにあると認識しております。
「KC2020」の総括(概略)は以下の通りです。
当社は、「KC2020」で目標として掲げた経営目標を完遂させるとともに、持続的な成長を果たすための課題を中長期視点で検討し、具体的目標を設定するため、「KC2020」を2年間延長し、新たに「中計ストレッチFinal stage」を策定しました。
②「中計ストレッチFinal stage」について
<位置づけ>1)「やり抜く」姿勢(企業風土)の定着
「中計ストレッチFinal stage」における最優先課題は、「KC2020」の未達成課題を完遂しステークホルダーの皆様に当社のコミットメント重視の姿勢を発信しながら、「やり抜く」企業風土を定着させることです。
2)中長期視点に立ったクレハグループの将来像設計とアクションプラン策定
「中計ストレッチFinal stage」の期間中に、従来の課題を「やり抜く」とともに、将来に向けて持続的な成長を果たすための具体的目標とアクションプランを設定します。
<経営目標と重点施策>(☆印は新規重点施策を表します。)
1)高機能製品事業の拡大
・新戦略に基づく既存製品のシェア拡大と新製品の上市・拡販によるPGA事業の基盤固め
・フッ化ビニリデン樹脂事業の収益拡大と、次期プラントの建設工事着工・協業先との連携強化によるPPS事業の収益改善
2)既存事業の最適化
・環境変化に応じた事業戦略・施策の見直し
・既存製品の新規用途開拓
3)新規事業探索と育成
・環境負荷低減技術の開発と事業化による社会貢献 ☆
・パイプラインにある新製品の開発推進
・自社保有技術と外部技術の協業による新規事業創出
4)経営基盤の強化
・新人事制度の導入と浸透(役割・成果重視の処遇の強化、定年延長) ☆
・生産技術力、コスト競争力の更なる強化
・デジタル化の推進およびIT人財の強化
・SDGsやカーボンニュートラルを見据えたESG経営の強化 ☆
<定量計画>定量計画は、新型コロナウイルス感染症が内外経済に及ぼす影響が不透明なため、単年度ごとに計画を策定してこれを達成することを目指します。
(単位:億円)
(前提条件) 為替:107円/米ドル、128円/ユーロ、16.5円/人民元
[セグメント別計画] (単位:億円)
<その他の経営課題>また、コーポレート・ガバナンスの高度化や内部統制の強化も重要な経営課題と認識しています。
当社は、コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方・方針を定め、株主・投資家に対して当社の姿勢を示すために、「コーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定しており、経営の「監督機能」と「執行機能」の役割を明確にし、それぞれの機能強化を図ることにより、コーポレート・ガバナンスの高度化に取り組んでいます。
(経営における監督責任と執行責任の明確化)
・経営における監督責任と執行責任を明確にするために、社外取締役と執行役員制度を導入しています。
・取締役会は、業務執行を行う経営陣から独立している社外取締役2名以上を含む10名以内で構成し、監査役(社外監査役2名以上を含む4名以内で構成)も参加しています。
・事業年度の運営に対する責任を明確にするため、取締役、執行役員の任期は1年としています。
(会社機関の機能)
・取締役会は、重要な経営事項の決定と業務執行の監督を行なっています。
・経営会議は、代表取締役社長が議長を務め、執行役員を構成メンバーとし、当社の経営に関する重要案件等について審議しています。
・連結経営会議を定期的に開催し、経営方針、事業戦略について相互に意見交換を行うことにより、連結経営の強化を図っています。
内部統制の強化については、内部統制システム(取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制および株式会社の業務の適正を確保するための体制)をより強固なものとするべく、「内部統制システムの基本方針」を制定し、当社およびグループ各社が業務遂行に当たり、法令を遵守し、業務を適正に遂行する体制を確保するよう各種委員会の設置や社内規程の整備および法令への対応を進めています。「財務報告に係る内部統制」に関しましても「基本規程」を制定し、金融商品取引法に定められた「財務報告に係る内部統制の有効性に関する経営者による評価及び公認会計士等による監査」を実施し、財務報告の信頼性の確保を図り、代表取締役の責任の下、「内部統制報告書」を作成しています。
コーポレート・ガバナンスの高度化とともに内部統制の強化については今後も継続して取り組んでまいります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、“人と自然を大切にします。”“常に変革を行い成長し続けます。”“価値ある商品を創出して、社会の発展に貢献します。”という企業理念に基づき活動し、“エクセレント・カンパニー”を目指し挑戦し続けます。
また、コンプライアンス(法令および社会的規範の遵守)を重視し、公正で自由な競争に基づく事業活動、正確で有用な情報の適時適切な開示、地域社会への積極的な貢献、地球環境の保護等にも当社グループをあげて真摯に取り組んでまいります。
以上を経営の基本方針とし、当社グループ全体の企業価値を最大限に高めてまいります。
| 企業理念: 私たち(クレハ)は ・ 人と自然を大切にします。 ・ 常に変革を行い成長し続けます。 ・ 価値ある商品を創出して、社会の発展に貢献します。 目指すべき方向: 私たち(クレハ)は、エクセレント・カンパニーを目指し挑戦し続けます。 行動基準: 私たち(クレハ)は、地球市民として企業の社会的責任を認識して活動します。 お客様へ:顧客満足を第一に誠意と行動で応えます。 仕 事 へ:常に進歩と創造にチャレンジします。常に変化に対応し、グローバルな視野を持って行動します。 仲 間 へ:相互の意思を尊重しチームワークを発揮します。 |
(2) 目標とする経営指標
当社グループでは、差別化製品のグローバル展開と新事業の創出により企業価値向上を目指す観点から「売上収益」および「営業利益」、資産効率の指標である「総資産利益率(ROA)」ならびに資本効率の指標である「自己資本利益率(ROE)」を経営指標とし、その向上に取り組んでまいります。
また、企業理念に基づくESG経営への取り組みの一つとして、温暖化ガス排出抑制目標の達成に向け取り組んでまいります。具体的な目標は以下の通りです。
・2030年度の温暖化ガス排出抑制目標:エネルギー起源CO2排出量を、絶対量で2013年度比20%削減
(3) 経営環境、中長期的な会社の経営戦略および対処すべき課題
当社グループは、「『技術立社』企業として、スペシャリティ・ケミカル分野において差別化された製品を開発し、社会に貢献し続ける高付加価値型企業となること」を目指し、2016年度に策定した中期経営計画「Kureha's Challenge 2018」を2年間延長(ストレッチ)した、中期経営計画「Kureha's Challenge 2020」(以下、「KC2020」という)に取り組んでまいりました。
このたび「KC2020」を2年間延長し、中期経営計画「Kureha's Challenge 2022(以下、「中計ストレッチFinal stage」という)」を策定しました。
なお、新型コロナウイルス感染症の先行きへの影響は不明の状況でありますが、引き続き国内外の当社グループ従業員の労働環境・健康状態を注視し、安全確保・感染拡大の防止と事業活動全般への影響の抑制、事業継続の確保に努めてまいります。
①「KC2020」の総括
当社は、「KC2020」での2年間を“将来の発展に向けた土台を固める期間”と位置づけ、1) PGA事業の拡大と利益創出、2) フッ化ビニリデン樹脂事業の更なる拡大、3) 既存事業のビジネスモデル最適化、4) 新規事業の国内外における探索と育成、5) 経営基盤の強化、を経営目標とし、事業活動を推進してまいりました。
「KC2020」の最終年度である2020年度は、期初より新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により内外経済が下振れし、当社ではシェールオイル・ガス産業や自動車産業を主要市場とする機能製品事業を中心にその影響を被り、営業利益は定量目標の180億円を下回る172億円にとどまりました。また、“2) フッ化ビニリデン樹脂事業の更なる拡大”を除く、4つの経営目標については、未だ道半ばにあると認識しております。
「KC2020」の総括(概略)は以下の通りです。
| 経営目標 | 2年間の取り組み結果 |
| 1) PGA事業の拡大と利益創出 | 売上減少により損失拡大、新製品の開発が遅延 |
| 2) フッ化ビニリデン樹脂事業の 更なる拡大 | 利益目標を達成し、いわき事業所増産工事に着工 新工場建設計画を策定中 |
| 3) 既存事業のビジネスモデル 最適化 | 家庭用品事業は利益目標を達成、ボトル事業の売却(会社分割)完了、PPS事業の採算改善遅れ、業務用包材事業の低迷 |
| 4) 新規事業の国内外における 探索と育成 | 複数のスタートアップ企業との協業を推進 |
| 5) 経営基盤の強化 | コスト削減目標を達成、デジタル化・効率化を推進中 |
当社は、「KC2020」で目標として掲げた経営目標を完遂させるとともに、持続的な成長を果たすための課題を中長期視点で検討し、具体的目標を設定するため、「KC2020」を2年間延長し、新たに「中計ストレッチFinal stage」を策定しました。
②「中計ストレッチFinal stage」について
<位置づけ>1)「やり抜く」姿勢(企業風土)の定着
「中計ストレッチFinal stage」における最優先課題は、「KC2020」の未達成課題を完遂しステークホルダーの皆様に当社のコミットメント重視の姿勢を発信しながら、「やり抜く」企業風土を定着させることです。
2)中長期視点に立ったクレハグループの将来像設計とアクションプラン策定
「中計ストレッチFinal stage」の期間中に、従来の課題を「やり抜く」とともに、将来に向けて持続的な成長を果たすための具体的目標とアクションプランを設定します。
<経営目標と重点施策>(☆印は新規重点施策を表します。)
1)高機能製品事業の拡大
・新戦略に基づく既存製品のシェア拡大と新製品の上市・拡販によるPGA事業の基盤固め
・フッ化ビニリデン樹脂事業の収益拡大と、次期プラントの建設工事着工・協業先との連携強化によるPPS事業の収益改善
2)既存事業の最適化
・環境変化に応じた事業戦略・施策の見直し
・既存製品の新規用途開拓
3)新規事業探索と育成
・環境負荷低減技術の開発と事業化による社会貢献 ☆
・パイプラインにある新製品の開発推進
・自社保有技術と外部技術の協業による新規事業創出
4)経営基盤の強化
・新人事制度の導入と浸透(役割・成果重視の処遇の強化、定年延長) ☆
・生産技術力、コスト競争力の更なる強化
・デジタル化の推進およびIT人財の強化
・SDGsやカーボンニュートラルを見据えたESG経営の強化 ☆
<定量計画>定量計画は、新型コロナウイルス感染症が内外経済に及ぼす影響が不透明なため、単年度ごとに計画を策定してこれを達成することを目指します。
(単位:億円)
| 2021年度計画 | |
| 売上収益 | 1,500 |
| 営業利益 (営業利益率) | 150 (10%) |
| 親会社の所有者に 帰属する当期利益 | 107 |
| 基本的一株当たり当期利益 | 548.22円 |
(前提条件) 為替:107円/米ドル、128円/ユーロ、16.5円/人民元
[セグメント別計画] (単位:億円)
| 2021年度計画 | ||
| 売上収益 | 営業利益 | |
| 連結 合計 | 1,500 | 150 |
| 機能製品事業 | 530 | 40 |
| 化学製品事業 | 235 | 17 |
| 樹脂製品事業 | 425 | 73 |
| 建設関連事業 | 125 | 4 |
| その他関連事業 | 185 | 26 |
| 調整その他 | - | △10 |
<その他の経営課題>また、コーポレート・ガバナンスの高度化や内部統制の強化も重要な経営課題と認識しています。
当社は、コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方・方針を定め、株主・投資家に対して当社の姿勢を示すために、「コーポレートガバナンス・ガイドライン」を制定しており、経営の「監督機能」と「執行機能」の役割を明確にし、それぞれの機能強化を図ることにより、コーポレート・ガバナンスの高度化に取り組んでいます。
(経営における監督責任と執行責任の明確化)
・経営における監督責任と執行責任を明確にするために、社外取締役と執行役員制度を導入しています。
・取締役会は、業務執行を行う経営陣から独立している社外取締役2名以上を含む10名以内で構成し、監査役(社外監査役2名以上を含む4名以内で構成)も参加しています。
・事業年度の運営に対する責任を明確にするため、取締役、執行役員の任期は1年としています。
(会社機関の機能)
・取締役会は、重要な経営事項の決定と業務執行の監督を行なっています。
・経営会議は、代表取締役社長が議長を務め、執行役員を構成メンバーとし、当社の経営に関する重要案件等について審議しています。
・連結経営会議を定期的に開催し、経営方針、事業戦略について相互に意見交換を行うことにより、連結経営の強化を図っています。
内部統制の強化については、内部統制システム(取締役の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制および株式会社の業務の適正を確保するための体制)をより強固なものとするべく、「内部統制システムの基本方針」を制定し、当社およびグループ各社が業務遂行に当たり、法令を遵守し、業務を適正に遂行する体制を確保するよう各種委員会の設置や社内規程の整備および法令への対応を進めています。「財務報告に係る内部統制」に関しましても「基本規程」を制定し、金融商品取引法に定められた「財務報告に係る内部統制の有効性に関する経営者による評価及び公認会計士等による監査」を実施し、財務報告の信頼性の確保を図り、代表取締役の責任の下、「内部統制報告書」を作成しています。
コーポレート・ガバナンスの高度化とともに内部統制の強化については今後も継続して取り組んでまいります。