有価証券報告書-第126期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/22 15:03
【資料】
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【項目】
161項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。なお、業績の見通し等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手している情報や合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により、大きく異なる可能性があります。
(1) 経営理念
「田岡化学は、化学技術を基盤として時代が求める新たな価値を創造し、生み出された化学製品を社会に供給することで、快適で豊かな暮らしの実現と社会の持続的な発展に貢献します。」
(2) 経営環境
当連結会計年度の世界経済は、米国の不透明な通商政策に対する懸念が見られたものの、世界的な生成AI関連需要の拡大に伴う活発な設備投資が経済をけん引しました。一方で地政学リスクの長期化や中国の景気減速、欧米での金融政策の先行き不透明感等から、国や地域により景況感にばらつきが見られる動きとなりました。国内においては、賃上げの浸透や設備投資の回復が日本経済を下支えした一方で、輸出の混乱や、円安等による物価上昇により、景気は総じて緩やかな回復基調に留まりました。
このような状況のなか、当社は2025年度より新中期経営計画(TCG as one 2027)の取り組みを推進しておりますが、年度後半からの樹脂原料の販売減少を受け、前年度対比では増収増益となったものの、当初予想と比べ、減収減益となりました。
(3) 中期経営計画
中期経営計画については当社のホームページ(https://www.taoka-chem.co.jp/ir/midplan.html)にも詳しく記載していますのでご参照ください。
(中長期ビジョン)
田岡化学グループは、2025 年度を初年度とした中期経営計画 「TCG as one 2027(Taoka Chemical Group as one 2027) 」を策定いたしました。
当社グループは、本中期経営計画において中長期で当社グループが目指すべき姿を定め、中期経営計画の実現を通じて、グループ一丸となって事業規模の拡大を図り、企業価値の向上を目指してまいります。
当社グループは、長年培ってきた有機合成技術を基に、暮らしと環境のイノベーションに貢献することを会社の使命とし、中長期ビジョンを連結売上高500億円、営業利益40億円、ROIC(投下資本利益率)10%以上としております。
(中期経営計画スローガン)
”TCG as one 2027”(TCGはTaoka Chemical Group の略)
「田岡化学グループ」が一丸となって中長期ビジョンの実現に向けて中期経営計画を推進していきます。
(経営指標:KPI Key Performance Indicator)
経営指標は、売上高目標を400億円、ROIC10%以上、定常投資として3か年累計で100億円、さらに戦略投資として60億円を計上し、新製品売上高率は20%を目標とします。
これらのうちROICと戦略投資を経営課題としています。
(経営課題)
・ROIC
既存事業の深耕、新規開発品の早期上市、新規事業の開拓、海外事業の拡大等、全事業部門での収益向上に取組みます。
・戦略投資
既存プラントの縮小・撤退を含めた再構築とともに、効率化を追求して生産数量の最大化を図る一方で、成長投資としてマルチプラントの新設を計画します。

(基本戦略)
コンプライアンスの徹底と安全・安定操業継続を最優先したうえで、以下の基本戦略を設定します。
①収益力の向上
・新規開発品目の導入と低採算品目の損益改善対策の実行による総合的な収益力の向上の達成
②生産体制の拡充
・新製品の早期導入に向けたプラント再編計画
・将来の人員不足に備えた工場自動化の推進
・生産終了工場跡地の活用
③研究開発の強化
・新製品売上高率20%
・効率的な研究開発体制の構築
・持続的成長の為の研究開発における総合力の強化
④DX推進
・マテリアルズインフォマティクスの導入による研究開発の効率化、高速化
・設備、保全管理への活用
・原料購買関連のビッグデータ活用
⑤従業員エンゲージメントの向上
・働きやすい職場風土の醸成
・自ら学び自ら成長する社員のキャリアを支援
・多様な価値観を認め合い創造性を発揮
・健康経営の推進
⑥サステナビリティ製品の開発
・生分解性・バイオマス可塑剤の開発
・プラスチックリサイクル活用研究(光学樹脂レンズ廃材の再利用等)
・高機能絶縁材料の開発(電動車用)
(4)2025年度見通しの振り返り

2025年度は、下半期から樹脂原料の出荷が減少し、売上高及び利益面において、残念ながら当初想定の見通しを達成することはできませんでした。
(5)2026年度の見通し
2026年度の当社グループの業績は、農薬中間体の販売増による増収が見込まれる一方で、樹脂原料における2025年度後半からの出荷の減少により、2026年度は大幅な減益の見込みです。昨今の中東情勢の混乱も踏まえ、当社は以下のとおり取り組みを進めてまいります。
・新規開発品・受託製品の早期導入を促進し、工場の稼働率向上を図ります。
・原料価格が大幅に上昇するとともに供給制限をも強いられる中、顧客需要への影響を最小限に抑制する最適生産の維持に努めます。
・原燃料価格に応じ、タイムリーな販売価格への反映に努めます。
当社グループは、引き続き中期経営計画「TCG as one 2027」の下、収益構造の底上げを追求し、全ての事業においてのROIC・営業利益率の改善を目指し、企業価値の持続的向上に取組んでまいります。
なお、業績予想は現時点で入手可能な情報に基づいていますが、実際の業績は今後様々な要因により大きく異なる可能性があります。

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