有価証券報告書-第71期(平成29年3月1日-平成30年2月28日)

【提出】
2018/05/28 11:42
【資料】
PDFをみる
【項目】
106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済政策および日銀の金融緩和政策などにより、企業業績や雇用・所得環境に改善の動きが見られ、個人消費についても、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかし、当社グループを取り巻く環境は、原油・ナフサ価格上昇に伴って、当社製品の原材料であるフィルムや合成樹脂などの価格が引き続き値上がりし、運送費の上昇などもあり厳しい状況で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、機能性の高い包材の拡販に努めました。特に「直進くん®」の採用が促進されました。また、袋の中の湿気をとる「吸湿くん®」や、高速充填できる液体包装フィルム「マルトップ®M
L」などの高機能包材は、4月の食品展示会「FABEX2017」や10月の国際包装展「JAPAN PACK 2017」を通じて様々
なお客様にアピールして参りました。そのような活動の結果、「吸湿くん®」と「直進くん®」が、それぞれの価値
を認められて、そろって2017年グッドデザイン賞を受賞しました。生産部門におきましては、原材料高騰の中でも
効率的な生産や製造経費の削減等、コスト低減に努め、会社をあげて増収増益を目指してまいりました。
この結果、売上高は、163億5千6百万円(前年同期比3.6%増)、損益面では、営業利益8億7千8百万円(前
年同期比4.3%増)、経常利益9億3千万円(前年同期比6.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6億7千9
百万円(前年同期比2.9%減)となりました。
製品別の業績は次のとおりであります。
(複合フィルム)
当連結会計年度は、食品会社を中心に当社独自製品の「直進くん®」および「吸湿くん®」並びに「マルトップ®ML」のほか、スタンドジップ袋、レトルト用袋など付加価値の高い製品の拡販などにより、前連結会計年度に比べて売上高は1億9千3百万円増加し107億5千1百万円(前期比1.8%増)となりました。
(単体フィルム)
当連結会計年度は、医薬品および食品包装用フィルムの受注が前期並みに推移したことなどにより、前連結会計
年度に比べて売上高は8百万円増加し13億4千4百万円(前期比0.6%増)となりました。
(容 器)
当連結会計年度は、海外スーパー向けトレー及び国内食品容器の減少などにより、前連結会計年度に比べて売上
高は5千4百万円減少し、13億4千2百万円(前期比3.9%減)となりました。
(そ の 他)
当連結会計年度は、海外向け食品用機械の増加などにより、前連結会計年度に比べて売上高は4億2千万円増加し、29億1千8百万円(前期比16.8%増)となりました。
(注)「第2 事業の状況」の記載金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の連結会計年度末残高は、期首残高より1億1千5百万円減少し19億9千2百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローについては、主に減価償却費や税金等調整前当期純利益の増加などにより、7億9千3百万円の増加(前連結会計年度比2千6百万円減)になりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローについては、主に有形固定資産の取得による支出により3億3千2百万円の減少(前連結会計年度比1億4百万円減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローについては、主に長期借入金の返済による支出により5億8千4百万円の減少(前連結会計年度比1億6千4百万円減)となりました。