有価証券報告書-第93期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/16 9:05
【資料】
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【項目】
117項目

対処すべき課題

(1)会社の経営の基本方針
当社グループは「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」を社是として、株主、顧客、取引先、従業員及び社会にとって価値ある企業であり続けるため、“人”中心の経営の推進を通じて絶えず挑戦し、逞しく成長していくことを基本方針としております。
この方針のもとに、独創的で高付加価値の製品の研究開発に注力し、また、安全の徹底と環境に配慮した事業活動を積極的に行うなど、当社グループが株主や投資家の皆様を始めとするステークホルダー各位にとってより魅力ある会社にする必要があると考えております。
(2)目標とする経営指標と中長期的な会社の経営戦略
当社グループは上記方針のもと顧客とともに価値ある製品を創出する「グローバルに、ユニークな優良企業グループ」となることを目指しています。この目標を達成するため、現在、当社グループでは、2015年度から2018年度の4年間を期間とする第9次中期経営計画を推進しております。
本計画では以下の①~⑤を基本戦略として掲げ、最終年度である2018年度までに連結売上高2,300億円以上、連結営業利益200億円以上、ROE10%以上の達成を目指しております。
①CSR経営推進による企業価値の向上
②研究開発力の強化
③グローバル化の強化
④事業基盤の強化
⑤経営効率の向上
第9次中期経営計画の2年目となる2016年度は、原料価格低下に伴う販売価格の改定等の影響により、連結売上高は低調なものとなりましたが、連結営業利益は、基本戦略を着実に推進するにより、計画に沿った結果となりました。
(3)経営環境及び会社の対処すべき課題
2017年度は、原料価格の上昇、米国新政権をはじめとする世界的な保護主義の台頭により貿易や為替動向は不透明な状況が続くと予想されますが、当社グループの真の実力が試される年と位置づけ、外部環境の変化に対応し、以下の重点施策を実施することにより、前年度比増収増益を目指すとともに、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を着実に進めてまいります。
Ⅰ.基盤事業戦略の推進と新規事業の創生
・基盤4事業の強化
・新規事業創生
・高付加価値製品群の拡販および開発
Ⅱ.働き方改革と業務革新による効率化推進
Ⅲ.製造コストダウンの必達
Ⅳ.売買スプレッドの維持・拡大
Ⅴ.海外事業の拡大